たのしい読み語り〈ちっちゃな つぶやき なぞなぞ ちゃん〉さいとうしのぶ作 ポプラ社 1650円 by Mie

ちょっとした時間ですぐたのしめるクイズの絵本を紹介します。

「ちっちゃな つぶやき なぞなぞ? ちゃん」さいとうしのぶ 作  ポプラ社 1650円です。

 「たべものなぞなぞ」、「しぜんなぞなぞ」、「くらしなぞなぞ」、の三つに分かれていて、それぞれに身近なものからクイズが載っています。どのページも、絵がとてもかわいくて、ついつい見入ってしまいます。

たとえばこんな感じ。

(もんだい)

まちがえたってだいじょう。

ぼくがすぐにけしてみせるさ。

がんばってはたらいたぼくは、

どんどんちっちゃくなるけど、

そんなのへいきさ、

それがぼくのしごと。

ねえ、ぼくが だれだかわかる?

 

 

こたえは

〈けしごむ〉です。

また、それぞれ3つのテーマの最後に絵探しクイズもあります。

食べ物は子ども達も大好きなので喜んでくれます。

絵本が小さいので拡大してみせるといいかもしれません。

さいとうしのぶさんの絵本は、どの絵本の絵もほんとに可愛くて、登場してくるもの達の顔もイキイキして、動き出してくるようです。

オススメの絵本です。  By Mie.

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たのしい国語ー〈書く〉の語源は? どうして〈書く〉も〈描く〉も同じ「かく」なのか?

 趣味の読書にひたることはあと十年くらいは難しそうだけど、それでも本は大好きなので手元にいろいろ置いています。以前書いた「語源辞典」もその一つ、はじめのページから順に読んでいて、毎回「これはおもしろい」という語源にめぐりあいます。三ヶ月くらい前から読んでいるのに、今はやっと〈か行〉です。

「書く」の語源もおもしろかった。

 みなさんは「書く・描く 」という動き・作業がどういうワケで「かく」という言葉で表す様になったと思いますか?

 書くははじめから書くでしょう、と思う人がいるかもしれません、でもそうではありません。それまで名付けてなかったものや、新しい行為やモノに対して名付けることはいろいろあります。
 たとえばみたことの無いクダモノとか、紫色に輝く石とか、今までなかった料理とか、新しい道具とか、泳ぎ方とかetc.

  書くとか描くという行為に名前をつけずに過ごしていた時代もあったわけです。もっと前にならそういう行為自体がなかったことでしょう。
 人間が会話をして意思を伝える様になって、その行為にも名前をつける必要が出てきた時、それを〈たふ〉とか〈びと〉というのではなく「かく」と言うようになったのは、それなりの理由があるのです。そういったものを〈語源〉というわけですね。

 話を戻しましょう、「書くや描く行為」をなぜ〈かく〉という様になったのでしょう?

 あなたの予想

予想すると賢くなる

たとえそれが外れても

書く・描く行為は〈ひっかく〉の〈掻く〉から来た言葉とのこと・・・

新明解語源辞典にこうあります。

 なるほど、引っ掻くと〈線〉ができます。

 自分の身体だけでなく、たとえば地面を棒で引っ掻くと、絵も描けますね。

 そういえばこどもの頃、〈書く〉と〈描く〉ではぜんぜん違うことなのに、どうしてどちらも「かく」というのだろうと思ったことがありました。どちらも〈引っ掻く〉の「かく」から来てたんです。
 語源を調べていくと、昔の人達の思考の流れに触れるダイナミックな感動も味わうことができます。みなさんも語源辞典を手にしてみませんか。

 私の気に入りはここでも引用した三省堂の「新明解語源辞典」です。

新明解語源辞典

 

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たのしい指導要領入門ー親も知っていたほうがよい、学校教育のマニュアル〈学習指導要領〉にはこう書いてある

「今年こそ合格したいです」とスーパーヴィジョンを受けにくる先生たちがいます。コロナ流行の年から沖縄の教員試験問題数が半減したのですけど、その分〈指導要領〉の割合がグッと増してきました、指導要領でしっかり得点することが合格に繋がります。

 教師でない方にはイメージがわかないと思うのですけど〈指導要領〉というのは授業の中でどういう内容をどういう目標に向かって構成していくか具体的に示したマニュアルの様なものです。

 久しぶりに私も腰を据えて国語の指導要領から読み始めています。

 小学校低学年(12年)の国語の目標は3つ掲げられています。1番めが〈国語の知識や技能〉について、2番目が〈考える力、伝え合う力〉についてです。私の大好きな〈読書〉については書いて無いのか?

 あるんです、3番目に。
 何と書かれているか予想してみませんか?

〔第1学年及び第2学年〕目標
(3) 言葉がもつよさを感じるとともに,( 楽しん      )読書をし,国語を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う。

 

予想 ( )にはどういう言葉が入るでしょうか?
 ア.楽しんで
 イ.進んで
 ウ.決まりよく
 エ.毎日

 

 どうしてそれを選びましたか?

 

⬇︎

予想すると賢くなる

⬇︎

予想するとたのしくなる

⬇︎

国語の学習指導要領12年の目標には

言葉がもつよさを感じるとともに, 楽しんで読書をし,国語を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う

とあります。

 まず〈たのしんで読書〉が基本だということです。

 読書をたのしめない、という方がいたら、ぜひ12年生からやり直す気持ちで、たのしい本・絵本を手にしてみませんか。

 おすすめの本はこのサイトの中にたくさん紹介してありますよ。

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たのしい散歩ークチナシの花はなんで〈クチナシ〉なの?/諸説を簡単に信じない

 これまで「なぜだろう」と気になっていたものたちを数えると何万、何十万という数になるでしょう。それが解決できた時、このサイトにも書いているのですけど、大多数は謎のまま時が流れていきます、まぁそういうものです。

 今回はこの花、前回の記事の〈たのしい散歩〉の時に見つけた花〈クチナシ〉について、ずっと謎のままだという話をさせてください。

 クチナシの花は甘い香りといえばそういえるのですけど、重くて花の奥までおさえにくる感じがします。
 おもしろいことに、一重咲きの花びらが5~7枚とバリエーションがあります。八重咲きもあるので〈花びらの数多種〉という不思議な植物です。

 私が以前から解けないのは〈どうしてクチナシというのか?〉についてです。

 有力な説は2つ、その1つが、クチナシの実が〈梨〉に似ていてその上にクチバシの様に見えるから〈クチナシ⇨口梨〉という説です。
 クチナシの実をみてみましょう・・・
 似てますか、梨に?

 色といい形といい私は口梨説にはぜんぜん納得できません。

 いや、きっとこの実の中が〈梨〉に似ているんだよ・・・

 そういう人がいるかもしれません。
 これが実の中です、どうですか?

 なんで〈梨に口がついた形だからクチナシ〉なんて説が存在するのでしょうね。

 クチナシは〈実が熟しても割れない〉つまり〈開け口が無い〉というので〈口無し〉⇨〈クチナシ〉という説が有力だといろいろなところに書いてあります。

 確かに熟したら実がはじけて種が飛んだり落ちたりして、仲間を増やしていく植物はたくさんあります。

 ところが実が弾けるのではなく、甘い実をつけて動物たちに食べてもらい、タネを遠くまで運んでもらって、そこで発芽する作戦にでた植物たちもいます。ブドウやリンゴやブルーベリーなどいろいろで、それらは実がはじけるわけではありません。

 クチナシも甘くなって鳥たちが食べに来ます。

 なのでベリーなどの様に、はじける系の植物ではないのです。

 実が弾けるわけではないので〈弾ける口が見えない〉から〈クチナシ〉という説もなくなってほしい一つです。

 結局クチナシの花を見ると「なぜクチナシっていうんだろう」とずっと気になったままです。

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