たのしい植物の分類 桜(サクラ)の分類

分類については、以前からとても興味関心があります。いずれたのしい教育プランとしてまとめたいと思っています。今回は、たのしい分類のお話をさせていただきます。

たとえば「昆虫の足は6本、クモの足は8本だから違う仲間だ」という様に覚えている人も多いとおもいます。しかし、なんとなく眺めると似ている様にも思えます。それが証拠に、クモが昆虫ではない、ということを知って驚く子どもたちもたくさんいます。
案の定、細かい足の数などではなく、もっと大きなグループでみると、クモも昆虫類も「節足動物門」という同じグループなのです。

昆虫類、クモ類などは「節足動物門」
イカ、タコ、貝、ナメクジなどは「軟体動物門」
という様な分け方です。

もっと大きな分け方もあります。〈界〉という分類です。
〈動物界〉〈植物界〉という様に分けています。

細かい分け方もあります。その代表的なものが〈科〉という分け方です。

こういう言葉を覚えておくことも大事かもしれませんが、分類を知っていると世界を見る目が開かれるということもあります。

まずこの写真をごらんください。
沖縄の普通の桜、寒緋桜です。

では、これはなんという名前でしょう。

 

意地悪だったかもしれません。

バラです。

とても似ていると思いませんか?

インターネットからにているものを無理して探してきたわけではありませんよ。我が家で今日撮った写真です。

実は桜はバラ科というグループの植物なのです。
ですから似ていて不思議はないのです。

 自然は、そのまま見て感じるだけでもたのしいのですが、科学者たちが長い年月をかけて〈分類〉してくれた見方や考え方を知ると、新しい世界が開かれることもあるのです。
興味のある人は、ぜひ自分でもいろいろ調べてみてくださいね。
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たのしさが未来を開く=たのしい教育研究所 親子講演授業の感想・評価から=

先日、ある小学校から学校便りが届きました。
校長先生が発行していて、今回のたよりには、わたしの〈たのしい科学の親子講演授業〉をうけた子どもたちの感想が綴られています。

たのしい科学 感想少し書き抜いてみましょう。
1年生Aさん
いっきゅう先生がみてせくれたビデオで、ガリレオがいってたみたいに、きのう考えてみました。
くうきのつぶは目にはみえないけど、水の中ではみえるからふしぎです。
いっきゅう先生からもらったクルリンは、カーブすることがわかりました。
これからもふしぎをどんどんかんさつしていきます。

2年生Bさん
科学のべんきょうでびっくりしたのは、空気のない場所でものを落とすと、重さはかんけいなく、同時におちるということです。
空気のある場所では、空気の原子がじゃましてると聞きました。
もっといっぱい勉強したいです。

3年生Bさん
わたしが一番おもしろかった実験は、はっぽう入浴剤の実験です。
あんなに固くしまっているのに、ポンと飛んだ時はびっくりしました。
大事だと思ったのは、予想を立ててから実験する、ということです。

4年生Cさん
アリストテレスは「重いものほどはやく落ちる」と言って、みんなもそう思っていたけれど、ガリレオは「同時に落ちる」といいました。ガリレオがいなくなってあと、月でハンマーと羽を一緒に落としたら、同時に落ちました。あきらめないでがんばることは大事だと思いました。

「たのしい教育研究所」は〈教育に内在するたのしさが未来をひらく〉と考えています。それは、この感想・評価にも出て来ていると思います。たのしさを味わって何も進歩しないことがあるでしょうか? この社会にのこされた知的文化のほとんどは、その文化を追求する、高めてくことに大きな意義を感じて、その活動がやめられなかった、という人たちが残してきたものだと言ってよいでしょう。それをたばねる表現として「たのしい」という言葉を使っています。
 〈たのしさこそが未来を拓く〉その活動の結果は、いろいろところで芽吹いてきています。
 今週はK小学校での親子講演会です。
 賢い子どもたちをたくさんそだてようと思います。

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春の形を探しましょう 季節をたのしく味わう!

今年2017年の立春は10日前、2月4日(土)でした。いろいろな地方で大雪となり、ここ数年にない寒波という話も聞いています。「立春というのに寒い日々」という言葉を毎年耳にしますが、春が立ち上がったにも関わらず、立春はとかく寒いものです。しかしそれは言葉に偽りあり、ではありません。冬の寒さのピークだから、ここから先は少しずつ春へ春へと進んでいくよ、という意味なのです。つまり少し離れた位置からみれば、立春の頃はまさに冬の盛りなのです。

同じ高さを歩いていても、きびしい山の頂上まであと少しで到達するというのと、厳しい山の頂上から降り始めている、というのでは、その意味がずいぶん違っています。

さて、まだまだ冬の寒さの厳しい今日この頃。
たのしい教育研究所の近くの公園の様子を見に行きました。

春はすぐそこまで来ています。

ちなみに10年くらいになるわが家の桜は、毎年花は実らず、葉ばかり茂らせます。風の強い場所にあるので、そのせいかと思っていたのですけど、今年はいくつも花が開きました。青空に映えてきれいです。

「春の形」をイメージすると、人それぞれ違うと思います。みなさんの春の形を、寒さの厳しいこの節目に、探しにでかけませんか。

それにもまず時間を少しだけとって「散歩」に出かけてみることをおすすめします。

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たのしい会議の方法論 会議をたのしく有意義に

以前から会議の時間の長さはとても気になっていることの一つでした。今回はそれに関する話です。教師をしていた頃、ある研修会があって、そこでA小学校のB先生が「うちの学校の職員会議は60分以内で終わります。そのために私自身が司会進行し、こうやってこうやっています」と発表していました。わたしの長年の教師生活の中でいうと、職員会議は3:30〜5:00という枠で実施され、長引いて二時間くらいやることも稀ではありません。その上に「これはまた次回」という内容もありましたから、会議の時間はかなりのものです。ですからB先生の発表に素直に「素晴らしい!」と感動してしまいました。
さっそくそのノウハウを入手しようとA小学校に勤務している友人に電話しすると、ぜんぜんそんなことはない、といわれて、いろいろな意味でとても残念な気持ちになったことを覚えています。

会議の進め方は以前からとても気になっていました。
早ければいいということはありません。何しろ会議なのですからいろいろな意見やアイディアが提示される時間は必要です。「これこれをやるように型」なら、それはもう会議ではなく説明会です。

たのしい教育研究所の会議は大抵60分以内に終わります。会議とは別に〈授業検討会〉なども持つことがありますが、それも60分以内には終わります。二つを同じ日に持っても90分くらいで収まるのが普通だと思います。
この写真はある日の会議の様子です。ある1年がかりの大きな仕事の、これまでの流れや各自の進行状況に加えて今後の活動がテーマの大きな会議の一つです。会議の中では〈原稿の読み合わせ〉や〈校正〉まで含みましたから、かなりのボリュームですけど60分程度でたのしく終了しました。

 たのしい会議の方法論としていくつかの大きな項目がありますが、その一つが
「意見の別れそうなものは〈選択肢〉を準備する」
ということです。
これがあるのとないのとでは議論の深みと時間にとても大きな差がでます。

あまり論議の意味がわからない時でも、選択肢があれば〈何が問題になっているのか〉というところが掴みやすいですし、他の人の意見も整理しやすくなるのです。
「運動会の種目 ラジオ体操の持ち方について」というテーマで話し合うのではなく
選択肢として
ア.ストレッチ運動に変更する
イ.例年通り実施する
ウ.その他
を準備するわけです。
この「その他」は必需品です。たとえば「準備運動は無くした方がよい」という意見があるかもしれません。そして想定していない意見で一気に課題が解決することも少なくありません。

職員会議といわず、教室で子ども達と話し合いをする時や家族で話し合いをする時には、この選択肢を準備して、話し合いに臨んでみませんか。きっと今までと違うシャープな展開になることが多いと思います。

この事は私が長年、仮説実験授業を本気で楽しんできた中で身につけてきたことの一つです。

 これもわたしが長年教師生活を続けて来て感じていたことですが、講演会や授業など、外部から講師を招聘したりすると、時間内に収まらないことが普通です。長引いて当たり前でした。
学校では例えば「三時間目に体育館で○○というお話があります」という様に外部からの講師がやってきてお話を聞くことはよくありますが、そういう場合には「四時間目の授業はまるまるできないぞ」という胸算用で向かいます。
ところで、研究所を立ち上げてからこれまで1000を超える講演や授業を実施してきましたが、わたしの講演や授業で長引いたことはほとんどありません。それは、選択肢が準備されていることも決め手の一つです。会議だけではなく、伝えたいいろいろな内容についても〈選択肢〉はおすすめです。
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