おり染めサンタクロース=秋の講座の検討会で大好評

たのしい教育研究所のスタッフで、来月実施予定の〈秋の講座〉の準備・検討会がありました。会を進行してくれるのは、研究所の採用試験特訓コースで合格したA先生。各担当の確認から、各内容の選定・確認まで、しっかりすすめてくれます、すばらしい。
 初任研を3年前に終えたI先生もいろいろなアイディアを出してくれて、たのしく会がすすんでいきました。今後がたのしみなたのしい教育界です。

 前回UPした〈写真⇒絵画〉のアプリで加工した写真を一枚載せます。
「黒ごまきなこ」という文字がめだっていますが、特に会議の内容とかかわるわけではありません・・・

%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%84%e4%bc%9a%e8%ad%b0今回のテーマは「図画・工作をもっとたのしく」。
〈絵が苦手、もっとたのしい工作のアイディアが欲しい〉という方たちに満足していただける講座になると思います。近々リーフもUPする予定です。
 ここに予定として記載しますので、より正確な内容は、リーフレットでご確認ください。

・期日 2016年11月23日(水)公休日 9:30〜12:50
・受講費(教材費込)3000円

(一週間前までにお申込みの方は早割り適用  2600円)
・対象:教師・教育関係者・教師希望の学生
  ※今回は子どもと一緒の参加はできません
・場所:うるま市 石川青少年の家ホール

 (高速石川インターから約5分)
・内容:① 準備いらずの たのしいゲーム
    ② わくわく読み語り
    ③ たのしい絵画
    ④ たの式顕微鏡でたのしもう
    ⑤おり染めでクリスマスを彩る

                 です

 まだ正式な募集が始まるまえですが、ご希望の方は事前予約も受け付けています。
 こちらに、「秋の講座申し込み」と書き、名前、所属(学校名など)、電話番号を記載の上、お申込みください。
 担当から「受け付けました」というメールが届きます。
 ➡︎ こちら

 検討会の一つのテーマ ⑤の「おり染めでクリスマスを彩る」の様子です。
 このサンタさんの顔は1mくらいあって、それをおり染めした用紙で飾っていくのですけど、大好評。講座の内容の一つとして確定しました。

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〈おり染め〉の時間も含めると45分の内容です。

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〈おり染めが分からない〉という初心者の方たちが、クラスの子ども達に喜んでもらえる様に、しっかり実技をたのしみながら学んで頂きます。
 写真では伝わりにくいと思いますけど、おりぞめの淡いデザインが全体をふわりと浮き立たせて見せてくれます。子ども達もとても喜んでくれると思います。

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たのしい笑顔がいっぱいの秋の講座になります。
開場でみなさんとお会い出来ることをたのしみにしています

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おすすめアプリ・ソフト ペイント系 BeCasso/iphone/家庭でも教室でも楽しんでもらえると思います

 久しぶりのおすすめアプリの紹介です。わたしの様に毎日いろいろな文章を書いている人だけでなく、クラスのニュース・新聞などいろいろなところで活用できると思います。
 最新号のメールマガジンからおとどけします。

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 最近、iPhone7に変えたついでに、以前からインスト(インストール)してあったアプリを整理して、不要なものを削除しています。その中に、今まで使っていなかった秀逸なアプリが見つかりました。撮った写真を簡単に水彩画や油絵に加工してくれる、BeCasso(ビカソ)です。
 変な名前ですね、ピカソにひっかけたのでしょう。
 そういうさっそく使ってたのしんでいます。

 研究所を立ち上げて4年、いろいろな学校や地域等で授業をしてきましたから、その写真は膨大で、4Tバイトのハードディスクを独立して利用するくらいになっています。おそらく10万とか100万の単位で数えるほどの画像になっているのではないかと思います。
 とてもいい写真がたくさんあるのですけど、個人情報の関係で、正面からの写真の掲載はとても気を使います。
 ところがこのBeCassoを利用すると、絵画に簡単に変換してくれるので、様子はそのままに、しかしそれが誰なのかははっきりしなくなる様な画像になります。

 たとえばこれは以前、教員採用試験の特訓を受けた方が私の前で模擬授業をしている時の様子です。合格して、たのしい教師生活を送っています。カーテンも文字も人物も、まさに絵画になっていると思いませんか。

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 これは我が家の〈のんびりネコ〉ニケ(正式にはニケランジェロという立派な名前)です。私が帰ると近くに来てべたりと寝転がります。寝転がるから「ねこ」とついたのではないかと思わせてくれる様なねこです。
こうなります。

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  使い方はそれほど難しくありません。
1.これまで撮って写真の中から一枚を選んで
2.加工の方法を選んで
3.Shareの窓から保存する
という流れです。

 慣れない方には難しいかもしれませんけど、使ってみる価値ありだと思いますよ。
 iPhoneだけでなく、iPad などでも利用出来るようです。
 わたしがダウンロードした時には無料でした。
 今も無料になっているかもしれません。
 興味のある方はお早めに!

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 パソコンでも利用できるアプリも紹介しましょう。

 まずwindows版から・・・

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メルマガはまだ続きますけど、このあたりにしておきます。

たのしい知恵を広めることもたのしく
たのしい教育研究所です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カール・セーガンの言葉たち Pale blue dot./たのしい英語教育の教材としても

 大好きなカール・セーガンの話に入る前に、前々回の「ゆとり教育と円周率」について。記事の反響はまだ続いていて、いろいろな質問が届いています。わたしにとってはごく当たり前のことだったのでサ イトに書くのも今頃になってしまいましたが「円周率を3として計算することの素晴らしさ」そのものは、教師になって数年御、高学年をもたせてもらったとき に始まっています。もう二十数年前からのことになります。

 この反響からすると、おそらくいろいろな方達が興味を持ってくれると予想できるので、可能な方はぜひ周りの方達に「この記事面白いよ」と伝えて読んでもらうことを提案します。もしかすると「だからゆとり教育はダメなんだ」という意見もあるかもしれませんが、中には子ども達と同じ様な感覚で「おもしろいね」と言ってくれるが出てくるでしょう。そうやって、地道にですけど確実に「たのしい教育」が広まっていくのだと思っています。可能な方はぜひお願いいたします。

 さて今回は、わたしの発想法を語る時に重要な人物、カール・セーガンについて書きたいと思います。

 わたしはカール・セーガンからとてもたくさんの影響を受けています。
 彼が綴った本を繰り返し繰り返し読みましたし、同じ本を何冊も持っています。
 地球の生き物や大地の美しさ素晴らしさは星野道夫から学び、星としての素晴らしさはカール・セーガンから学びました。

 セーガンは宇宙科学で有名です。
 彼が一般の人達に向けて作成したTV番組に「コスモス」があります。レンタル屋さんでは見たことがないのですが、DVDは販売されています。
 名作です。
 教師時代に、教材として購入してたくさんの子どもたちに観てもらいました。
※わたしが購入した頃は2万円を超えていたのですけど、かなり安くなっていて、DVD7枚パッケージで、書いている今現在で1万円を切っています。日本語字幕もついています。

 

 その中の一部、しかもとても感動的な部分がyoutubeで視聴できます。
 それが  Pale blue dot. です。

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 地球のことです。

 セーガンの本のタイトルにもなっています。

 観測の役割を終えた探査機ボイジャーが太陽系の端に到達しようとする時、NASAのボイジャーミッションにも関わっていたセーガンが「ボイジャーを地球の向きに回転させて、写真を撮ってもらおう」と提案しました。

 遠く離れた探査機にうまく命令を伝えられるか。無理な体勢変換で、その後、太陽系を無事飛び出ると期待している流れに影響がでないか。そもそも地球が写るのか?
 いろいろな反論があったでしょう。
 しかしNASAは最終的にセーガンの提案を受け入れボイジャーのカメラを地球に向けました、さすがです。

 セーガン自身がその画像を感動的な言葉で伝えてくれています。
 ぜひごらんください。ほんの3分少しの時間です。

 動画を見るのが難しい方もいるかもしれません、ボイジャーが振り向いて撮った写真も載せておきます。この右側の茶色の帯の中ほどやや下がわにある点が地球、Pale blue dot. です。

wikipediaに感謝して

 

この距離から見ると、地球というものは、さして興味深い場所には見えない。
しかし、私たちにとっては違う。
この点をよく見てほしい。
あれがここだ。
あれが故郷だ。
あれが私たちだ。

ここにすべての人が住んでいる。

愛する人も、知人も、友達も
いままでに存在したすべての人が、
みなここで人生を送っている。

喜びも悲しみも、自信たっぷりの幾多の宗教も
政治思想も、経済主義も、
すべての狩人も、牧人も、英雄も、
卑怯者も、文明の創設者も、破壊者も、
すべての王様も、農民も、
愛し合う夫婦も、すべての父と母、
希望にみちた 子ども、
発明家、そして探検家、
道徳を教える先生も、腐敗した政治家も、
スーパースターも、偉大な指導者も、すべての聖者も、
罪人も、人類の歴史上すべての 人が、ここに住んでいる。

太陽の光照らされた、塵にもひとしいこの場所に。

地球は、とても小さな舞台だ。
広漠とした宇宙の中では…

 

考えてみてほしい。


すべての将軍や皇帝が、勝利と栄光の名のもとに
流した血の河を。
この点の、そのまたごく一部の、
つかの間の支配者となるために。

考えてみてほしい。

この点の片隅にいる住人が、
別の隅にいる ほとんど見分けのつかない住人にたいして、
どれほど残虐な仕打ちをしてきたのかを。
どれほど多くの誤解があることか。
どれほど熱心に、人は殺し合うことか。
どれほどの激しい憎しみがあることか。

私たちの気どった態度、思いこみによる自惚れ、
自分たちは特別なんだという幻想。
この青白い点はそのことを教えてくれる。

私たちの惑星はこの漆黒の闇に囲まれた、
ひとかけらの孤独な泡にすぎない。

この広漠とした宇宙では、私たちは名もない存在だ。

他に助けてくれる人はいない、私たち自身をのぞいては。

地球は、現在までに知られている生命をはぐくむ
唯一の星だ。

すくなくとも近い将来、
ほかに人類が移住できるような場所は存在しない。

行くことはできるか?
たぶん。
住むことはできるか?
いや、まだ。

好き嫌いにかかわらず
いまのところ地球が私たちの住む場所だ

天文学は、人を謙虚にし、

身のほどをわからせる学問だという。
人間の思い上がりを示すのに、

これほどふさわしい例もないだろう。
私たちのちっぽけな世界を、

はるか彼方からみた景色ほどには。

 

私にとって、この映像は

私たちの責任を表しているように見える。
もっとお互いに気を配り、

この青白い点を大切にするとい う責任を。

私たちの知っている、ただ一つの故郷を。

“想像力なくしては、私たちはどこへも行けない”

カール・セーガン(1938~1996)

 

 アナウンサーではありませんが、カール・セーガンの言葉は聞きやすくて、英語の教材にもなると思います。
 残念ながら中学生に英語を教えるという機会はまだありませんが、わたしなら、この3分ほどの教材を英語に使います。きっと子ども達も、この言葉のどれかに感銘をうけて、そのフレーズを覚えてくれるのではないかと思います。

 興味のある方のために、英文も載せておきます。

From this distant vantage point,

the Earth might not seem of any particular interest.

But for us, it’s different.

Consider again that dot.

That’s here, that’s home, that’s us.

On it everyone you love, everyone you know,

everyone you ever heard of,

every human being who ever was, lived out their lives.

The aggregate of our joy and suffering,

thousands of confident religions, ideologies,

and economic doctrines, every hunter and forager,

every hero and coward, every creator

and destroyer of civilization, every king and peasant,

every young couple in love, every mother and father, hopeful child, inventor and explorer,

every teacher of morals, every corrupt politician,

every “superstar,” every “supreme leader,” every saint and sinner in the history of our species lived there

—on the mote of dust suspended in a sunbeam.

 

The Earth is a very small stage in a vast cosmic arena. Think of the rivers of blood spilled by all those generals

and emperors so that, in glory and triumph,

they could become the momentary masters

of a fraction of a dot.

Think of the endless cruelties visited

by the inhabitants of one corner of this pixel

on the scarcely distinguishable inhabitants

of some other corner, how frequent their misunderstandings, how eager they are to kill one another, how fervent their hatreds.

Our posturings, our imagined self-importance,

the delusion that we have some privileged position

in the Universe,

are challenged by this point of pale light.

Our planet is a lonely speck in the great enveloping

cosmic dark.

In our obscurity, in all this vastness,

there is no hint that help will come from

elsewhere to save us from ourselves.

The Earth is the only world known so far to harbor life. There is nowhere else, at least in the near future, to which our species could migrate. Visit, yes. Settle, not yet. Like it or not, for the moment the Earth is where we make our stand.

It has been said that astronomy is a humbling

and character-building experience.

There is perhaps no better demonstration

of the folly of human conceits than this distant image

of our tiny world.

To me, it underscores our responsibility

to deal more kindly with one another,

and to preserve and cherish the pale blue dot,

the only home we’ve ever known.

–Carl Sagan, Pale Blue Dot, 1994

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アイディア 発想法/新しい概念にとらわれる重要性 板倉聖宣の発想法から学んだこと

 アイディアや発想法について書いてみようと思います。前回の「ゆとり教育と円周率」の反響も大きく「どうすればそういう発想ができるのでしょうか」という様な質問が複数届いているので、それを受けた内容にもなると思います。

 公立学校の教師を数年前に早期退職して後、沖縄県の事業を初めとしていろいろなプロジェクトを担わせてもらいました。また、たのしい教育派の教師の支援や子ども達の支援など、この四年間で数々の活動を実施し、そのどれもがかなりの成果を上げています。ですから、たしかにいろいろな発想でものごとに取り組み、一定の成功を収めていると言ってよいのだと思います。

 わたしの発想の根底には「たのしさ」があります。
 しかしそれを答えても、答えになっていないでしょう。

 ですから少し哲学的な話として、板倉聖宣の発想法を紹介させていただこうと思います。
 わたしが大きな影響を受けた人物です。

 わたしが板倉聖宣の発想法に初めて触れたのは、今から30年も前のことですから、右にも左にも「たのしい教育」を教えてくれる人はいません。手に入る限りの書籍・雑誌を取り寄せ、さらに ガリ版(謄写版)印刷 の資料も手に入るものを片端から取り寄せていました。特に山田正男さんという名古屋の高校の数学の先生が板倉聖宣の講演などをガリ版印刷して50冊とか100冊くらい発行してくれていて、それはとても貴重な礎になりました。

 その時の資料はPDFにして大切に持っていて、今でも時々見ることがあります。わたしが毎週力を込めて綴っている「たのしい教育メールマガジン」のある章は、そういう貴重な資料から、「伝えたい」と思うものを読みやすく編集し直して綴っています。

 その資料の一部です。手書きの本です。
 %e6%9d%bf%e5%80%89%e8%81%96%e5%ae%a3%e7%99%ba%e6%83%b3%e6%b3%95 書き起こしてみましょう。

 板倉聖宣
 人間は、ものにとらわれるからこそ、ものを考えることができるのだとしたら

「何とかものにとらわれずに自由に考えられる様になりたい」
と願うこと自体がナンセンスだということになる。
 それから外から見て「いかにも、ものにとらわれずに自由に考えている様に見える人」は、どの様に考えていることになるのだろうか?

 その疑問に対する、今の私の答えは簡単である・・・

「そういう人は、他の人とは違うことにとらわれて考えているにすぎない」

ということである!

 

 つまり冒頭の私に対する質問の答えにもなるのですけど
「いろいろなことを自由に発想している様に見える」というのは、私が
「普通の教育関係者がとらわれている概念とは別なものにとらわれて考えているにすぎない」
ということです。

 それが「子ども達や先生、保護者の方達が笑顔になるのかどうか」ということにとらわれて考えている、ということであったり、「単に〈賢く〉ではなく、〈たのしく賢く〉」であったりするのです。

発想法について根本的なところから時間をかけて学びたい方は、ぜひわたしのメルマガをお取りください。実費で月800円(年一括申し込み)です。

 サイト内を検索すれば、一部を読むことができます。

追記
 発想法に関する具体的な技法として「ブレイン・ノート」というわたしの開発した技法があります。興味のある方は、カウンセリングを申し込む様に「ブレイン・ノート技法」希望と書いて問い合わせてください。カウンセリングと同じ一時間五千円でコーチします。 ⇨ こちら

たのしい教育こそ未来をひらく
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