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外来種を敵の様に語ることがあるけれど、私たちを含めてほぼ全てが外来種/たのしい環境学の見方・考え方

 海外から沖縄に連れてこられたマングースたちが今は駆除されている悲しさについて書いた記事 https://tanokyo.com/archives/35643 もいろいろな反響が届き嬉しく思っています。こういうセンシティブなことに関しては、たのしい教育研究所として発言しているのではなく、私いっきゅう個人の見解として書いています。

マングース いっきゅう撮影2022

「ではどうしたらよいのだろう」と語る方たちへアイディアのはじめとして「せめてマングースを殺していくのではなく不妊化(子どもができない様にする)していって減らすという方法は取れないのだろうか・・・」という話をしています。

 わかります!
 その間〈ヤンバルクイナはどうする〉〈穀物がかじられる被害はどうする〉という声が大きく、怒られてしまうのも。合わせて〈そういうことができるのか〉という技術的なものを疑う人たちもいるでしょう。

 ただしそういう状況下で、すでにマングースは恩納村や金武町の山で私自身が普通に見かける様になっています。
 行政先導でハブ対策用にマングースを連れて来たのです。もちろん挑戦には失敗もあります、それが失敗だったという結果が出たなら、新しい方法を試して抜本的な解決が可能か試みることは大切だと思うのですけど、どうでしょうか。

 マングースの不妊化については素人(しろうと)の安易な思いつきでいっているのではありません、岐阜大獣医学部の国永先生が〈マングースの否認かワクチン〉の研究を公表してくれています、興味のある方はごらんください。

https://repository.lib.gifu-u.ac.jp/bitstream/20.500.12099/77959/2/vk0528.pdf

 
 それと並行して行政と民間、ボランティアが協力して管理できる範囲の山を〈ヤンバルクイナ保護地区〉に設定して、見つけたヤンバルクイナたちをつれてきて保護するのは不可能か?

 穀物等の保護に〈マングースガード/柵〉に助成金を出すというのは無茶なことか。

「完全ではない」「○○したらどうする」etc.
 反対意見はたっぶりあることを想定しつつ、マングースたちも大切な生命であることもあえて記したいと考えています。

生態系を守る

「生態系を守る」とか「外来種を減らす」という言葉が私たちの周りにあふれています。以前〈緑化活動〉に協力していた頃「とにかくそこにある植物はそのままにしなくてはならない、15m以上移動させてはいけない」と声を荒げて語る人たちがいることを知り、驚きました。

 そういう考え方もあるし、そう語る方たちに十分な根拠があることも認識した上で、まず落ち着いて考えてみたいのです。

 たとえば沖縄で育てている米(イネ)はもともと沖縄にあったものでしょうか?

 1000年くらい前に沖縄に入ったという話です、諸説あるとはいえ、海を越えて持ち込まれたもの、外来種だということは間違いありません。

 サトウキビは沖縄にもともとあっただろう、と考える人もいるかもしれません。

 いいえ、インドからいろいろな国々を経て渡って来たものです。

〈固有種〉という言葉があります、「ヤンバルクイナは沖縄固有の種だ」といわれたりします、けれどそれを〈沖縄で誕生した〉かのように考えてはいけません。

 沖縄はもともとユーラシア大陸と陸続きでした。

 それがプレートの活動によって切り離されて今の様に島としての姿になりました。その頃、陸続きので大陸に住んでいた生き物たちの中に沖縄に取り残された生き物が出てきたわけです。

 沖縄の固有種だといわれている生き物たちは、長い年月の中でも絶滅せずに残ったり、独自に進化をすすめてある程度姿形をかえていったものたちです。

 たとえばヤンバルクイナは沖縄の固有種だと言われています。しかしヤンバルクイナに近い種はたくさんいます。17番がヤンバルクイナで16番が〈ニューブリテンクイナ〉です。

 
 私たちの目にする生物は、ダーウィンが教えてくれた様に「すべて進化という線〈生命の樹〉でつながっている」のです。

 そして歴史的に見る〈生物の移動〉という視点をクエ悪と、ほぼ全ての生物は外来種だといってよいと思います。

「もともとそこに住んでいた種を守るために外来種を駆逐する」という発想の〈もともとそこに住んでいた種〉自体、長い歴史の目でみると、他所からはいってきたものたち、外来種です。

 先に来た者たちは後に来た者たちを排除する権利があるのでしょうか?

 私たち人間だってアフリカから渡ってきた外来種です。

〈すべてが外来種だ〉という認識で環境、生態系、そして人間同士の紛争を含めて考えていくことで明るくたのしく優しい未来を育てていけるのではないか、そういうことを考えています。

 暑い夏の日々はたくさんの生物たちが勢いをもつ時期でもあります。みなさんも一度、生態系を守る、外来種を減らす、ということについて本質的な部分から考えてみませんか。可能な方は親子あるいはクラスで「先に来た生き物たちが後から来た生き物たちと仲良くしていく方法はないだろうか」という話をしてみてはどうでしょう。たのしい教育メールマガジンのボリュームになるのでここではかけないのですけど、〈いじめ〉を含む重要な視点がたくさん出てくるテーマになると思います。

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