たのしく通りすがりのアウト・ドア |山にのぼるたのしみと無理しない勇気

身近なアウト・ドアについて書いて欲しいというメールが届いていますので、つい最近のアウト・ドア体験を書いてみます。

ほんの一時間くらいあれば、こういうことができます。

某日、車を走らせていると、小高い丘が見えました。
この場所が高い位置にあるので、上まで登ると、向こう側の海もきれいに見えそうです。
少し時間があったので、挑戦してみました。

たのしい環境教育2

しかし道らしい道がみあたらず、ずいぶんきびしい場所で、そのうちに時間がきてしまいました。

たのしい環境教育

はじめて挑戦する場所だと、こういうことは普通におこります。

こういう時に無理をしてはいけません。

危険な生き物もいるからです。

でも、たのしさはいろいろなところでみつかるものです。

その時、私の足にはおどろくほど、野草のタネ達がくっついていました。つけたまま帰って研究所で発芽の実験をしています。

楽しい環境教育 タネ

ということで、危険なこともありますから、歩道がある山などに挑戦しましょう。
また、頂上をねらうのではなくて、その周りに咲いている植物とか、虫たちの写真を撮る、というのもたのしいものですよ。

私の靴は、一見ビジネス用で、実はアウトドアでもOKのタイプです。靴底が車のタイヤのような素材でできているタイプ、五千円くらいです。

いろいろなたのしみ方はあるのですけど、結局、アウト・ドアをたのしむということは、その場所の風を感じるというようなものかもしれません。

身近なところで気軽に挑戦してみることをおすすめします。

こういうところから広がる環境教育もあるのです
そして実は、それが身体にしみついていくのだと思っています

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自分の子の学力を高める方法はあるのか? あります。

たのしい教育研究所には、自分の子どもの学力を高めたい、という相談がけっこう届いています。

これまで、学力を高めることについて、このサイトにいくつも書いてきましたが、今回は「親の立場としてできること」
について書かせていただきたいと思います。

学力向上
親が子どもにできることはいくつもあります。
その幾つかを書いてみます。

 ・短期で達成できる目標を設定する
 ・自分の達成度を自分で測定できる様にする
 ・問題を解くスピードの目安を設定して、その時間で解く
 ・解けない問題をいつまでも考えない
…4分と決めて、それで解けないなら解答を見て解けるようにする
などなど

研究所に相談に来ていただければ90分程度で実践トレーニングを受けていただけます。

ところで、そういうテクニックをいくつも伝えても、失敗してしまうことがあります。
そういうテクニックの上位に位置する大切なことがあるからです。

 それは何だと思いますか?
考えてみてください。

 

「静かな環境を準備してあげること」でしょうか。
「おかねをたくさんかけてあげること」でしょうか。

いいえ、そういうことではありません。

 

「子どもの味方でいる」
ということです。

 「わたしは子どものためにやっているのだから子どもの味方です」と簡単に考えている保護者の方たちがたくさんいます。
こんなにたくさんお金を使っているのだし、こんなにたくさん時間を使っているのだし、当然子どもの味方です、という様に。

学力向上2

しかし、どれだけお金をかけても、どれだけ時間をかけても、子どもの敵に回ってしまう人たちはたくさんいます。

敵から差し出されたものは、どんなに素晴らしいものでも、プラスのものとして受け取る人はいません。

子どもが課題から逃げている時、子どもが家庭での学習の時間を過ぎても帰宅しない時、子どもの成績が落ちてきた時、そんな時でも味方でいることができますか?

怒るくらい普通でしょう、という考え方もあります。

味方でいれば、怒っていても大丈夫です。
しかし自分の感情をぶつけて子どもの敵に回ってしまうことがたくさんあるのです。

ただし、自分が「子どもの味方だ」と思っているかどうかで判断してはいけませんよ。
子どもがあなたを「自分の味方だ」と思ってくれているかどうかです。

子どもの味方という気持ちでいても、結果として自分の子どもをコントロールしようという動きをしてしまうことも多いのです。

子どもはそういうことにとても敏感です。

「子どもの味方でいる勇気」は、いろいろなテクニックのベースになくてはならないとても大切なものです。

「子どもの学力を高める」という場合でも、なくてはならないものなのです。

教育のプロである教師にも、クラスの子ども達の敵に回って、動きがとれなくなってしまう人が多く居ます。
教師の場合にはもっと深刻な状況が生まれます。
教師も、子どもの味方でいられるかどうかが勝負です。

機会があればまたこのテーマで書かせて頂きます。

 

幸せに向かう学力向上がたのしい教育研究所のテーマです

クイックたけとんぼ研究会|学力問題を明るく元気に!

たのしい教育研究所で新春の授業検討会が開催されました。

クイック・たけとんぼの作り方とたのしみ方のプランの言葉の検討会です。

いろいろな人達の意見でどんどんブラッシュアップしていきます。
その感じが気持ちよいです。

文章だけでなく、うまく飛ぶのかについても、かなり厳しくチェックが入っています。

実際に授業プランに書いてある通り試してみて
「〈羽のひねり〉と〈手の動き〉がうまく表現できていない」
という指摘が入り
「では、このページのここをこんな風に書き換えるとどうでしょう」
といいながら私がひっしに提案しているところです。

本質的な学力向上

「けっこう完成形になっているだろう」と思っていた原稿に、どんどん赤が入っていく様子です。

たのしい授業

たのしい教育研究所が創る授業の評価が高いのは、こういう地道なことにたのしく取り組む日々の積み重ねがあるからです。

 

学力問題に明るくたのしく取り組む
たのしい教育研究所です!

知的好奇心と創造性と優等生

新年号のメールマガジンを書き始めています。
わたしの大きなたのしみの一つです。

メルマガは「おすすめたのしい教育実践編」「映画はやめられない」と「たのしい教育の発想法」の三部構成です。

その「たのしい教育の発想法」の中に取り上げたものを少し紹介致しましょう。

「たのしい教育研究所」の応援団の一人、仮説実験授業の生みの親である板倉聖宣(現日本科学史学会会長)と、水道方式の生みの親である遠山啓が、今から45年前に毎日新聞社の要請で行った対談です。

「科学と学校教育」というシンプルなテーマですけど、中身はとても刺激的です。

読みやすくするため、文意を変えない程度に手を入れています。

板倉
私が最近考えていることに、教育でいう〈優等生とは何か〉という問題があります。
優等生というのは、権威ある他人に自己を順応させることのうまい生徒のことです。
既成の価値観に自己を合わせる生徒。
これは世界的に共通な現象ですね。

一方「研究しよう」という原動力になるものは何かと考えますと、どうも個人の知的好奇心だけではないように思います。自分もそれを知りたいと同時に、多くの人もそれを知りたがっているという世論的なものが、おそらく研究を推進する力になるのではないかと私は思います。

 

遠山
先生の顔色を見るのが上手な子が優等生になって・・

 

板倉
創造性がないんですね。

創造性とは自分の価値基準を示すことです。

ところが学校の優等生というのは誰かの価値基準に自分を合わせる子のことですから。
遠山
先ごろ毎日新聞の連載「現代学問論」の中で、湯川、坂田、武谷三氏が話し合っていましたが、その中で「愚聞が非常に大事だ」というところがありましたね。結局、原則的な問題を問うということは、愚問のような形をとるわけですよね。いまの人聞はみんな賢問しかできないんですね。

板倉
「空はなぜ青い」なんてのは、愚問のうちに入っている(笑)。
いまの優等生には愚問ではなく、賢問しかできなくなっているんです。

 

誰かの価値基準に合わせて生きるのではなく、自分の興味関心を大切にして、さらにたくさんの人達の好奇心をも担って創造的に生きることができる子ども達を育てる。

わたしの言葉で語ると、それは
『それが好きで好きでたまらない』そして『周りの人達の笑顔が大好きだ』という子どもを育てるということです。

もちろん、ごく普通の子どもも、優等生も、勉強は嫌いだという子どもも、全ての子ども達が、たのしい教育研究所の対象です。

今年も新春から全力投球しています。

 

知的好奇心の高まりを本質的な学力向上につなげる
たのしい教育研究所です