たのしい〈たのしい教育研究所の年次総会2022〉

 NPOの活動方針は年度初めの〈年次総会〉で提案され検討後承認されます。沖縄県の北から南までに広がるメンバーが一同に介する機会は、参加者にとってもとてもたのしい時間となります。コロナで騒がれているここ数年も出席率が毎回90%以上だということからも伝わるかもしれません。

長年管理職を続けてきたIさんの冒頭のあいさつは

「総会というものには数々出席してきましたけど、〈たの研〉の年次総会は、他に類を見ないたのしい総会です」

という言葉ではじまりました。

いつものごとく〈たの研〉内は感染症対策で大型ファンがいくつも並び、外の空気が入り中の空気が抜けていきます。
 そういうやや騒がしい中でも参加者の集中度は落ちません。

 
 続いてさくら先生の編集で〈一年間の活動〉がいろいろな画像、動画で紹介されました、みんなこれが最も楽しみです。
 コロナ騒ぎの年だったということを忘れさせるほど、充実したたくさんの活動が紹介されました。

 みんなの満足げな顔に、司会のM先生も、これで総会がほぼ終わった感となりましたが、予算審議などはこれからです。

 前年度の予算執行も吟味され、今年度のいくつもの提案も含めてすべて承認され、いよいよ本年度の活動が本格始動します。

 「教師でなければ料理人になっていた」というN先生作成のオードブルがいくつも並び、おいしいのみものも出て、その後もたのしい活動の話にもりあがりました。

 今年の〈たの研〉の活動をご期待ください!

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カニとたわむるーたのしいアウトドア経験は本質的な学力(魅力ある学力)につながる

 沖縄の学力についての話、「小学生の学力テスト得点が全国的に平均レベルに達してから伸び悩んでいる状況をいかに突破するか?」という話をしたことがあります。テスト得点をどうするか、というより「こども達の本質的な力をどうのばしていくか」がカギです。具体的には全国でまだ取り組んでいない〈たのしさ〉へのシフトです。「学校に行くのがたのしい」「先生ともっとこういう勉強をしたい」そういう子どもを増やしていく、そうやって子どもたちの本質的な力が高まっていくことで時間はかかっても着実に沖縄県全体の〈力〉が高まっていきます。それはたとえば政府との交渉力とか、基地の問題をどうしていくかという大きな問題の解決にもつながるでしょう。

 という大きな話だけでなく、具体的にどうするかという方法論がセットなのが〈たのしい教育〉です。

 たとえば海に行った時、そこでたのしむ事のできる題材をこども達にどんどん伝えていくことです、そのためにもまず大人がたのしむことです。

 これは以前撮った写真です。

 足を海の中に入れて食べ物を波にのせ、しばらく静かにしていると〈カニ〉がやってきました、30分くらい待つ気持ちがあれば必ずなにか生き物たちと会うことができます。

 アウトドア用のナベにすくってみましょう。
 みているとカニを中心に波打っているのがわかります。

 この波の模様(波紋)は、カニの口から発生していることがわかります。

 カニはエラ呼吸なので、水を取り入れて吐き出しているのでしょう。

 そうか、陸上でカニがアワをぶくぶく吹いていることがあるけれど、それはつまり呼吸しようとがんばっているということなんだろう。特別なことではなく常日頃から口から水を吐き出しているわけだ。

 ところで食事中にはこの波紋は立たないのでしょうか、どう思いますか?

 食べ物を前に置いてみましょう。

 ハサミをのばしてパッととり、食べ始めました。
 食べながらも波紋は続いています。
 私たちも食事しながら呼吸もしますから、わかってしまうとそれはそうだということなのですけど、こういうことも予想チャレンジしなくてはハッキリしません。


 この波紋、吸い込んだ水を口から出しているのはわかるのですけど、水鉄砲の様にシューッと出しているわけではありません。

 プップッというように断続的に出している様にみえます。

 15分くらい観察していたので、そろそろ自然の中にかえしてあげることにしました。

 こういう時間を、〈たの研〉の先生たちはとてもたのしんでくれました。中には「はじめてカニに触りました」という人もいました。

 大人がこうやってたのしめる教材を少しずつ増やしていく、そのたのしさは子どもにかなりの確率で伝わります。

 準備された答えを知ることを超えて、たとえばこの様に、出会ったカニと戯れながらいろいろなことを学んでいく先生たち、大人、そしてこども達が育っていく。そういう姿がいろいろなところでみられるように、たのしい教育研究所は今年度も元気にたのしく活動していきたいと考えています。

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今週のたのしい出前児童館(こども未来キャラバン)の日時会場

保護者の方から「こどもだけでも参加できますか」という問い合わせが届いたり「この教材使えませんか」など、直接の嬉しいコンタクトがいろいろ届いています。

もちろん子どもだけで参加できます。
教材については提供していただいたものを含めて、学校の先生たちを中心としたプログラム作成ミーティングで検討し、実際にこどもたちに実施してもらい、安全性やたのしさ度などいろいろな面から検討して後に、こども未来キャラバンで実施することになります。

さて、問合せの一つ、今週のこども未来キャラバン〈出前児童館〉の日程をお知らせいたします。

 集まった人数によって「ゲーム」や「読み語り」などを加えていくことになるので、その場所それぞれの楽しみ方があるので、どの場所でも実施する〈ものづくり体験メインメニュー〉を紹介します。
 今週は三回のキャラバンがあります!

12月8日(水)越来公民館(沖縄市)
12月9日 (木) 池原公民(沖縄市)
4:00~6:00 ※暗くなる前には終了

よくとぶ紙ひこうき

 紙飛行機づくり名人のマッキー先生が丁寧に作りかたを指導してくれます!
 自分でいろいろ調整して飛び方を調整して、目指したところに飛ぶかゲーム的にたのしめます。

 

12月10日(金)宮里公民館(沖縄市)4:00~6:00 ※暗くなる前には終了

大人気「スイスイちゃん」

 どこでも「面白い、かわいい~」という声が飛び交う人気教材です

 今の所、来てくれたこどもたち・親子は全員受け入れているのですけど、たまに想定以上の人数の参加者となり〈ここまでで受付終了にした方がよいかもしれない〉と考える時も出て来ています。
 感染症、安全性その他総合的に判断して、終了時間に近い段階で来てくれた皆さんには、そういうことがあるかもしれません。もしも今後そういうことが起こった場合には申し訳ありませんがご理解ください。

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ふうせんスライムをたのしむ子ども達ーたのしさが未来を拓く

 感染症対策と同時並行して実施できる「たのしい教育キャラバン」はとてもたくさんの子ども達、保護者のみなさんの大きな後押しを受けてどんどん広がり、準備する教材を増やしているにも関わらず途中追加しなくてはならない状況も出ています。

 これは最近実施した〈ふうせんスライムづくり〉です。

 本当に嬉しそうな笑顔でたのしんでくれました。

 こうやって心動かされたこどもたちが、自分でもいろいろな工夫を重ね、自由研究をすすめてくれるでしょう。それが未来を切り開く基礎の一つになっていくでしょう。

 たのしい教育研究所のメンバーは私をはじめ全員が教員免許を持ち、教育現場での高い実績を持っているエキスパートばかりです。

 いろいろな講座でも一人で講師を務める様な人物が何人もいます。

 

 自粛が続く中でしたけど、教育キャラバンを4つのフェーズに分けて、緊急事態宣言下であっても、子ども達にたのしい教育を届けることができる様にシステム化してあります。

 さらに磨きをかけて、いろいろな子ども達に笑顔と賢さを届けたいと思います、みなさんの応援をよろしくお願いします。

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