⭐️New 〈島言葉動画コンテスト⇨https://tanokyo.com/archives/161700
⭐️ 〈たの研〉への寄付が税の優遇措置・控除の対象となります(1000円以上)。ひとり親世帯など経済的に支援の必要な方達へたのしい教育を普及する活動に寄付していただける方、額に関わらず大歓迎いたします⇨https://tanokyo.com/archives/158358

⭐️教育相談・カウンセリング・スーパーバイズ実施中(経済的な事情のある場合には無料で実施):https://tanokyo.com/archives/162936 サイドバーもご確認ください
✨論文ドクター 随時受付、リモートでのカウンセリングも可能です
⭕️企業研修、団体研修、校内研修についても気軽にお問い合わせください

学校秀才の怖さ〈鶴見俊輔の言葉〉「戦争が残したもの」/たのしいブックレビュー

 気に入りの女性作家〈米原万里:よねはら まり〉さんの書評集『打ちのめされるようなすごい本』を前に紹介したのですけど、そこで取り上げられた数々の本は私の心を動かすものがたくさんありました。今回はその一つ『戦争が遺したもの/新曜社』、戦後思想界の巨人〈鶴見俊輔/つるみしゅんすけ〉に上野千鶴子小熊英二が質問する形で構成され本です。

  米原万里さんが引用した部分が心動かします。

鶴見俊輔

試験で優秀な成績を修め、欧米の知識を詰め込んだ秀才が権力の座につける仕組みを作ってしまった。

秀才は模範答案を書こうとする。

自由主義が流行れは自由主義の、軍国主義が流行れば軍国主義の模範答案を書くような人間が指導者になった。

そういう知識人がどんなにくだらないかということが、私が戦争で学んだ大きなことであった。

 これまで優等生の怖さを綴ってきたことがあるのですけど、自身が戦争を体験してきた鶴見俊輔の言葉は強く重い。

 前に書いたように、自らの頭で考えて真実に近づいていく力のある人たちが増えていかなくては、弱い者たちを含めてごく普通の人たちの幸せと豊かさの向きに進むのは難しいでしょう。

 著者たちのことをよく知らない方のために、参照資料をのせておわります。出典は紀伊国屋書店のサイトです。

著者等紹介

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年、東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書き上げ、卒業。交換船で帰国し、海軍ジャカルタ在勤武官府に軍属として勤務。戦後、丸山真男などと『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行なう。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年、安保改定に反対し、市民グループ「声なき声の会」に参加。65年、べ平連に参加し、アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。主な著書に『戦時期日本の精神史』(岩波書店、大仏次郎賞)、『夢野久作』(リブロポート、日本推理作家協会賞)など。1995年度朝日賞受賞

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年、富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。平安女学院短期大学助教授、京都精華大学助教授などを経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は女性学、ジェンダー研究で、この分野の指導的理論家の一人。主な著書に『近代家族の成立と終焉』(岩波書店、サントリー学芸賞)など

小熊英二[オグマエイジ]
1962年、東京生まれ。1987年東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、98年東京大学教養学部総合文化研究科国際社会科学専攻大学院博士課程修了。現在、慶応義塾大学総合政策学部助教授。主な著書に『単一民族神話の起源』(新曜社、サントリー学芸賞)、『“民主”と“愛国”』(新曜社、日本社会学会奨励賞、毎日出版文化賞、大仏次郎論壇賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788508873

 

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文