本をたのしむ「西堀栄三郎」その②

三日前に書いた「本をたのしむ」を読んでくれた方から、メールが届きました。
うれしいことです。

その方も、西堀栄三郎 について熱く語ってくれていました。
そこで「その②」として少し続けさせていただきます。

この写真の左の人物が若き日の西堀栄三郎、日本初の南極越冬隊の隊長となる30年以上前の写真です。
彼が高校生の頃の一枚です。
スクリーンショット 2015-05-06 14.02.05

西堀栄三郎、なかなか凛々しい人物です。
さて、右にいる人物にも注目してください。
誰でしょう?

アルバート・アインシュタインです。

英語が堪能だった彼は、来日したアインシュタインが「京都を観て回りたい」と希望した時、学生の身で通訳を担当しているのです。

彼は本格的なアウト・ドア人間で、山を愛した人物です。
山好きでなくても耳にしたことがあると思うのですが、

雪よ岩よわれらが宿り
おれたちゃ街には住めないからに

という「雪山賛歌」の歌詞を詠んだ人物でもあります。
ちなみに、曲は、「クレメンタイン」
オーマイダーリン、オーマイダーリン、
オーマイダーリン、クレメンタイン  です。

スクリーンショット 2015-05-06 14.01.23

彼の書いた本をもう一冊持っています。
「出る杭を伸ばす」です。

魅力的な人物「西堀栄三郎」。
興味ある方は、図書館でぜひ手にしてみませんか。
沖縄で、たのしい教育活動に全力投球している「たのしい教育研究所」です。

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たのしい研究所日記:本をたのしむ

電子データに囲まれた現在であっても、書物は素晴らしい輝きを示してくれます。
このままだと紙の書物は無くなるというけれど、素晴らしい書物は無くならないでしょうし、逆に電子データが紙媒体として登場する可能性すらあると思います。

さて、忙しい研究所の日々、世間の連休の中でせめて1冊くらいは本を読めるのではないかと、かつて私が活字中毒だった時代の書物を眺めてみました。
懐かしい本が出てきました。
西堀栄三郎「石橋を叩けば渡れない」1972
です。
私が教師になった時、手にした本です。

西堀栄三郎と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。
日本初の南極越冬隊の隊長として活躍した人です。

スクリーンショット 2015-05-03 6.49.25 書物のように、いろいろな人たちの賢さと感動と夢となぐさめと元気に貢献できるとしたら、こんな素晴らしいことはありません。
地道ですけど着実に一歩いっぽ、たのしい教育の普及に全力投球のたのしい教育研究所です。元気いっぱいの沖縄にあります。

 

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『ひつじちゃんみんなにいいおかお』きむらゆういち作 (ポプラ社)/たのしい読み語り

ひつじちゃん
ひつじ年にちなんで今回は羊の出てくる
『ひつじちゃんみんなにいいおかお』きむらゆういち作 (ポプラ社)という絵本を紹介します。

ひつじちゃんは、いつも友だちの気持ちを優先して、
自分の本当の気持ちはがまんしてしまいます。

どんなしつもんにも、にこにここたえるし
トイレに行きたくなくても一緒に行ってあげるし
たのまれたことはことわりません
その他いろいろ・・・だから時々とてもつかれてしまいます。

ある日、音楽会がひらかれる事になり、ひつじちゃんは、
うしくんにも、いのししくんにも、ねこさんにも、他、
何人にも隣に座ろうとさそわれました。

そして、みんなに隣に座る約束をしてしまうんです。
大変な事になってしまいました。
さて、どうするんでしょう・・・

眠れないまま朝を迎えますがいいアイディアを思いつきました。
この事をきっかけに、ひつじちゃんはちょっとづつかわっていきます。

自分の気持ちをちゃんと言えるようになるって
たのしく生きるためには必要なことですね。

この絵本は「12支キッズのしかけえほん」シリーズのひつじちゃんの絵本ですが、
ねずみくんが出てく る「ねずみくん ぼくもできるよ!」もよかったです。
(  by  hina )

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「木の高さ」と「根っこの深さ」自由研究・楽しい学力向上(1)

やっとゆとりが出てきて、これまで滞っていたデータの整理をはじめています。
今回はその一つを紹介します。

仮説実験授業の「地球」という授業書にこういう問題があります。
————-
高さ20 mの木があるとしたら、その根は地表からどのくらいの深さまで伸びていると思いますか。

予想
ア. 20mぐらい。(木の高さと同じくらい)
イ. 10 mぐらい。(木の高さの半分くらい)
ウ.5mぐらい。
エ.1mぐらい。
オ. その他。
————

さて、皆さんはどう思いますか?
予想してみてください。
近くに誰かいたら一緒に考えてみるといいですよ。

私は何度も授業にかけてきましたが、身長と同じくらい根も深い、と考える人や、せめてその半分くらいはあるだろうと考える人が多い問題です。

授業書では、木の根の深さについて、こうあります。

————
     土の話
地球には土(や砂)が平均してどのくらいの深さまであるか、そういうことを研究してその結果を発表した人はまだいないようです。場所によってずいぶんちがうので研究しづらいし、学者たちにはあまり興味がないのかもしれません。
地球上でも、人聞がたくさん住んで、いる平野には比較的たくさんの土があります。川がはこんできた土砂がつもって、平らな土地が開けたところが少なくないのです。そういうところは、土の層がかなり深くまでつづいています。
しかし、それで、も、たいていは十数メートルもボーリングするとかたい岩盤に達します。
大きなビルを建てるときには、そういうかたい岩盤に達するまで長い杭を打って、その上にビルを作るのがふつうです。
山に行くと、木や草の下には土が十数センチから数十センチほどしかないのがふつうです。
いくら高い木でも根は横にひろがるだけで、根の深さは1mに達しないのです
そういう土は、木や草がはえているから、雨がふっても流れおちないのです。
ですから、木や草をみんな枯らしてしまって根が絶えると、土が流れおちて、岩肌が出てしまうこともあります。
結局、地球をおおっている土は、平均すると1mもないことになるでしょう。
その土の下には、かたい岩のかたまりがひろがっているのです。
————

子ども達に授業すると、たいてい「え〜」という声が聞こえてきます。
「じゃあ、掘ってみましょう」
という様に実験して確かめることができればよいのですけど、そうもいきません。

実は、データの整理をしていると、前回の台風で倒れた樹の写真が出てきました。
これです。
海岸近くなのですけど、立っている時には8〜10mくらいあったと思います。
ところが根っこの長さは30〜40cmくらいしかありません。

スクリーンショット 2014-11-20 23.42.33木の根は横に横に広がってどっしりと大地をつかまえるのです。
第一、深く深く進みたくても、土の下は岩盤といって硬い岩があるので、深くすすめないのです。   特に「山」では、その岩盤までの土はとても薄いのです。

〔追記〕おかげさまでこの記事がかなり読まれていて、いくつもお便りをいただいています。その関連のGoogle検索でもトップ表示されています。質問の返事がわりにその後も関連した記事を書いています。関心のある方は、このサイトの検索窓で〈木の高さと根っこの深さ〉でチェックしてみてください

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