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楽しさは子ども達の可能性を伸ばす-出る杭は伸ばす-たのしい教育論

〈たの研〉の授業プログラムは座って話を聞くだけではなく、その授業で学んだことをもとに、それを実際に自分で試す時間が入ります。
 子どもたちはそれぞれ工夫し実験しながら、授業の内容を深めていきます。

 今回の授業で使った一つはグライダータイプの飛行物体です。

 評価感想をみても、大好評だったことがはっきりわかります。

 ところである子が「いっきゅう先生、見てください」と持ってきたモデルがあります、長年こういう授業をしてきて、はじめて見ました。

 翼の後ろに切れ込みを入れて、空気の流れを工夫したタイプです。

 授業では、先生の指示すること以上のことをやってしまうと、大抵しかられてしまうことになります。
 そうやって子ども達の天才性が削られていって凡人が育っていくことになります。

 たのしい教育の教育論の一つは〈出る杭は伸ばす〉です、日本が初めて派遣した南極越冬隊で隊長を務めた西堀栄三郎(にしぼり えいざぶろう)の言葉です。

「君は天才だねぇ~、どう飛ぶか見せて」
というと、とてもいい笑顔で実験してくれました。

 その後、その子はさらに工夫改良し、切り取った断片を羽に組み合わせて、3Dタイプのウイングに仕上げてきました。

 子ども達の天才性に触発されて、さらにグレードがあがる可能性が出てきました。 〈たの研〉でもこれから研究をすすめて飛び方を確認していきたいと思います。

 子ども達は本来知的好奇心に満ちた存在です、それを失わせない様にするのは〈たのしい教育〉しかないでしょう。

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