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人生とタイミング:ガジ丸さんのこと〈たのしい散歩:畑のオクラ〉

 これは数日前の〈のんびり散歩〉で畑に育ったオクラの木、花も実もついてないけれど、生き生きと葉が繁っているので、9月からしばらく経っても収穫できるのでしょう。

 虫や植物などを見て「これはオクラの苗だな」とか「これはイシガケチョウだな」とわかっていてもサイトやメルマガに書く時には必ず複数の情報源でチェックしてしています。

 そういう作業の中で「あ、またこの人が書いてくれた記事に出逢ったな」という場面が増えていきました、特に多いのが《島乃ガジ丸さん》のブログです。沖縄の虫たちや植物についてたくさんの記事を書いてくれています。

 ガジ丸さんは〈ユクレー島の住人〉とのこと、こういう自画像の人物です。
 
 ガジ丸さんのオクラの記事はこうです、文献もしっかりしています。

オクラ
2017年06月27日 | 草木:野菜

 夏野菜のオクラだが、今、私の畑にはオクラが一株あり、台風が無ければ週に5、6本を収穫できる。今年は何度も台風に襲われ、何度も倒されたが、その都度立ち上がり、これまで私の胃袋を楽しませてくれた。今回の台風23号にも倒されたが、しかし、台風のせいでは無く、時期的にもうそろそろ終わりなので、この先の収穫は期待できないだろう。沖縄も、夏は終わった。
 粗食、小食となってからは少なくなったが、私は中華料理もたまに作る。ごま油、トウバンジャン、牡蠣ソースなどは常備しており、野菜や肉や魚を炒め、水溶き片栗粉でとろみをつける、まさに中華料理屋の中華料理を作っている。オクラが収穫できる時期は、水溶き片栗粉の代りに細かく刻んだオクラを加えている。オクラは見事、水溶き片栗粉の用を成している。
 オクラは他に、茹でて、鰹節をふって、醤油をかけたシンプルなものや、生のまま細かく刻んで納豆のようにして食べるのも好きだが、一番好きなのは天ぷら。ナス、インゲンと合わせて、野菜の天ぷら3横綱と私は呼んでいる。「いえいえ、レンコンでしょう。カボチャでしょう。」と異論はあるだろう。日本人が好む天ぷらの具トップテンなんて統計はないだろうか。
 「時期的にもうそろそろ終わりなので、この先の収穫は期待できないだろう」と書いてしまったが、今読んだ文献によると”切り戻し栽培”ができるとのこと。今ある茎を途中から切って、新しい茎を出し、そこから新たに収穫ができるということだ。さっそく試してみよう。

 オクラ(黄蜀葵):野菜
 アオイ科の一年草。分布はアフリカ東北部。方言名:ネリ
 収穫時期は普通、5~8月とあるが、切り戻し栽培の場合、10~11月にも収穫ができる。
 花はアオイ科の他の植物と似ている。花びらを大きく開くハイビスカスよりも控えめに開くオオハマボウの形に近い。切花にしたいほどきれいな花は、残念ながら一日花。
 スーパーなどに行くと主に丸オクラと角オクラの2種が置いてある。味に違いは無いと思うのだが県内では丸オクラが好まれ、県外では角オクラが好まれているらしい。県外出荷用として栽培を始めたのは1973年とある。それまで他府県にはオクラは無かったのだろうか。沖縄ではもっとずっと前から食卓に上っていた野菜であった。
 

 記:2004.10.21 島乃ガジ丸 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行

https://blog.goo.ne.jp/gajimaru18/e/d62220d69b72dde19fb8c5d363d043eb

 同じ沖縄に住んでいて虫好き植物好き同士、いつか連絡をとっておしゃべりしたいと考えていました。

 可能なら〈たの研〉で先生たちに植物とか虫たちのお話をしてもらえたらとも・・・

 何処に住んでいる人だろう、意外に近かったりしたら面白いな、年齢はどのくらいなんだろう、これもまた意外に同じだったりして、と思いつつガジ丸さんのブログを初めのあたりから読んでみました。

 ブログのあいさつの部分を開くと、おそらくパートナーの方なのでしょう、ガジ丸さんが他界したことを記してくれていました、2020年02月14日の記事です。

 もっと早くコンタクトを取れば、ちゃんとお礼が言えたのに・・・
 人生にはいろいろな努力や試みだけでなく〈タイミング〉というものがあります、ガジ丸さんに関してはタイミングをつかむことができませんでした。

 お礼の言葉に変えて、こうやってガジ丸さんの書いてくれた記事をいろいろな方たちに紹介したいと思います。

 私自身も〈虫たちや植物たちを調べる〉ということでなく、ガジ丸さんの生身の言葉をじっくり読んでみようと思います、感謝をこめて。

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