アウトドアにはたのしいことがいっぱい/子どもは先生/楽しい学力向上

 教師をしながら〈子どもは私の先生だ〉と感じた場面が数えられないくらいたくさんありました。
 知識や経験は大人が優っていても、あのみずみずしい感性は子どもたちには勝てません。
 そしてその子どもの様な感性は、たのしく生きていく時のとても重要な要素です、だから子ども達から学ぶことはとても大切なことだと思うのです。

 大人は時々ふりかえる必要があるでしょう、〈自分の感性はもう年老いたのか〉と。
 これは年齢とはあまり関係がありません、20代の人たちより子どもに近い感性をもった50代60代もいるからです。
 〈たの研〉にはそういう人たちがたくさんいます。

 さてこれは私いっきゅうが最近さんぽしている時に驚いて撮った一枚です。
 怪獣の様に見えてしばらく眺めていました。

 何の写真だか明かす前に映画の話を…

 去年感動した映画の一つがヴィルヌーヴ監督の「デューン 砂の惑星」です、賛否あったのですけど、私は名作だと思います。
 メルマガにも〈おすすめ〉だと紹介しました。

 その作品にサンドワームという巨大な怪物が登場します。

 これがそのサンドワーム。

 砂漠の砂もろとも呑み込んでいく恐ろしい生物です。

 ヴィルヌーヴ監督はもしかして、これをヒントにサンドワームの姿を構想したのかと感じてしまいました、そんなことはないだろうけれど。

 さて、何の写真か?

 これです、沖縄に普通にみられるソテツです、左下側をみるとサンドワームが見えますよ。

 

 外を歩く時、健康のために歩数や距離を細かくチェックしたり、イヤフォンで音楽を聴きながらというのもよいのですけど、それは自宅で器具を使ったり、エアウォークしたりしながらでもできますね。

 アウトドアにはインドアにないたのしい刺激がたくさんあります。

 外でしかできないもの、風を感じて、音を感じて、いろいろなものの姿形をたのしんだり、生き物たちを探したりしてたのしむのはどうでしょう。
 そういうことが子どもの感性を失わないことにもつながると思います。

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たのしい科学 虹とプリズム

 虹が好きな人は多いと思います、〈たの研〉のメンバーも虹が大好きで、発見した人は写真にとって送ってくれます。最近も海におりていく気持ちいい虹の写真が届きました。

 ところで皆さんはプリズムという透明の多面体をご存知でしょうか?

 太陽の光などは透明なのですけど、プリズムを通すといろいろな色の光に分かれていきます、太陽の光にはいろいろな色が合わさっているてのです。

 このプリズムで分かれた色をよくみてください、上から順に〈赤系⇨黄系⇨緑系⇨青系〉に分かれてみえますね。

 さてこれは〈たの研〉のメンバーが撮った、海からたちのぼるめずらしい虹です。

 

 海や空の青に重なって、それほどはっきりしないのですけど、上から順に〈赤系⇨黄系⇨緑系⇨青系〉になっています、プリブムで分かれた色と同じです。

 その時の状況によって色がはっきりしたりわかりにくかったりするのですけど、どの虹もこういう色に分かれます。

 では空にプリズムがあるのか?

 実は水の粒がプリズムの役を担います。

 だから雨上がりの空などで、上空に水滴などが浮いた状態の時に虹が見えます。

 太陽が出ている時、ホースで空中に水滴を分散させても虹をつくることができます、やった人もいると思います。

 空中にただよう水滴がスクリーンの様になって、太陽の光を跳ね返し、その時にプリズムの様に光の色を分けてくれるのです。

 水の粒はまん丸です、はじめに載せた〈プリズム〉の形とは違いますね。

 それなのにどうして光を分けてしまうのか、それに興味のある人は、いろいろ調べてみるとよいですよ。

 また新しい世界が広がっていくはずです、学ぶということは基本的にとてもワクワクすることですから。

 板倉聖宣先生も〈光と虹〉という授業書を作ったのですけど、〈たの研〉では低学年のこどもたちからたのしめる虹の教育プログラムをつくろうと思っています、いつになるかわかりませんけど、少し期待していてください。
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〈冬至〉の日を祝う素敵さ/読者の方のたよりから

 クリスマスはヨーロッパに古くからあった〈冬至/とうじ〉を祝う日でした、と書いた記事に心動かされた方たちが何人もいて、長いおたよりを書いてくれた方もいました。その方への返事の中に書いたものを少し紹介しましょう。

 「クリスマス」はキリスト教ができた時、その「冬至の祝いの日」をうまくとりこんだという話を書いたのですけど、キリスト教が生まれるまえから、ヨーロッパではずっと「ユール(スウェーデン語: jul、英語: yule)」というお祭りをしていた日でした、今でもクリスマスと言わず〈ユール〉と呼んでいるところもあるといいます。

ユールスウェーデン語: jul英語: yule)は、古代ヨーロッパゲルマン民族ヴァイキングの間で、冬至の頃に行われた祭りのこと。

のちにキリスト教との混交が行われたが、北欧諸国では現在でもクリスマスのことをユールと呼ぶ。

ウィキぺディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AB

 

 それにしてもどうして冬至が嬉しいのでしょう?

 一年のうちで最も〈昼の時間が長くて夜の時間が短い〉のが「夏至/げし」で、最も〈昼の時間が短く夜の時間が長い〉のが「冬至」です。
 明るい昼が短い日なのに、どうしてそういう日を祝うのか、不思議に思ったことはありませんか。

 日々長くなっていく夜の闇が底をつく日だからです。

 この日を境にして次第に昼の時間、太陽が地上を照らしてくれる時間が長くなっていくからです。

 昔の人々は、その現象にうまく説明がつかないことのほとんどを〈神様〉のせいにしてきました。日の長さは〈太陽に向ける地球の角度〉がつくりだす現象だということは分からないので「この日を境にやっと太陽神が復活してくれるぞ」と喜んだのです。一年のうちでもとても嬉しい時なので、何日もかけて祝ったといいます。

冬至前後の北極圏の国々では、日中でも暗く太陽が沈んだ状態「極夜(きょくや)polar night」が続く。

冬至の頃に昇る太陽は非常に神聖で貴重なものとされ、人々は大いに太陽の復活を祝った。これがユール祭の始まりである。

https://www.worldfolksong.com/christmas/topic/yule.html

 ヨーロッパにかぎらず、暗闇が長いことは事件や事故に巻き込まれる可能性も高くなるということです、命の危険も増えます。
 植物にとっても、エネルギーの源である〈太陽の光〉をあびる時間が増えて光合成がすすみます。

 北半球に住んでいる私たちには、冬至を境にこれからやっと太陽が姿を見せてくれます、私自身にとっても嬉しい日です。

 沖縄もめずらしくとても寒い日々が続いているのですけど、これから日照時間が長くなるぞと考えて、元気にたのしくいきましょう。

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たのしい楽しい教育プログラム-たのしく学力を高める具体的な方法-楽し教材・楽しい学習

資料の整理整頓は創造する場合にもとても大切
 たのしい教育メールマガジンも今年の最終号が近づいてきて、今年書いた記事の整理をはじめています、半年毎にはやるようにしているのですけど、一つずつの記事を開いて整理していくのは事務的な能力が低い私には大変な仕事です。
 そういうことをするより新しい記事を書いていたいと思うのですけど、メルマガの初期の頃、読者の方から「たとえば体育の教材をさがす時に、どこに出ていたのかわかると助かります」という要望があったことと、板倉先生が『月刊 たのしい授業』を創刊した時、その年の総索引がとても好評で、重要なんだと話していたこととが結びついて、メルマガにも年末にその年の記事一覧をつけることになりました。
 メルマガは電子版なので、検索の時にはキーワードを打てばすぐにどの号のどの章にある記事なのかわかります。
 もう一つ、すでに500号を超えていて、例えば〈映画の章〉で紹介した作品は1000作近くになります、書いた記事を整理しておかないと混乱の元です。
 新しい記事を書く時だけでなく、広く〈創造する〉という場合にも、これまでの記事の整理整頓はとても大切なことです。
 実施してきてよかったと思います。

2022年のたのしい教育プログラムの記事から

 まだ一部なのですけど、整理している私が「あ、こういうものも書いたんだよね」とか「これは今年書いたのか」といろいろな発見をしています。
 メルマガは四章構成なのですけど、その一つ〈たのしい教育プログラム〉の記事の一部を紹介しましょう。

490号 2022-02-02
🔵仮説実験授業「足は何本?」を
やってみませんか
 H先生の授業記録の紹介

491号 2022-02-09
🔵ペーパークラフト(図工・生活科)
 たのしいハサミ・ノリの使い方「ミニオンバッグ」

492号 2022-02-16
🔵ブックレビュー 朝の連続小説(連続読語り)で
 ミヒャエル・エンデ「モモ」がおすすめ

493号 2022-02-23
🔵人気のなぞなぞ・クイズ系
子どもにウケるたのしいクイズ 坪内忠太

494号 2022-03-02
🔵たのしく〈体力づくり〉

  三角トンネルくぐり

495号 2022-03-09
たのしいキャリア教育 読み物教材(国語・総合などで)
🔵沢木耕太郎「鉄塔を登る男」
 働くって何だろう?

498号 2022-03-30
たのしい家庭科・生活科・理科他
🔵野の花いけ花

499号 2022-04-06
🔵たのしい国語 お話めいろ

500号 2022-04-13
🔵たのしい算数 サム・ロイドさんのパズルから

501号 2022-04-20
🔵たのしい理科 植物の給水実験

502号 2022-04-27
🔵たのしいアウトドア入門 身体センサーの話

503号 2022-05-04
🔵たのしい社会 都道府県生産高ランキング

 こうやってまとめているといろいろな教科や活動の時に利用できるように、うまく分散されていると我ながら感心してしまいます。

 授業の章は特別な技能や経験は必要なく、準備0や、印刷すればOK、準備するものでも、学校や家庭にあるもの、100均で入手できるものを中心に書いているので、記事の場所を確認して読めば、明日には授業できるものがほとんどです。

 週に一度の〈たのしい教育プログラム〉からはじめて、こどもたちとの関係をよくし、講座や資料などでゆっくりたのしい時間を増やしていくという様にして、大人自身がこども達とたのしく充実した日々を過ごしている人たちが増えています。
 興味のある方は、ぜひお申込みください。
 スマホの方は記事一番下の〈サブコンテンツ〉をクリックすると、申込みのリンクが出てきます。
 また記事検索に「メールマガジン」と打つとメルマガに関わるいろいろな記事を読むこともできます。

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