それしかないわけないでしょう(ヨシタケシンスケ著)/読者の方からの反応

 このサイトの熱心な読者の方から届いた反応が面白かったので紹介します。
以前書いた「見にくる人が来たら困る、というので公園で咲き誇る花たちを全部刈ってしまった」という記事に対して私が書いた意見にとても共感したという話の最後に添えられていた画像と言葉がこれです。

「これを読んでほしいです!」

 この人もヨシタケさんのファンなんですね。

 何かの問題を解決しようという時、選択肢を準備することができるかできないか、それが決定的です。 

 たのしい教育を広めて、その力を持っている人たちをたくさん送り出さなくてはいけません。

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たのしく賢くなる問題〈月と地球〉続き

 前回の〈宇宙から三日月が見えた時、地球はどの様に見えるのか? そもそも地球は見えるのか?〉という問題の反響がいくつも届いています。
 ほとんどが「え~」という反響です。
 中には「知っていたけれど、こういう具合に問題を出されたら、きっと子ども達も喜んでとびついてくると思います」という便りもありました。

 その方から「最後に書いてあった半月の問題について、具体的な資料があれば知りたいです」とありました。

 あります。

 載せておきましょう。
 ただし、ここから先に読む方はもったいないので、1つ前にもどって読んでくださいね。

➡︎ こちら

 

すでに読んだ方はこちら

 

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 では宇宙から半月が見えた時、同時に地球をみると・・・

NASAが画像を公開してくれています。

 ガリレオ探査機が1992年12月16日に約600万キロ離れた場所から撮影した地球と月です。

https://www.reddit.com/r/space/comments/8ar2g6/the_moon_orbiting_the_earth_taken_from_39_million/

 

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たのしく賢くなる問題:月が三日月に見えるとき、ロケットで地球外に飛び出て眺める

 たのしく賢くなる問題です、親子で予想しあってみましょう。
 最近の記事にも書いたのですけど、保存してあったデータCDが出てきたので、以前のアイディアをいろいろ見ることができます。
 頭の片隅には残っていても、しっかりこうやってそれを見ると、使いたいと思うものがいくつも見つかります。
 今回はその1つを紹介します。

問題:涼しい風を味わいながら、あいさんがお父さんと散歩していると、山の向こうにこういう月が見えました。
とてもキレイな月で、立ち止まってしばらく眺めていると、お父さんがこう話しかけてくれました。

おとうさん
ねぇあい、あの月とこの地球を同時に外から眺めたら、どんな風に見えるんだろうね?

あい
え、 地球って外からみえるの?

おとうさん
あいは学校で、あの月は太陽が照らしているんだって習ったでしょう?
だとすると、この地球も太陽が照らしてくれてるよね

あい
そっか。でも地球を太陽が照らしている姿っていわれても・・・?

おとうさん
 あいがロケットで地球から宇宙に飛び出ていくと、宇宙からあんな月が見えたとするよ。その時に地球を見てみるわけ。その見えた地球はどんな形に見えるんだろうね?


 なるほど・・・
 あいさんはおもしろくなって、いっしょうけんめい考えてみました。

 父さんは「太陽が月を照らしているんなら、地球だって照らしているわけだ」って言っていたけど、本当に宇宙から地球が見えるんだろうか?
 月は特別に光かがやくものでできているから見えていて、この地球は石ころや山や木などでできていて、月とは違うから見えないかもしれないなぁ・・・

 ん~、でももし見えていたとすると・・・

 涼しい風の中を散歩しながら、そういうことを考えていました。

 さて皆さんはどう思いますか?

 

 散歩を終えて、家につくと、お父さんは
「さて、あいの予想はどう?」と問いかけてくれました。

あい
いろいろ考えていたら、よくわからなくなってきた

おとうさん
そうか、じゃあ選択肢を作ってあげよう

 宇宙から三日月と地球を同時にながめたら、地球はどんな形か?
 ア.丸い形
 イ.三日月
 ウ.地球はみえない
 エ.その他

 どうしてそう予想しましたか?

 

あなたの考え

 

 

 あいさんの予想を聞いて、お父さんは、自分の部屋から宇宙の本を持ってきてくれました。
 お父さんは、本が好きでいろいろな種類の本が部屋にたくさん並べられています。

おとうさん
「あったあった、あい、これ見てごらん」

 あいさんは、その一枚の写真をみてびっくりしてしまいました。

 JAXA遠藤純生先生から提供していただいた一枚、上が月で下が地球です。

 あいさんの気持ちになって、あなたが感じたこと、考えたことを、書いてみてください。

 

 お父さんは続けて「じゃあ、あい、宇宙からながめて、月が半月だったら、その時地球は?」と言っていましたが、愛さんは、この地球と月の写真に感動してしまい、その言葉は耳に入っていませんでした。

おわり

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最新メルマガから/ビル・ゲイツ&ジャレッド・ダイヤモンド&ユヴァル・ノア・ハラリ

 最近はコロナに関連して「一方向からの報道ばかり目にする中、たのしい教育メールマガジンで元気に前を向いて歩いています」という様な便りも増えてきました。嬉しいことです。
 そういう声にお応えして、メルマガの章のどこかには必然的にコロナに関連することを書いています。

 最新号のメルマガのメニューをご覧ください。

 

最終章の〈発想法の章〉から少し紹介しましょう。

 かねてから〈コロナの人体ダメージより、コロナの騒ぎが巻き起こす社会的、経済的なダメージが心配される〉と語ってきましたが、すでにいろいろな災いを引き起こしています。
 旅行関係だけではなく、塾やスポーツクラブなどにもすでに影響が出始めている様です。

 そんな中、ある公園で、人が集まっては困ると〈咲き誇る花たちが刈り取られた〉という話を耳にしました。
〈フェイク/偽物、いかさま〉だと思っていたら、それが本当のことだと知りってとても驚きました。

 先週紹介した「甘くないアップルパイを食べて味覚障害だと勘違いし、コロナに感染したと慌てた」という人の話は、笑いで済ませることができるかもしれません、しかしこれは笑えない。

「子どもが木登りして落ちて病院に担ぎ込まれたという話があるから、うちの公園の名物の木を切り倒そう」という発想です。

 もしそういう懸念があったにしても、たのしい選択肢はいくらでもあったはずです。

 公園は部分クローズや全体クローズも可能です。
 それと並行して開花状況をライブ配信するとか、「コロナ騒動の中でも明るく元気に咲いた○○の花びらの写真と花粉の実物」を希望者に有料で送るとか、植物の油分を含ませた香りのパックを送るとか、たくさんの花たちが咲いたままでもできる手はいくらでもあったはずです。
 そうすると、今回のコロナ騒動で職を失った人たちが自宅でできる仕事もできることになります。
 地方公共団体が直接お金のやりとりをしなくても、植物保護などをしているNPOなどに委託することは可能です。

 このニュースは感覚のリトマス試験紙になる気がしています。公園の花を伐採したというニュースを〈心動かされず聴く〉ことができたとしたら、それは感覚がヘンになりはじめたサインなのかもしれないと感じるのですけど、どうでしょうか。

 連日マスコミから流れる「大変だ騒動」が続くので常軌を逸した思考をする人たちはもっとたくさん出てくるのでしょう。
 最近のテレビ番組で、海岸で釣りをしている人たちをヘリから映して「自粛の中、こんなことをしている人たちがいる」と報じていました。
 どう見ても一人ひとり10~20mの距離があります、海風の中で過ごすことは自宅にいるより安全でしょう。
 その論調で言えば、ヘリの狭い空間の中でスタッフやパイロットたちと一緒にいる方がよほど危険です。

 いずれにしても、この混乱はいずれ収まります。
 今まで〈落ちついて正しく見ること〉の重要性、つまり〈個人の認識〉の問題を取り上げてきましたが、今回は〈世界的な視野〉で今回のコロナ騒動後のことを学んでいきたいと思います。

 私は今回のコロナ騒動では、歴史を紐解いて未来を予測する力があると感じている三人に注目していました。
 ウィンドウズの元CEOビル・ゲイツ(下左)、ペストや天然痘などの病原菌が人類の歴史を左右してきたことを解き明かした世界的ベストセラー「銃・病原菌・鉄」の著者、ジャレド・ダイアモンド(下中)、そしてこの章で何度かとりあげた〈ホモ・ゼウス〉〈サピエンス全史〉〈21レッスンズ〉の著書ユヴァル・ノア・ハラリ(下右)です。

 ゲイツは卓越した実践家でした。
 1年以内にワクチンを開発する、という目標に向けてかなりの資金をしています。
 ジャレッド・ダイアモンドの発言は、会員制のサイトの中での発言が多く、一般庶民に向けた発言はほとんどみつかりません。
 何となく見つかる発言は、グローバル化したことが問題なのだという様にしか読み取れないものばかりです、それは私の情報収集力が少ないせい、勘違いであることを願っています。
 ハラリはさすがでした。
 今回のコロナ騒ぎで「人間の自由の制限は止むを得ない」という論調に進むことに警告を発し、具体的な提案をしてくれています。
 少し書き出してみましょう。

ハラリ
 私たちのプライバシーをめぐって激しい戦いが繰り広げられている。
 新型コロナウイルス危機は、この戦いの転機になるかもしれない。人はプライバシーと健康のどちらを選ぶかと言われたなら、たいてい健康を選ぶからだ。
 だが、プライバシーと健康のどちらを選ぶかを問うことが、じつは問題の根源になっている。
 なぜなら選択の設定を誤っているからだ。
 私たちは、プライバシーと健康の両方を享受できるし、また、享受できてしかるべきなのだ。

2020年3月20日ファイナンシャル・タイムズ紙

さすがです。

ここまでにしておきましょう。

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