空気の原子・分子のスピードについて|小学生Sくん達の質問から

某日、ある小学校に呼ばれて授業をしたあと、中学年のSくん達がわたしの元に来て、授業の内容について質問をしてくれました。

授業は、ガリレオが
「物体の落下に差が出るのは、空気がじゃまをしているからだ」と予想した。
実際に、月面で実験するとどうなるのか?

という内容です。
つまり、本格的な物理実験です。

子ども達は、とても真剣に授業に取り組んで、そしてとてもたのしんでくれました。

Sくん達は、授業の中で「空気の原子・分子のスピード」が気になったようです。

みなさんは、空気の原子・分子が、どれくらいの速さで飛び回っていると思いますか?

予想
ア.小学生がかるくキャッチボールするくらいのスピード
イ.野球選手が試合でなげるくらいのスピード(時速120km〜150km)
ウ.ジェット機(超音速)のスピード
エ.光に近いスピード
オ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 

調べてみると!

前に紹介した
板倉聖宣「もしも原子がみえたなら」(仮説社)
に こういう文章があります。

もしも原子がみえたなら

 これらの(空気の)分子は,速いのもおそいのもありますが,平均(へいきん)1秒間に600~700 m進む速さで動きまわっています。
音が空気中を進む速さが1秒間に約340mですから,音の進む速さのおよそ2倍(マッハ2)の速さで動きまわっています。

 

空気の原子・分子は ウ)超音速ロケットの速さです。
それが私たちの顔にもどんどんぶつかってきているのです。

信じられないかもしれませんけど本当のことです。

みなさんも、興味をもっていろいろ調べてみましょう!

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飛行の研究|たのしい教育研究所の人気教材「ひらりん」改良

たのしい教育研究所の人気教材に「ひらりん」があります。
飛行の研究をするにはもってこいです。
また、空気中の原子や分子をイメージする時にもとても有効です。

ひらりん 明日、本島中部の学校で保護者と子ども達とに授業することになっていて、空気の原子分子のイメージを生き生きと描いてもらうために、利用します。

以前から、間違ってはねを破いてしまう子をどうしようかということで、考えていたのですけど、今回、素材の厚みを1ランク上げて飛翔について調べている時に、その問題も一緒に解決しました。

この厚みの素材だと、セロテープで修正することができます。
もちろんひらひらと滑空します。

あす利用する教材にも挿入しておきました。

ひらりん2
修正したひらりんはしっかり滑空します。

スクリーンショット 2016-01-13 17.18.14

教材がどんどん進化していくことは、研究所が一歩ずつ成長していることです。
笑顔が広がる方向に成長することって、とても嬉しいことです。

沖縄中をたのしく賢く!
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原子の大きさについて|小学校4年生ISくんからの質問|たのしく賢く本質的な学力を高める

ある小学校で授業したあと、小学校4年生のIくんから

「原子は目に見えないくらい小さい、ということですけど、どのくらいの大きさなんですか?」

という質問がきました。

Iくんといろいろ話してみると、原子のことを生き生きとイメージできる、とてもすばらしい子だなと感じます。

質問について、少し書いてみましょう。

「小ささ」を説明するというのはイメージしにくいのに、「大きくしてみると」ということで考えてみましょう。

すごくおおざっぱにいうと、原子を1億倍するとピンポン球くらいの大きさになります。
原子とピンポン球

 

この「1億倍」というのはどのくらい大きくすることなのか、というと・・・

例えば、みなさんの頭を1億倍すると、この地球よりも大きくなってしまうのですから大変な倍率なのです。

原子と地球
みなさんの顔を地球より大きくしてみると、やっと原子はピンポン球くらいになるのです。

もっと詳しく知りたくなったら、ぜひ

板倉聖宣「もしも原子がみえたなら」仮説社

という科学絵本を読んでみてください。
もしかすると学校の図書館にもおいてあるかもしれません。

IくんのいるG市の市立図書館には置いてありましたから、学校になければそこに問い合わせてみるといいですよ。

 

たのしい教育研究所 きゆな

 

たのしく賢く学力向上|賢くなるには予想を立てて確かめること

今年一番の冷え込みかなという某日、小学校で、子ども達と保護者の方たち向けの授業をしてきました。

テーマは「アリストテレス V.S. ガリレオ」
原子論的な見方・考え方の重要性を、予想を立てて実験する流れで、たのしく学びました。

「先生はねぇ、何かおもしろいものをここで見せてあげて盛り上げて、じゃあさよなら、って帰る様なことをしにきたのじゃないの。キミたちの中からノーベル賞を出したいんだよ」
と言って語り始めると、子ども達の表情がサッと変わり、約80分の授業時間が、あっという間に過ぎていきました。

たのしく賢く学力向上3たのしく賢く学力向上2

後半「ガリレオを予想したことを確かめるために、みんなで宇宙に飛び立たとう」という流れに入ると、「宇宙飛行士になりたい」と声を出してくれた子が何人もいました。
うれしいことです。

この子たちがたのしく賢く学んで、元気な沖縄をつくってくれるに違いありません。
授業の中心である『原子論』についても、いきいきと学んでくれたようです。

『原子の大きさってどのくらいですか』

という質問が出たり、終わってからも

『原子のスピードってどれくらいですか?』
『原子よりも小さなものって無いんですか?』

という質問がどんどんきました。
項目を改めて、その質問について書きたいと思います。

 

たのしい教育研究所は今年も、たのしく賢く元気に活動しています。今年もよろしくおねがいします!