沖縄の軽石はもう無くなったのですか? という便りに答えて

 時々「沖縄の海岸に漂着した軽石はもう無くなったのですか?」という便りが届きます。

みなさんはどう思いますか?

たの研に来る先生たちに質問してみたら、なかなか海岸でそれを確かめるゆとりがないからでしょう、いろいろな意見が出ました。
マスコミももうそれで視聴率が上がることはないと判断したのでしょう、テレビなどで取り上げられることはなくなった様ですから、一般の人たちの感覚からも消えてしまった様な感じがします。

最近の〈たの研環境ボランティア活動〉の時に撮った写真がこれです-2022-2-8(火)
第一研究所から近い恩納村の海(西海岸)です。

 この周りの様子はどうなっているか?

 こうです。

 もっと広く見渡すと、撤去された軽石の様子も見えるかというと・・・

 さにあらず、ずーっと向こうまで軽石の帯が続いています。

 それでも、二、三ヶ月前より少なくなったのか??

 これはこのサイトに載せた11月の頃の同じ場所の写真です。

 全体像を探せないのですけど、二、三ヶ月前より増えてはいても、減っていることはありません。

 あの頃は、こんな厚みのある帯はなかったから。

 観光で訪れる人が多い場所は撤去がすすんでいるかもしれません。けれどアリの様な地道な撤去ボランティアが必要な場所はたくさんあると思います。
 コロナがそろそろ落ち着きそうです、人数を増やしてたのしい環境ボランティア活動を企画して、その後〈さしみ放浪記〉に流れ込みたいと思います。

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たのしい科学/水の力・雨の力

 ある日、車を走らせているとこういう場面を目にしました、崖崩がけくずれです。幸い陽が照って乾いていますから、片付けられる前に写真を撮ることにしました。子どもは真似まねしないでくださいね。

 

 車を停めて上の方をみるとしっかりえぐられているあとがみえます。

 

 それがこうやって下の方まで崩れてきたのです。

 では、誰が・何が削ったのでしょう?

 クマとかパワーのある動物ならできそうかな?
 ユンボなどの機械では?
 人間だって、やろうとおもえばこういう感じで崩せるでしょうか?

 理科でも〈水の力で土地の形が変わっていくこと〉を学ぶので「雨が降ったから」と答える人がほとんどでしょう。

 でも私は子どもの頃から不思議でした、人間がやろうと思えばできるのにどうして〈雨〉なの?

 雨が降り続けた後にこうなっているから?

 確かにそれは力強い理由です。

 では〈その時、カミナリがおちたらこうなる〉ということは成り立たないのでしょうか?

 こういうところをゆっくり考えていくことは大切です。

 みなさんも自分で、どうしてこれは〈雨の力、水の力〉だと言い切って良いのか考えてみませんか。

 その決定的けっていてき証拠しょうこは何でしょう?

 自分で考えるよりも答えを教えて、と思う人は、かなりもったいないことをしていると思います。

 人間は予想を立てることによって賢くなっていくからです、そしてそれはとてもたのしいことだからです。

 

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サトウキビは何の仲間でしょう?(子ども達に語りたい話)

 車を走らせているとスクスク気持ちよく空に伸びるサトウキビの穂をみつけて写真を撮りました、凛々(りり)しい姿です。

 子どもの頃からなぜか私はサトウキビの穂と江戸時代の火消しの〈まとい〉を結びつけて思い出してしまいます、同じ様なひともいるのでしょうか?

 サトウキビは砂糖の原料になるのでより甘く、より丈夫な、より大きなものを育てる様になってきました、普通のサトウキビは人間よりずっと大きく成長します。

 

 生き物に興味をもったら、その植物の〈名前〉を調べることで、より親しみがわきます。

 その次に〈何のグループなのか〉をみていくことをおすすめします。

 グループの分類はいろいろな分け方が存在するのですけど、まず〈◯◯科〉というものをみていくとよいでしょう。

 さてさて、サトウキビは何のグループ、何科の植物でしょう?

グループの名前が思いつかなくても「あ、あの植物と同じじゃないかなぁ~」という様に頭に浮かんでくるものはありませんか・・・、少し考えてみてください。

 予想を立てたら、外れてももちろん賢くなりますよ。

 あなたの予想。

 

 茎をみてみましょう、何かに似ていませんか?

  私は〈竹〉に似ている様に見えます。

 とすると竹の仲間なのでしょうか?

 そうです竹の仲間です。

 でもグループの名前は〈竹科〉ではありません。

 竹もサトウキビも、ある植物の名前のグループになっています。

 それは私たちの暮らしに古くから身近な植物だったので、その植物の名前がグループの名前になったのでしょう。

 これです。

 田んぼで栽培されているイネ、日本人の主食〈コメ〉が実ります。

 サトウキビや竹とあまりにも大きさが違います。

 「似ているかなぁ」と思う人もいるでしょう。

 第一、竹やサトウキビには目立つ〈節〉があるのに、イネにはないのじゃないか。

・・・

 どうでしょう。

 あるんですよ、イネにも〈節〉が。

 これはイネの穂のスケッチです、〈第 I 節間〉〈第 Ⅱ 節間〉とありますね、節と節の間ということです。

 これはイネの茎をタテに割った写真です。
 しっかり〈節〉で区切られています。

 大きさや見た目からあまり似てない様に思えても、身体のつくりの基本的な部分は似ているというのがグループです。

 みなさんも、植物や動物をみつけたら「これは何のグループかな」という様に考えをすすめていくと、いろいろな発見があると思います。

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菜の花畑の美しさ その利用(子ども達にも語りたい話)

 それまでちらほら目にしていた〈菜の花〉が目立ってみられる様になってきました。これはたの研第3研究所近くの写真です。

 「菜の花畑」です、冬のどんよりした天気のこの日、そこだけ輝いて見えました。

 花、一つ一つが美しい色をみせています。

 ミツバチ達もたくさん飛び回っています。

「菜の花」というのはアブラナ科の植物の花の総称です。アブラナ科のキャベツもハクサイもそのままにして置くと菜の花が咲きます。

 これはカラシナかなぁ。

 眺めながらも「こんなにたくさんの菜の花をどうするのかなぁ」と気になりました。

 みなさんはどう思いますか?

 ちなみに、周りには丁寧にネギ類などが植えられていますから、手入れせずにほったらかしたためにこうなったとは思えません。

予想

 

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 以前からの疑問なので調べてみると菜の花の用途はいろいろありました。 

b. 食用

c. 蜜採取用

d. 製油用

e. 緑肥(植物を青いまま畑にすき込んで肥料にする)用

f. 景観用(眺めがよくなるから)

 書いていてうっかりしていたことを思い出しました、前半に書いた「菜の花というのはアブラナ科の花の総称」という言葉についてです。「アブラナ」科⇨「油菜」科なのです。つまり〈d.製油用/油をとるため〉というのを真っ先に思い出してもよかったのに、菜の花のきれいさに見とれてそういうことに結びつけることができませんでした。

 前を通る時、畑の持ち主さんがいたら、聞いてみようと思います。※この記事は今年2022年の一月が終わる頃書いたものです。

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