おきなわの山肌はイジュの花の彩り-楽しくアウトドア

 今日この頃の梅雨の日々、沖縄の中北部の野山を歩くと、山道でこういう彩りに出会うことがあります。

 下に花ごと落ちている姿をみると〈ツバキ〉を思い起こさせます。

 イジュの別名は『ヒメツバキ』、ツバキ科の樹木です。

 その場所で、上を見上げてください、そこにイジュの花たちが咲いています。

 少し離れた山肌を眺めると、白と緑のまざった様な彩りが目に入ります。

  イジュ、ヒメツバキの花々です。

 白い花びらにつつまれた、たくさんのオシベが黄色く彩っています。

 イジュは梅雨の頃の沖縄を彩る代表的な植物です、雨にも負けず、自然のうつりかわりをたのしみましょう。

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〈菌〉の〈縄張り争い〉で病気を治す-たのしい教育プログラム作成中

〈縄張り争い〉も〈菌〉も、よくないイメージがつきまとうのですけど、菌の縄張り争いがたくさんの人たちの命を救ってきました。
 方便(ほうべん)でも誇張(こちょう)でもありません、救った命の数は何百万人と見積もっても少ないくらいでしょう。

 以前から、子ども達が喜んで学んでくれる〈たのしい教育プラン〉になりそうで、候補の一つにしていました。

 今回はその話を少しだけ紹介しましょう。

 さてみなさんはどういう〈菌〉を知っていますか?

・・・・

 菌にはビフィズス菌、乳酸菌、大腸菌、破傷風(はしょうふう)菌などたくさんの種類があります。

 たとえば湿ったパンを置いているとカビが生えてしくことがあります、カビも菌の仲間です。

 カビ(菌)はそのパンの炭水化物やタンパク質、脂質、水分などを栄養にしてどんどん広がっていきます。
 他の菌たちがそのパンに群がってくると、自分たちの栄養が減ってしまうので、そういう場合には別な菌が自分の広がっていかない様に〈ある物質〉を作り出し、別な菌たちが広がらないようにばらまきます。
 その物質を『他の菌が〈生える〉のに抗(あらが)う物質』➡︎《抗生物質:こうせいぶっしつ》といいます。

 《黄色ブドウ球菌》といって、表皮感染症や食中毒、また肺炎、髄膜炎、敗血症など、命をうばうほどの菌があります。

wikipediaに感謝して

 これはその黄色ブドウ球菌が繁殖したシャーレーです、その中に円状の場所がありますね。

wikipediaに感謝して

 その円の中央にあるのは青カビです。
 青カビが黄色ブドウ球菌が繁殖しない物質(抗生物質)を生み出して、自分の縄張りを確保しているのです。

 黄色ブドウ球菌という人間にとって恐ろしい菌を青カビが排除している、押さえ込んでいる・・・
「お~、この縄張り争いは、病原菌を攻撃することに使えそうだぞ」
 そう気づいたのがアレクサンダー・フレミングさんです。

ウィキペディアより

 
 彼は青カビが作り出している物質を「ペニシリン」と名付けました。

 フレミングの発見をきっかけに「菌が生み出す物質(抗生物質・抗生剤)によって、病気や感染症の原因となる菌の繁殖を抑える」つまり『菌の縄張り争いによって感染症・病気を治す方法』についていろいろな科学者たちが研究を始めました。

 その研究の成果が出て、戦争で負傷した人たちを治療したり、肺炎、敗血症、破傷風など、それまで死を待つしかなかった感染症からたくさんの命を救ってきました。

 今ではカビから作られた「ペニシリン」だけでなく放線菌から作られる「スプレプトマイシン」ほか、抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、抗腫瘍薬など200種類くらいの抗生物質が作られています。

 子ども達が感動してくれる教育プランに仕上がると思ってワクワクしています。

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たのしい国語「新明解国語辞典〈第四版〉」三省堂の破壊力

 以前のメルマガに書いたところ「手に入れました」という声がいくつも届いた三省堂(さんせいどう)の「新明解国語辞典〈第四版〉」は、私がとてもたよりにしている国語辞典です。

 ちなみに現在すでに〈第八版〉が発行されていて、購入してあるのですけど、主幹『山田忠雄』さんの個性がイキイキと刻まれているこの〈第四版〉が大好きです。

 新明解国語辞典についてはこのサイトに何度か書いていて、山田忠雄さんについても綴っています、興味のある方はご覧ください➡︎ https://tanokyo.com/archives/35265

 つい最近のこと、たのしい教育プランを作成しながら「動物」の国語辞典的な定義を確認する必要があって引いてみました。

 新明解ファンには有名な「動物園の定義」も久しぶりに目にしました、強烈です。「そういえば〈植物園〉についても強烈な書き方をしているのかな」と気になって開いてみました、紹介しましょう。

 まず有名な「動物園」の定義から! ※動物の説明の途中に出て来ます
 

動物園(第四版)
生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

 この定義に私が賛成しているわけではありません、そこは誤解しないでください。それなのになぜ評価しているか?
 こういう定義を国語辞典に綴ってしまう破壊力に私は素直にこうべを下げます。

 もちろん〈動物園〉を運営している方たちからの反発を受け、その後こういう定義はのらなくなりました、最新版はこうです。

動物園(第八版)

捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌とにより野生から遊離し、動く標本として、一般に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設。

 第四版に戻ります、動物園についてあれほど強烈な定義を下した新明解国語辞典は〈植物園〉について、どう定義しているのでしょう。

 恐ろしい言葉が綴られているのでしょうか。

 みなさんはどう思いますか、予想してみてください

⬇︎

あなたの予想

⬇︎
予想すると外れても賢くなりますよ
⬇︎
もちろん 当たっても賢くなります
⬇︎
そして何より〈たのしく〉なります
⬇︎

では、開いてみましょう。

植物園(第四版)

生態を公衆に見せ、かたわら資源保護、研究をはかるため、多くの植物を系統的に集めた施設

 何と、すごく優しく綴られています。

 新明解国語辞典 主幹〈山田忠雄〉、あなたの中の動物愛と植物愛はどの程度違っていたのでしょう。

 生きている時に会って、居酒屋さんに行きたかった。

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たのしい英語・楽しい国語「言葉の中に刻まれた〈平等〉」

 言葉には、それを使っていた人たちの価値観や自然な感覚など、たくさんのことがDNA(遺伝子)の様に刻み残されています。

 英語のBrother(ブラザー) というのは〈兄弟〉、Sister(シスター)は〈姉妹〉をしめす言葉です。

「日本人」は誰が先に生まれたのか、兄なのか弟なのか、姉なのか妹なのかをハッキリさせるのが普通で、上下だけでなく〈長男・次男・三男〉という様に、何番目に生まれたのかまでハッキリさせるのが普通です。

 ところでアメリカの映画をみているとBrotherはBrother(兄弟は兄弟)、SisteはSiste(姉妹は姉妹)で、日本の様に誰が上かを示す表現はほとんど耳にしません。elderをつけて年上だと表現することはできるのですけど、すくなくとも、よく聞く表現ではありません。

 家族の中で、先に生まれた子でも下でも同じ様に自分たちの子どもとして大事にされているのでしょう。

 イギリスの王室の様な長男継続の伝統は特殊なもので、長男が家業を引き継ぐとか家を引き継ぐという様な伝統は、アメリカやイギリスではほとんどないようです。

 日本でも実際のところ、きょうだいはきょうだいで、上だから下だからということで分け隔てはないと思います。けれど家業は長男とか仏壇は長男という慣例があるのは事実です。
 実際、女性が結婚する際「長男の嫁は大変だ」という話も時々聞きますから、噂だけのことではないでしょう。

 言葉には、その言葉を母語とする人たちの、ものの見方・考え方、価値観がしっかり刻まれています。

 どちらの文化がよいとか悪いという裁定はできません。そこに残された価値観は、いろいろな状況が作り出した必然性もあるでしょう。とはいいえ、きょうだいの上下関係をことさら重要視しない英語の感覚を私は好ましいと思っています。

 みなさんは、どう感じるでしょう。

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