たのcafe10月〈本をたのしむ授業〉、大人も子どもも笑顔いっぱい①

 月に一度のたのしい教育cafeは、私が大好きな時間の一つです。

 今回のテーマは「本をたのしむ授業」。
 実験的に〈親子参加可能型〉で募集したところ、教師だけでなく複数の親子が参加してくれました。いつもの〈たのcafe〉の雰囲気に加えて、新鮮なたのしさを感じる1日になりました。

 これはめぐ先生が作ってくれた〈まっくろくろすけおにぎり〉、すぐになくなりました。他にも〈はらぺこあおむしウィンナー〉や〈ハロウィンクッキー〉など、たくさんのおいしい食べ物が並びました。

 

 ミムラ先生が「ばばばーちゃん」シリーズからとりあげた〈蒸しパンづくり〉です。
 とても美味しい蒸しパンができました。
 途中のアイディアでクイックッキーの方法を取り入れたのも画期的でした。

 これは1年生のAさんがかわいい蒸しパンをデザインしている様子。

 

 「本を楽しむ授業」というテーマからそこにうまれるバリエーションは森羅万象。実は〈世の中のあらゆるものをたのしむ〉ということと同じことです。 

 これは私いっきゅうが実施した〈五味太郎のらくがき絵本〉.
「りっぱな角にした方が勝ち」という落書きです。

 少しの時間でしたけど、りっぱなツノがたくさん描かれていきました。

 ここに紹介しただけで、たのしいメニューの1/5くらいです。

 たのしい教育cafeはきっと、読者のみなさんが予想しているよりずっとたのしく深いものがあります。
 次回、さらにたのしい教育実践をお届けしましょう。

 

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マッキーノという画期的な記憶型教材/ベテランのA先生からのたより/子どものセンスをもった大人たちが育つ〈たのしい教育研究所〉

 たのしさを見つけることはたいてい教師(大人)より子ども達の方が先です。それでも時々、子ども並みに早くその魅力を感じることのできる先生(大人)もいます。
 たのしい教育研究所の仲間たちの〈子ども感覚〉はますます冴えています。〈たのcafe〉で〈ぐりとぐらの蒸しパン〉を作ろうと夜中から実験したり、新しいゲームの開発に子どもたちと取り組んだり、吹き矢の実験をしたりetc.

  気づけば私いっきゅうもかなりのベテランの域、大学で学んだ仲間の多くは管理職になっています。
 先日、ホームセンターに皿回しの棒として利用できる手頃なものが無いかと探しに行った時、顔見知りの管理職の方と出会いました、私より幾分若いと思います。ガーデニングが好きで、よく来るのだそうです。私のありふれた問いかけに「学校はいろいろあって」と答えていたのですけど、そこにはかつて私が知っていた頃の爽やかな感じは無く、重い表情をしていました。
 皿回しに本気になって〈あれがいいかな、これはどうかな〉と探し回る私いっきゅうは、まるで子どもです。

斜め皿回しをしているところ(いっきゅう)

 ちなみにこれはRIDE(ライド)の合格特訓を受けて合格した卒業生の一人、まるで子どもです。
 
 そういえばRIDE(ライド)に授業や講座の依頼をしてくれる方たちの元気度も高いものがあります。
 先日電話のあった校長先生(女性)は退職が近いということにも関わらず、声がキラキラ輝いていました。
 PTAの親子講座の企画推進役のKさんも子どもみたいな感覚の方でした。

「〈子どものセンス・感覚を持った教師・大人〉はどうすれば育つのか」その謎がとければたのしい教育ももっと広がると考えています。つまりそれは〈明るく元気な未来〉を創るキーでもあります。読者のみなさんの中で、その解の予想があればぜひ教えてください。

 さて、そういう子ども感覚の大人・教師から、子ども達とマッキーノをたのしんでいる写真が届きました。

 これです。

  マッキーノというのは、画期的な〈記憶型教材=暗記をたのしむ教材〉です。これまでも何度か書いています。マッキーノをよく知らない方は、ぜひお読みください
➡︎ こちら

 子ども達を前から撮った写真です。子どもの顔がわからないように加工しおきましたけど、盛り上がっている様子はわかるのではないでしょうか。
 

 何と、子どもが前に出てマッキーノをリードしてくれています。
 こういう進め方ができるのは、他の授業もたのしくいっているからでしょう、さすがです。

 RIDE(ライド)では若い先生たちがたくさん育っています。
 しかしベテラン級の先生たちも元気です。

 RIDE( ライド:たのしい教育研究所 )から、子どもの感覚を持った先生たちをたくさん育てたいと思っています。

 応援をよろしくお願いします。
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ヨシタケシンスケ「それしかないわけ ないでしょう」/賢さとは〈別な選択肢〉を思いつくことができること

 ヨシタケシンスケさんの作品に「それしかないわけ ないでしょう」という絵本があります。大好きな絵本の一つです。

 

 ある日お兄ちゃんが学校で「これからの未来は大変なんだ」と聞かされて戻ります。
 そして妹にこう語ります・・・

 

 妹の機転がみごとです。

 

そうやって、いろいろな選択肢を考えていくのです。

 人参が嫌いな子は、この先もずーっと残すしかないのか?

 この靴はもう小さくて履けないから、捨てるしかないのか?

 かしこさというのは本質的に「いろいろな選択肢を考えくことができる」という側面を持っています。
 いろいろな問題や課題に直面して「これしかない」と追い詰められるのではなく「こういう方法がある」「いや、他にもこういう方法がある」という様に選択肢を考えつくことができる、そういう子どもたち、そして先生たちを育てていきたいと考えています。

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たのしい教育の発想法/板倉聖宣「オイル(油)の語源はオリーブ」という話

 たのしい教育メールマガジンを配信するとすぐにいろいろな反響が届きます。その反響を元にして、その一部を公式サイトでも紹介することがあります。するとまた反響が届くという様に、うれしい連鎖が続きます。

 今回は最新メルマガの〈発想法の章〉に書いた「オイルの語源はオリーブ」という話を少し紹介しましょう。私がたくさん学ばせてもらった、そして今でもその講演資料などを中心にたくさん学ばせて頂いている板倉聖宣の語った内容からです。

 古代ギリシャの歴史を詳しく調べると、たいがいの本には「古代ギリシャの特産物は何か?」というのが書いてあります。
 たくさん外国に輸出したものはブドウ酒とオリーブと焼物です。でも、焼物とかブドウ酒では世界大国にはならないですね。
 問題なのはオリーブなのです。

 私は若い時から「ギリシャの特産物はオリーブだ」ということは知っていたのですが、オリーブがあると世界大国になるのでしょうか?
 青森県はリンゴ県ですし、和歌山県なんかはミカン県です。
 リンゴやミカンをたくさん輸出すると世界の大国になれるのか?
 まさか。
 ミカンやリンゴではダメですね。

 「じゃあ、オリーブもダメじゃあないかなあ?」と思っていたのです。

 

 今でもギリシャの一番重要な輸出物はオリーブです。
 オリーブは食用にビン詰で売っていたりして高いのですが、まずくはないけどもおいしくもない。
 実を食べることより〈オリーブ油〉が重要なのです。

 英語でオイルというのは、もともとはオリーブと同意語なのです(ハァー!)。
 古代ギリシャ時代にオリーブという特殊な油があったのではなくて、油といえばオリーブ油に決まっていて、他の油はほんの少ししかなかったのです。
 だから油といえばオリーブなのです。

 今でもギリシャはオリーブが特産物です。
 一番たくさん作っているのはスペインで、二番目がイタリアです。
 だからイタリア料理にはオリーブをたくさん使っています。第三番目がギリシャです。
 しかし人口一人当たりだとダントツに多いのはギリシャです。
 ギリシャはで今でもオリーブ大国なのです。
 たくさん作りながらも輸出できないぐらいすごく使っているのです。

 

 ところで「オリーブ油は何に使うのだろう?」ということが気になります。
 今オリーブ油はほとんど食用ですね。でも本来のオリーブ油は灯火、明かりに使ったのです。

 考えてみてください、たき火なんかすれば少しは明るいのだけど、うんと明るくはない。
 ローソクがあれば明るくはなるけど、ローソクよりもオリーブ油の方が安いし長く燃やせるのです。
 ですからオリーブ油があるということで、始めて人類の社会が明るくなったのです。
 〈暗い〉と〈明るい〉とでは〈明るい〉方が文化的でしょう。
 オリーブ油を使うようになってから明るい時代が始まったのです。
 ギリシャは不毛の地ですから、その明かりに使うオリーブ油をたくさん輸出して、不足している穀物を輸入したのです。

続く

 科学史の研究者であった板倉聖宣は〈本当に学ぶ価値のあるものは何か? それを研究して子ども達に提供する〉という仕事をしていました。
 このオリーブの研究もその一つです。

 たのしい教育研究所(RIDE)にはその財産がたくさんあります。
 いろいろな方達に学んでもらえる様にと、地道ですけど確かな活動を推進しています。
 興味のある方は講座等にお申し込みください。

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