答えは「授業をたのしくすること!」板倉聖宣語る

 いっきゅうです。久しぶりに板倉先生(板倉聖宣:仮説実験授業研究会初代代表、日本科学史学会前会長)が語ってくれたことを紹介しましょう。

板倉聖宣、仮説実験授業研究会

 2001年に板倉先生が沖縄に来てくださった時の〈総合的な学習〉をテーマに語った中で出て来た言葉です。

板倉

 これからは沖縄の琉球大学にもかなり楽に入っていくことになります。
 やっぱり大学の先生たちだって生活の糧が欲しいから、学生に来て欲しいんです。
 そうすると入れざるを得ない。
 勉強しなくたって入ってくる学生がいるんですよ。
 困ると思う人もいるかもしれませんが、すばらしい人材が入学してくるかもしれないんです。
「自分がたのしいことしか勉強しない」

という人が増えてくるからです。
 これは日本人の創造力があがるチャンスです・・・私は期待しています。

 中学校も小学校だって結局は同じです。
 そういう意味では先生方はこれからますます大変なんですね。

 それは当然そうなるわけですから、何とかしなくてはならないのです。

どうすればいいのでしょうか?

授業をたのしくすればいいのです。
答えはそれなのです。

 

「これからは、自分がたのしいということしか勉強しない、という人が増えてくる。それは、日本人の創造力があがるチャンスなのだ」という言葉は、たのしい教育研究所(RIDE)のスタイルそのものです。私自身が、研究所で、たのしいことしかやらないというスタイルで、どんどん創造性が高まっていることを実感しているからです。

 これからも地道に着実にたのしい教育を広げていきたいと思っています。

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(過去の写真から)こいのぼりフェスティバルでもたのしく賢い笑顔がいっぱい

パソコンの中を整理していたら、とても懐かしい写真が出てきました。

数年前のこの頃、ゴールデンウィークの中日の写真です。

嘉手納町の「鯉のぼりフェスタ」のイベントにたのしい教育研究所が招待されて、たのしい授業で会場いっぱいの人たちが盛り上がりました。

風をはらんで空を舞うこいのぼりにちなんだ〈空気の実験〉で、会場の皆さんといろいろな予想をしながらたのしんでいます。

「お~」という声や、大きな拍手の音が聞こえたのでしょう、授業の会場の外や川べりでこいのぼりを見ていた人たちも「なんだ、なんだ」と集まって身見ていたのを今でも覚えています。

 入れなくなって、囲いの外側から、お父さんに肩車されて見ている子どもたちも

 これはA先生がブロワーを使ってものを浮かせる実験をしているのを、いっきゅう先生が下から眺めているシーンです。
 子どもたちも「わースゴイ!」と上を見つめたり、手を伸ばしています。


やっているスタッフ全員がたのしくて、ワクワクどきどき笑顔いっぱいの時間でした。


 コロナが落ち着いたら、またこのような子どもたちから大人まで笑顔がいっぱい広がる活動をしたいと思っています。

 たのしい教育研究所は、笑顔いっぱい、たのしくて、賢くなれる教材がたくさんあります。学校、地域、その他、何か活動できることがありましたら、お問い合わせくださいね。

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早くためしたいゲーム〈たほいや〉by みむら

 たのしい教育研究所の総会が近づいてきました、久しぶりの人たちとも顔をあわせ、毎回とてももりあがる日です。

 その時やりたいゲームがあって、今からわくわくしています。

 〈たほいや〉というイギリスに古くからある家庭ゲームがあって、それがイギリスのテレビ番組で有名になり、日本の深夜番組でも評判をとったそうです。ちなみに私は知りませんでしたし、研究所の仲間もみんな聞いたことないといっていました。

 いろいろなアレンジが加えられて、今はこういう風にたのしまれています。

〈親一人〉〈子が3~4人〉〈回答者が1~複数〉の三つの役割に別れておこないます。

1)親を一人きめて、親は広辞苑などの分厚い国語辞典から〈お題〉になる言葉(難しい言葉)を選び発表します

2)子はその言葉のもっともらしい意味を書きます

3)親は子が書いたペーパーと、辞書にある本当の意味とをまぜて、回答者にはっぴょうします

4)回答者は、その中から本当の意味を選び、正しい答えをあてたら勝ちです

 たとえば親が「はらうい」という言葉を選んで、その意味を〈子3人〉に考えてもらいます。

 子が考えた意味と本当の意味をまぜて発表、こうなりました。

 回答者は、いかにも正しそうに見える、この四つの中から、〈はらうい〉の正しい意味を探します。

 みなさんは、どれが正しいと思いますか?

② 腹がいっぱいで苦しい

が正解です。

 こういう感じでたのしんでいくゲームです。

 学校でも使えると思います。

 もりあがったら〈たのcafe〉や〈講座〉でも取り上げたいと思っています、おたのしみに。

 

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おすすめの本『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』by ひな

朝の連続小説や、読み物プランにもできそうなたのしい本を紹介します。

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『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』
      岩佐めぐみ 作 高畠純 絵 (偕成社) 1100円
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たいくつな毎日をすごしている一頭のキリンがいました。

ある日、アカシアの葉っぱをたべているとポスターをみつけます。

それには

「ゆうびんはいたつはじめました。どこへでも、どんなものでもとどけます。おきがるにどうぞ…たいくつなペリカン」

とかかれています。

 


キリンはそれを見て考えました。
ぼくが手紙を書く。すると、ぼくはちょっとたいくつじゃなくなる。その手紙をペリカンに配達してもらう。すると、ペリカンもちょっとたいくつじゃなくなる・・・
ということで、キリンは、手紙を書き、ペリカンに配達してくれるようにたのむことにしました。
宛先は、地平線のむこうで会った最初の動物へわたしてほしいというのです。

ペリカンは言われたとおり地平線に向かって飛んでいき、最初に出会ったアザラシ配達員に手紙を渡します。

その手紙は、クジラ岬に住むペンギンの元へ届けられます。

そこから、キリンとペリカンの文通が始まっていきます。
キリンは、ペンギンがどんな格好をしているのか知りませんし、ペンギンもキリンのことを知りません。

お互いまだ見ぬ相手を想像しながら手紙のやり取りが続いていきます。

その内容がとてもおもしろくて笑えます。

たとえば

キリンくん
ぼくはクジラ岬にすむペンギンどいいます。
ぼくは、きみの手紙で はじめて
首というものを知りました。
ぼくには首がないのでしょうか?
それともぜんぶ首なのでしょうか?
        クジラ岬のペンギンより

 

ペンギンくんへ
ぼくは、この草原で、きみのまねをしてみることにしました。
あったこともないきみのすがたを
そうぞうするのがたのしいからです。
そして、うまくできたら
ぜひきみにあいたいとおもっています。
だから、もっときみのことを
おしえてください。
      きみのまねをする キリンより

手紙を読んで、お互い知らないもの同士、想像をふくらませていくところがとても愉快でたまりません。

そして、いよいよご対面です・・・どうなるでしょうか。
ページをめくりながらのめりこんでいきました。
ペリカンやクジラのやりとりもたのしいですよ。
おすすめします。

 次回の〈たのしい教育cafe〉でも読語りする予定です、興味のある方はチェックしていてくださいね。

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