⭕️ 教師向け〈病休・育休等長期休み〉からのリターンtoワーク3回コースがプログラム化されました、関心のある方はお問い合わせください
⭐️「たのしい教育メールマガジン(年購読12,000円-講座等の割引あり)」
⭕️教育カウンセリング・論文ドクター 随時受付、リモートでのカウンセリングも可能です

怒り・憎しみについて考えてみよう-PEALカウンセリング・楽しいカウンセリング入門-ミステリーの名著〈ブラックサマーの殺人〉から

 誰でも怒ったことがあると思います、それが軽いものであった場合には少し時間をおけば過ぎていくものでしょう。けれど大きく深いものであった場合〈憎しみ〉にまで発展していくことになります。すると日々の生活にも影響してくることになります。

 最近読んだミステリーの中に心に刻んでおきたい言葉に出逢いました、メルマガに書こうかと思っていたのですけど、その〈発想法の章〉は仮説実験授業を創造した板倉聖宣先生の話が続いているのでお蔵入りにならないうちにここで軽く紹介させてください。

〈憎しみ〉についていのチェロキー・インディアンの寓話で、最近手にしたM・W・クレイブン著
「ブラックサマーの殺人」の中に出てくるエピソードです。

 クレイブンの前作〈ストーンサークルの殺人〉が抜群に面白く、そこで活躍した刑事ワシントン・ポーと若き女性分析官ブラッドショーが登場するので迷わず手にしました、実に面白かった。
 ただし私の様に映画を含めて数々の作品に触れてきた人にも〈ハード〉に感じる内容です、そういうものも大丈夫だという人は、まず一作目の〈ストーンサークルの殺人〉から手に取るとよいと思います。
〈ハードな内容は遠慮したい〉という方は前回触れた「ザリガニの鳴くところ」をお勧めします、名作です。

 閑話休題
「ブラックサマーの殺人」の中にこういう回想シーンが出てきます。
 老いたチェロキーインディアンが、誰かへの憎しみをたぎらせながら訪れた孫にこう語ります。

「ひとつ話をしてやろう。
 
わたしもひどい仕打ちをしてきた相手に憎しみを感じたことはある。

 しかし、憎しみは心を疲弊させるだけで、自分を傷つけてきた相手にとっては痛くもかゆくもない。

 いうなれば毒をあおりながら、敵の死を願うようなものだ。

 わたしは何度もその感情に立ち向かってきた。

 自分のなかに二匹のオオカミがいて、わたしの魂を支配しようと争っているとでもいおうか。
 一匹は善良で害をあたえるようなまねはしない。
 まわりの連中と折り合いをつけながら暮らし、なんでもないことに腹を立てるまねはしない」

 

「もう一匹のオオカミはどうなの、じいちゃん?」

 

「うむ。
もう一匹は悪いオオカミだ。
 
そいつはいつも怒りに燃えている。

 ほんのささいなことでも感情を爆発させてしまうんだ。
 怒りと憎しみがあまりに激しく、まともにものが考えられない。

 しかも、その怒りは無意味だ。
なにひとつ変えることができないのだからね」

 

 少年は祖父の目をのぞきこんだ。
「どっちのオオカミが強いの、じいちゃん?」

 

 老人はほほえんだ。
「わたしが餌をあたえたほうだよ」

 

いっきゅう

「憎しみは心を疲弊させるだけで、自分を傷つけてきた相手にとっては痛くもかゆくもない。
いうなれば毒をあおりながら、敵の死を願うようなものだ」という部分は重い言葉です。
 願いというのはこちらの一方的なもので、願いそのものに何かを動かす力はありません。たとえばクリスマスプレゼントに〈土佐の剣鉈:けんなた〉が欲しいといくら強く願っていても、自分の心の中にあるだけではそれが枕元にくることはないでしょう。アウトドアに詳しい人でも〈ナイフ〉の種類に詳しいわけではありません、こういうナイフがあること自体知らない人が多いのですから。周りの人に伝えてもプレゼントしてもらえる可能性が少ないと思います。

 

 私の小学校の頃「みなさん、願いは必ず叶います」と本気で語っていた先生がいて、こども心にも「もしそれが本当なら戦争なんて起こらないし、ギャンブルで借金地獄に陥る人はいないでしょう」と考えたものでした。

 叶わない願いを続けながら自分自身は〈毒〉を飲み続ける…
 相手ではなく自分の寿命を縮めていることになるのです。
 実際〈怒り〉などの感情は循環器系によくない影響を与えます、血圧も高くなるでしょう、睡眠時間も減っていくでしょう、実質的にも毒といえば毒です。

 怒り・憎しみにとらわれている時
「それは自分の心を疲弊させるだけで、自分を傷つけてきた相手にとっては痛くもかゆくもない」と気づくことはきっと難しいかもしれません、カウンセリング的なアプローチが必要になる場合も多いと思います。


 PEALカウンセリングではそもそもその怒りは解決していく必要があるものかを整理して、必要があるという場合は〈怒り〉などの感情を利用せず問題解決していく選択肢を一緒に考えながらすすめていくことになります。

 ただしカウンセリングを受けないまでも、ここで書いたおじいちゃんと孫の話を心にとめておくことで、新しい変化も生まれてくるとおもいます。一人の人間として心にとめておきたい言葉だと思うのですけど、どうでしょうか。

① 1日1回の応援〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!

② たのしい教育をより深く学び、より強く応援するための〈たのしい教育メールマガジン〉を一年間購読してみませんか。カウンセリングや講座、文章ドクター等の割引、教材購入の割引等の特典もあります