楽しい福祉&教育のイベント〈自由研究まつり〉の反響が続いています。今回はさくら先生が担当してくれた『生き物で楽しく自由研究』のブースの一コマ、スズムシをとりあげましょう。
これがスズムシです。
鈴虫(スズムシ)はオスしか鳴かない、というのはご存知でしょうか。
スズムシに限らず、昆虫たちで鳴くのはほとんどオスです。なぜかは自分たちで調べてみましょう
これがスズムシが鳴いている時の様子です。
これも知っている参加者が何人かいたのですけど、スズムシは羽と羽をこすり合わせて鳴いています。
とすると「鳴いている」わけではなく《羽音を立てている》というのが正しい表現でしょう。
これがスズムシが羽音を立てている様子です。
科学が発達してきて、昆虫たちは鳥や人間たちのように喉から声を出しているのではない、ということがわかるようになったわけです、すばらしいことです。
以前はそういう違いはわからなかったわけですから、鳴いているように聞こえたわけでしょう。
きっと「どうして鳴く時にはきまって羽を開いて震わせているのだろう?」と不思議に感じた人が
「鳴いているけど口はほぼ動いていない」
⇨「とすると・・・」
と考えをすすめていったのは自然の流れでしょう。
だいぶ以前に、たとえば江戸時代にはすでにそれに気づいていた人たちがいたような気がしませんか?
私の好きな古典の中に「虫愛(めず)る姫」という話があります。そこには羽をこすっているというような話はありません。平安時代の人たちは声のように感じていたわけです。
江戸時代でもまだそれがわかったような記録がみつかりません・・・
ファーブルさんは『昆虫記』第1巻「モリコオロギ」の章に、羽をこすって音を立てていると書いてあります、1879年に刊行ですから、日本でいうと明治初期です。
日本でもそれが広がっていったのは明治ごろからのようです。
見れども見えず、聞けども聞こえず…
時々書いてきたように、人間は予想を立ててものごとをみていかないと、真実は見えないということでしょう。
スズムシの反響が大きかったので、すこし詳しく書いてみました。
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