楽しいブックレビュ「こどもかいぎ」フレーベル館/〈導入絵本〉という新しいコンテンツ/楽しい学級会活動・楽しい家族会議・たのしいグループ会議にこの導入絵本を!

 これは二週間ほど前に実施した《たのしい教育 秋の講座》の様子。この時のプログラムは〈たのしいブックレビュー〉、さくら先生が気に入りの絵本『こどもかいぎ』を読み語っているところです。参加者全員ひきこまれている様子が伝わってくるでしょうか。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の講座でブックレビューは無くてはならない人気のプログラムで、これまでも紹介するたびに「購入しました・図書館にありました」という声が届きます。

 アイディアミーティングでさくら先生が提案した内容がおもろしく、チームのアイディアを重ね『導入絵本』という名前でコンテンツを揃えていくことになりました、その後も着々と導入絵本のコンテンツが増えています。いずれ紹介する機会もあるでしょう。

 読み語ると〈学級会やグループ会議にたいするやる気が高まる〉という導入絵本がこの本です。

こどもかいぎ
• 北村裕花/著・文・イラスト
定価 1,540円(本体1,400円)
発行年月 2019年9月
発行 フレーベル館

 「話し合い」というのは民主主義の根幹でもあります。
 その重要さは知っていても、いざその場に席をおくと、黙ってしまう。特定の人たちのみが意見を交わしているだけ、ということも少なくありません。子どもたちばかりではありません、多くのPTAの会議もそうでしょう、職員会議の多くもそうでしょう。

「話し合いをたのしくしたい」「もっと積極的に話し合いに関わってほしい」そういう時にぴったりの絵本、まさに《導入絵本》です。

 家族でも読み語りをしてみてはどうでしょうか、おすすめします⇨こどもかいぎ

 

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知識より〈科学的な原理・法則〉が重要-「ファーブル昆虫記」の中のパスツールさん

 ファーブル昆虫記を読んでいた頃、とても心動かされた話があります。〈パスツール〉さんがファーブルさんを訪ねた時の話です。

wikipediaに感謝して参照   生誕 1823年12月21日 フランス王国、アヴェロン県、サン・レオン 死没 1915年10月11日(91歳没) フランス共和国、セリニャン・デュ・コンタ 国籍 フランス 研究分野 生物学 主な業績 アリザリン精製の工業化、昆虫学の普及、動物行動学の開拓 主な受賞歴 レジオンドヌール勲章

wikipediaに感謝して参照   生誕 1822年12月27日 フランス王国、フランシュコンテ、ドール 死没 1895年9月28日(72歳) フランス共和国、セーヌ県, マルヌ=ラ=コケット 国籍 フランス 研究分野 化学 細菌学 研究機関 ストラスブール大学 リール大学 リール・ノール・ド・フランス大学 エコール・サントラル・ド・リール リール科学技術大学 高等師範学校 パスツール研究所 出身校 パリ大学 リセ・サン=ルイ 高等師範学校 主な指導学生 シャルル・フリーデル[1] 主な受賞歴 ランフォード・メダル(1856年、1892年) コプリ・メダル(1874年) レーウェンフック・メダル(1895年)

 パスツールさんもファーブルさんも同時代にフランスに暮らしていました。

 すでに科学者として高名なパスツールさんは、政府から、その頃国内で大流行したカイコの病気の調査を依頼されました。

 そこで、ファーブルさんのところに、カイコの話を聞きたいとやってきたのです。

 カイコを見せてもらったパスツールさんはマユを手にしてびっくりします。

「何か中にありますね」
「ありますよ」
「一体、何があるんですか」
「蛹(さなぎ)です」
「え、蛹というと?」
「幼虫が蛾になるまえ、姿を変える一種のミイラのようなものです」
「どのまゆの中にもそんなものが一つ入っているのですか」
「そうですとも。まゆは、さなぎを保護するために幼虫が編むものです」
「なるほど!」
   岩波文庫『ファーブル昆虫記』より

 パスツールさんはカイコがさなぎになるという基本的な知識さえなかったわけです、しかもそれを恥じるどころか感動したのです。

 パスツールさんは、病原菌の専門家です。的確な予想のもとに、カイコの病気に対する有効な予防策をたてました。

 細かい知識はなくても、確かな理論に基づいた的確な知識を立て予想し実験的に確かめるという手法が、きっとパスツールさんにはあったのでしょう。

 考えさせられるエピソードでした。

 

 ファーブル昆虫記には、パスツールさんが訪ねてきたというエピソードが綴られているのですけど、私が調べた範囲では、パスツールさん側にはファーブルさんを尋ねたという話は出てきません。

《騙されない人になるため》の原則の一つは「情報元は複数で判断する」です、たとえばファーブルさんが「世界的に知られた医学者パスツールさえ私の元に来たんだ」という話を創作したとしたら、その事実がゆらいでしまいます。

 そういうことも頭においておく必要があるでしょう。

 私としては、それが事実であって欲しいと思っています。

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〈素直な子どもに育てたい〉という願いについて考える-たのしい教育の発想法

 みなさんは、自分の周りの子どもたちを〈素直な子ども〉に育てたいでしょうか?

 今日発行したメルマガに、そう書き始めた発想法の章にさっそく反響が届き始めています。

 「素直な子どもに育てる、という願いは教育的にどういう価値があるのか」ということから始めて、板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代会長・元日本科学史学会会長)の話を紹介しました、一部抜粋しましょう。
 今から50年くらい前、1967年発行『仮説実験授業研究』第10号に掲載された文章です。

板倉聖宣
 これまでの科学教育で優等生になるための一つの根本条件は、先生や教科書に対して「すなお」であることであったように思われてならない。
 私のかつてのクラスメートたちや、いまの学校の先生を見てそう思うのである。
 これまでの科学教育は、とんでもない飛躍があまりにも多すぎ、説明が不十分だった。だから学校で教えられることや、本に書いてあることのかなり多くはわからないのがあたりまえ、ということが多かった。
 少なくとも私はそう感じていた。本を読んでもすぐつかえてしまう。
 自分にわからないことをもとにして、どんどん進むのにはついてゆけないのだ。
 そしてついには落伍することになる。
 こういう教育条件のもとにあって優等生になる道は、うんとよい先生にめぐりあうか、いろいろな本をさがしまわってよい本をさがしあてることのほかに、ただ一つ、先生や本に対してすなおになることだ。
 自分にはよくわからないことにこだわって、そこから先に進むことを拒否してはいけない。
 自分の心を空しくして、疑問を持たないように努め、たとえわからないことでも、わかったような顔をして「すなお」におぼえこむ。
 すると、いつかは「ああ、あれはそうだったのか」と合点がいくことがあるものだ。
「読書百遍意おのずから通ず」式の勉強法だ。
 しかし、こういった「すなお」な心を持った人々は、学校の優等生になることができても、独創的な仕事をするには不向きである。
 他人のあとに上手についてゆくことができても、自分で新しいことはできない。

 おかげさまで、このサイトは着々とアクセス数を増やしています、これは今日の昼の数値です。

 もちろん多い日もあれば少な日もあるのですけど、一日1~2件のアクセス数から始まったこのサイトが、これだけ成長したことに感謝して、サイトを読んでくれているみなさんの姿を想像しながら、今日も綴っています。このサイトの読者の方からの便りも、とてもたのしみです、気軽に書いていただけたら幸いです。

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植物が世界を動かす 〈楽しいブックレビュー 〉楽しい理科・楽しい社会

 買っておいてずっと読む時間のとれない本がたくさんあります、稲垣栄洋著「世界史を大きく動かした植物/PHP」もその一冊です。

 人の目を引くタイトルでなくては買ってもらえないので、誇張気味になるのはしかたないとしても、そもそも植物が世界を動かすことがあるのでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

 そもそも植物が消えたら、シアノバクテリアなど極端な環境下でも生きていける古細菌など一部のものを除いて生物のほとんどは死滅するでしょう。

 ただしそれは植物が優れているということでもありません、逆に動物が地球から消えたらほとんどの植物も滅びてしまいます。植物に必要な酸素Oをくれるものがなくなってしまうわけですから。

 動物も植物も菌類も循環して生命を成り立たせているんです。

 世界史を変えるくらいの力は動物も植物も菌類も持っているといって良いでしょう。

 では、ある種類の植物が世界の歴史を動かした、ということはあるでしょうか。

 あります。

 たとえば東インド会社(イギリス・オランダ)は〈コショウ〉で巨万の富を手に入れ、その経済力と軍事力を背景に、実際に政治を動かす力を持つようになったと言われています、その意味でコショウという植物が世界を大きく変えるものになったともいえるでしょう。この本「世界史を大きく動かした植物」にも一章とって書かれています。

ウィキペディアより

みなさんは、世界史を大きく動かした植物をあげるとすると、他にどういうものが浮かんできますか?

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 本の中には〈コショウ〉の他に「小麦」「イネ」「唐辛子」「ジャガイモ」「トマト」「ワタ」「茶」「サトウキビ」「大豆」「タマネギ」「チューリップ」「とうもろこし」「さくら」が章をさいてまとめられています。

 個人的には〈トマト〉や〈さくら〉が世界史を大きく変えた、というのが腑に落ちないのですけと、それはそれとして、実はこの本の「サトウキビ」の章を読むためだけに買っておいた本です。

 板倉聖宣先生が元気な頃「きゆなさんは沖縄で暮らしているんだから、みんながサトウキビのことをたのしく学ぶことができる授業書を作ってよ」という宿題を残してくれました。

 そのための一冊です。

 著作に没頭できる環境をそろそろ整えていきたいと考え始めています。

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