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ここまで。

おすすめ絵本『からすのおかしやさん』かこさとし(偕成社)他3冊

からすのおかしやさん今日は『からすのおかしやさん』他3冊 かこさとし(偕成社)を紹介します。
何を食べてもおいしい季節、食べ物絵本といえば
「からすのパンやさん」がだいすきです。

40年ぶりに、そのつづきのおはなしが去年4 冊の絵本で登場しました。
チョコちゃん、リンゴちゃん、レモンちゃん、
オモチちゃんの4羽がりっぱに大きくなって、
それぞれのたべものやさんを開くまでのお話です。

「からすのおかしやさん」は、
一番上のにいさん「チョコくん」のおはなしです。
(大きくなったかでしょう、
名前もチョコちゃんからチョコくんにかわっています)。

ある日、4羽のからすはお父さんとお母さんに留守番を頼まれました。
チョコくんは、はりきって、クッキーやビスケットまで焼きます。
そこへ、ミミちゃんがやってきてクッキーの味見をしたけど…

お菓子づくりが大好きなミミちゃんが、
おいしい作り方を教えてくれることになりました。
クッキーだけでなくケーキも和菓子もいろいろね。

見てるだけであれもこれも食べたくなり、
おかしの焼けるいい香りがしてくるような、
秋にピッタの1さつです。

いずみがもりで大評判のおかしやさんができ、
ラストのチョコくんとミミちゃんもかわいいです。
子どもたちもおいしそうなお菓子を見て、
「たべたーい」とニコニコ笑顔になっていました。

「からすのやおやさん」、「からすのそばやさん」、
からすのてんぷらやさん」もたのしいですよ。
( by hina )

 

教員試験 講座「ドルトン・プラン/ドルトンプラン」と「ウィネトカ・プラン/ウィネトカプラン」たのしい教育研究所

たのしい教育に意義を感じて教師を目指す方達がいます。
ぜひその夢を実現させていただきたいと思っています。

教員試験の問題を「いわゆる知識」「テストに出るから覚えておきましょう」的なものではなく、たとえば教育史や心理学で出てくる人物について
「この人物のこういうところが魅力的だと思うんだよ」
というような学び方ができたらしめたものです。

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「ドルトン・プラン」と「ウィネトカ・プラン」について書かせてもらいます。
ドルトン・プランといえば「ヘレン・パーカスト」
ウィネトカ・プランといば?・・・


「カールトン・ウォッシュバーン」です。

ではこの二人の「性別」と「どちらのプランが早い年代に実施されたのか」予想してください。

 

内容を含めて書いてみます。
①<ウィネトカ・プラン>
1919年、ウィネトカの教育長ウォッシュバーン(男性)がジョン・デューイの著作から触発されて創案し、管下の小学校、ジュニアハイスクールで実施した個別教授法。
「共通基礎教科」と「創造的活動」の両方で構成させている。
「共通基礎教科」では能力に応じて学習速度を個別化し、「創造的活動」は集団活動を中心に進める。
「共通基礎教科」は、生徒たちに教科内容の学習と習得を求めたが、「創造的活動」では、生徒たちにそれぞれ異なった関心の度合いでの取り組みが許容され、厳密な達成目標も到達度目標も設定されなかった。
この教育プランは、アメリカ国内を問わず世界的に広まり、カリキュラム設定の焦点を再考する切っ掛けとなったことで知られている。

②<ドルトン・プラン>
1920年にヘレン・パーカースト(女性)が試みた新しい教育方式。
一斉授業を廃して生徒各自に学習目標を定めさせて個別学習を進めてゆく教育方法です。生徒は、1ヵ月間にどの科目をどこまで学習を進めるかという計画を立てる。
国語、算数、理科、社会それぞれの教科ごとに箱に分けられ、学習問題に対する答えや教師への質問を記入するカードが用意されている。生徒は毎日、学習の進行に合わせて、自分で該当するカードを取り出して自習する。教師に提出して合格するとポイントがもらえる。ポイントはクレジット (Credit) と呼ばれ、教室の後ろの壁に貼ってある

 

学習進度表 (Room Graph) の自分の升目をポイントごとに指定された色で塗りつぶしていく。教師はそれを見て、だれが順調に学習を進めているかすぐに見て判断できる。学習は個別化され、それぞれの能力や資質に応じてデザインすることができる。現在では多くの国々の初等教育でアレンジされながら普及している。

どちらもほぼ同時期にスタートした教育的実験です。
よく読むとわかるのですけど、それらは失敗というわけではなく、今の教育に明らかに継承されています。

その人物の顔と一緒にイメージできることです。
単なる知識ではなく、血が通った社会実験として伝えることです。
エレン・ケイとウォシュバーンの顔を、私がまとめた資料の切り抜きからのせます。

誰が何をやったのか考えながらじ〜っと見つめてくださいね。
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ウィネトカ・プラン資料

ドルトン・プラン資料

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琉球新報掲載原稿シリーズ第二回「先生おれたち頭よかったんだなぁ」

琉球新報の教育欄に今年書かせていただいた内容の「テキスト掲載版」第二回です。
今回は「先生、おれたち頭よかったんだなぁ」です。
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まだ教師数年。
たのしい教育活動・仮説実験授業に本格的に魅了されて、いろいろな授業づくりを本格的にはじめだした頃のことです。

新聞の文字制限や語句使用の決まりごとを少し緩和させて書き足します。

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 恩納村の学校に赴任していた頃の事。
「小学校に新しい先生がやって来たぞ」というので元気者の中学生たちが数名、私の理科室に遊びにやって来た事があった。
しばらくはたわいのない会話が続き、彼らが学んでいるという空手を見せてもって後、授業のはなしになった。
はじまりは、けっこうらんぼうな言い方だったのを今でも覚えている。
「弟から聞いたけどさ、理科って、おもしろいわけ?」
「うん。だってねぇ、科学はさ、この地球が、ジェット機より速く太陽を回っている、って信じられないような事をどんどん明らかにして来たんだから、たまらないよね」
「これ虫眼鏡だろ?」と一人が手に取る。
「そうだよ。小学校の時に使った?
ところでさ、今ちょうどその準備しているところなんだけど、虫めがねで、外の景色がこの紙に映しだせるって知ってた?」
と私。
「普通は太陽の光を紙にあつめたりするでしょ? 向きを変えて、外の景色を紙に映すのさ」
※近くに虫めがねがあったら、みなさんも部屋を暗くして外の景色を虫めがねで白い紙に集めてみませんか。
昼でも可能です、虫めがねと紙を10cm〜30cmくらいに調整すると映ります。

私が、外の景色をまるで映画の様に白い紙の上に映し出すと、
「お〜、マジかぁ」と彼らの声の調子が明らかに変わった。
そして我先にと実験を始めた。
「すごい!」と中学生たち。

一息つくと、「ねぇ、先生、前から思ってたんだけど、何で逆さまに映るわけ?」
もう一人が「分かった、先生。虫めがねが一本だからだよ。二本の虫めがね戻るんじゃない?」
「おもしろい。さっそくやってみよう」と私。
「問題…一本のレンズでは逆さまだった像は、二本のレンズで正しい向きに戻るでしょうか?
予想 ア 逆さまのまま イ 上下が正しく映る 」

皆さんも一緒に予想してみませんか。

お互い予想を出し合って討論して後、の実験で更に盛り上がった。
やってみると、逆向きはそのままに、とてもクリアな像が映し出されたのである。「お〜」というさらに大きな歓声があがり、その後も虫めがねの実験は続いた。

帰る時に彼らが語った言葉が今も忘れられない。
「先生、おれたち、頭よかったんだなぁ…」
彼らの言葉が今も忘れられない。
その言葉に感動して、今も教育の世界にのめり込んでいるのかもしれない。

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写真は仮説実験授業「光と虫めがね」