前にこのサイトにUPした「ガリレオが見た月」という観察プランの構成をさらにすすめている。
当然、気づいている人もいるだろうけれど、私はこのプランをまとめる中で発見した。
ガリレオがスケッチした月に半月よりもっと膨らんだ月はないのだ。
もっとも明るい月で、半月よりほんの少しふくらんだ月なのだ。
なぜか?
私には、ほぼそうだろうという予想があるけれど、明日の「たのしい教育Cafe」で皆の意見を聞いてから、UPする事にする。
皆さんも予想していてください。
「珍解答」が好きです。
Sam was born in 1980. ⇒ サムの骨は1980本ありました。
と、笑えるのがいっぱいです。
自分でもやらかしそうなおかしさです。
さて、大笑いした一つが、これ。
子どもの頃、社会の先生から「テストに出るから覚えときなさい」的に教わって、そのまま暗記した自分を反省すらしました。
たしかに「井伊直弼殺人事件」でいいのにね。
社会の学者達は「桜田門外の変」とか意味がよく分からない名前をつけちゃって…
とか。
さて、この珍解答でプラン化したいものがまた一つ増えました。
「歴史を結果主義で見る」という見方についてです。
ある行為の「思い/意図や目的」ではなく、その「結果」どうなったのかを正しく見る目はとても大切です。
これから文言や流れを整理していく必要がありますけど、大きな流れを書いてみます。
0.上の答案を見てもらって考えを聞く
1.井伊直弼殺人事件は「ある大きな目的を伴った事件」だった」…一個人を暗殺しようとした事件ではなく「変革の目的をもった行為」でした。
なので歴史学者は「殺人事件」とは呼んでいないのです。
2.目的をもった変革のうち
A 成功したものを「変」 失敗したものを「乱」という
という分け方があります。
その分け方は乱暴であるという人達もいますが、ある行為の「思いや意図、目的」で理解するだけでなく、それが成功したのか失敗したのかという「結果」で見て行く事はとても大切です。
そこで、とりあえずその分類Aを採用しておいて、〈桜田門外の変〉を起こした人々の目的は「成功した」のかみていきましょう。
問題1 井伊直弼を殺害した集団の変革意図はなんだったのでしょう?
問題2 彼らの変革意図は成功したのでしょうか?
予想 ア.成功した イ.失敗した
work
では、あなたが予想した事について刑事の様に裏を取りましょう!
◯ その目的の方向に進んでいったのか、そうではないのか?
お話「桜田門外の変」
問題 「元弘の乱」「本能寺の変」について
① それを起こした人達の変革の目的
② それは成功したのか失敗したのか
について調べましょう。
問題 「2・26事件」と呼ばれている陸軍の若手将校の起こした事件があります(昭和11年)。「変」とも「乱」ともついていません。乱や変は明治初期までの言い方だから、という事のようにです。
成功したものを「変」、失敗したものを「乱」とするという分類に基づいて、強引に「乱」や「変」とつけるとしたら、あなたなら「2・26の変」とつけますか? 「2・26の乱」とつけますか?
Work
歴史上の事件で「変」とついたもの、「乱」とついたものについて調べましょう。
しつもん
「乱」は成功、「変」は成功した事件だという分類の仕方は、おおよそ正しい、と言えるのでしょうか?
お話「歴史を結果主義でみることのすばらしさ」
もうすぐ中秋の名月です。
「たのCafe(月に一回のたのしい勉強会)」もあるので、みんなで「月を見よう」という時間をつくろうと思っています。
まえまえからガリレオが作った望遠鏡の倍率ほどで月を眺めたいと思っていました。
今時の天体望遠鏡はガリレオが見たときの倍率よりずっと高くて、見た目も明るくなります。
今、ガリレオの望遠鏡レベルのものを仲間たちと探しています。
数年前に「大人の科学」で出た〈ガリレオの望遠鏡〉も手に入る事になり、はやく来週が来るのを待つだけです。
ガリレオは月のたくさんのスケッチを残しています。
実際にプランの中では「月をスケッチしてみよう」というworkもあります。
ガリレオが描いた月と比べてどうなのでしょう…とてもたのしみです。