最新の〈たのしい教育メールマガジン〉から発想法の部分を少し紹介しましょう、「どれくらい先の未来をみるか」という話です。
〈たの研〉の活動を考える時の指針にしたい見方・考え方の一つです。
板倉先生は独自の視点で多大な知識や予想を織り込んでくるので〈たのしい教育メールマガジン〉ではそれを私いっきゅうが整理校正してお届けしています、ご了承ください。
板倉聖宣
金儲けしようとする人は1~2日でみようとしたり、1~2ヶ月で見ようとしたり、2~3年で見ようとしたりするから、これは大変ですね。
明日、株が上がるか下がるかとかいうことは、偶然的な問題がきいてたり、あるいは裏情報がきいてたりするでしょう。だから2~3年後を予想するのはとっても難しい。
株だけでなく、世の中の人たちは5年とか10年で生きている人が多いですね。
でも〈社会の動き〉というのは、そういう偶然的なことで動くということは少なくないだろうと思います。
世の中を見る時「こういうものをこれからだんだんと冬になりますから、だんだんと寒くなりますよ」というのは100%当たりますね。
ところが秋から冬に向かっているから「明日は今日より寒いですよ」なんていっても100%は当たらないですね。
それに対して「冬は寒し、夏は暑し」というのは厳然たる事実でこれは予言できる。それと似て、これからの世の中は100年後どうなるかということはかなり当たるんですね。
司会
株をやる人とか、土地を買う人とか、スパンが違いますからね。
板倉
世の中は見えないものだと思いがちなんですけども、スパンを長くすれば長くするほど見えてくるんです。
見えるっていっても、あまり細かいものはダメですね、これは物理学の法則を適用したって見えるというものじゃないですね。
私は物理学の教育を出発として、今では歴史や経済の教育にも手を出しているんですが100年規模や200~300年規模でものを見ていけば歴史というのはいかにも見事に法則的にいくことを発見しました。
政府がインチキなお金を作れば、インチキなお金を作ったやつは信用されないし、いくら「いうことを聞かないやつは捕まえるぞ」と脅したって、そういう政府は何年後かにはつぶれちゃう。
そういう法則は歴史の中ではっきり見えてくるんです。監修:板倉聖宣『問題解決強化書』
新技術開発センター1991年
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