〈授業書@たの研〉果物の色と石油の色② たのしい自由研究 つづき

 前回の毛糸の染色の違いの記事はいかがでしたか? どちらが本物の果物で染めたもので、どちらが合成着色料で染めたものだと予想したでしょうか。まだの方は一つ戻って予想を立ててください。予想することがたのしく賢くなるコツです。

 左がドラゴンフルーツ(果物)、右がいちごシロップ(合成着色料/石油由来)で染めたものです。

 そもそも毛糸が染まるというのは〈毛糸の繊維の隙間に色の粒々がもぐり込んでいるから〉ではありません。

 それらはほこりのように、石鹸で洗えばほとんど落ちてしまうからです。

 毛糸の分子と色の分子が強く融合するから染まるのです。

※電気的な繋がりでくっ付いたり、共通の原子を共有して結びついたりなど
(参考)https://www.mukogawa-u.ac.jp/~ushida/chem.htm

 ここで利用したのはウールで、動物由来の繊維です。

 合成着色料で動物由来の物質がよく染まるということは、合成着色料を私たちが食べた時に、体の中もよく染まるということです。

 いちごシロップなどをなめると舌がかなり色づいて、時間が経ってもなかなか落ちません。ドラゴンフルーツやいちごを食べても、そういう経験はないと思います。

 合成着色料は動物の体もよく染まるわけですから、その安全性についても理解しておく必要があります。ちなみにドラゴンフルーツなどの色の分子〈アントシアニン〉は健康によいと言われています。

 合成着色料の危険性はいろいろなところで話題になっています。たとえばwikipediaにはこうあります。

人体への影響

合成着色料については発ガン性アレルギー性などが指摘されるが、食品に含まれる量であれば相当な量を摂取しなければ影響はないだろうという意見もある[要出典]

 2008年4月、英国食品基準庁 (FSA) は注意欠陥・多動性障害 (ADHD) と関連の疑われる合成着色料6種類について、2009年末までにメーカーが自主規制するよう勧告した[1]ガーディアン紙によれば、この政府勧告による自主規制の前に、大手メーカーは2008年中にもそれらの食品添加物を除去する[2]

2008年3月、これを受けて、欧州食品安全庁 (EFSA) は、イギリスでの研究結果は1日あたりの摂取許容量 (ADI) の変更のための基準はできないと報告した[3]。しかし、4月イギリスは再び排除すべきだと勧告を行い[1]、8月には欧州は摂取量の見直しをはじめこれらの合成着色料を含む飲食品に「注意欠陥多動性障害に影響するかもしれない」という警告表示がされることになると報道された[2]

企業の中には合成着色料不使用によって、食の安全・安心を訴える取り組みが広がっている。

 セブンイレブンコンビニエンスストアとして初めて弁当や惣菜類などから合成着色料・保存料を使わない方針を展開している[要出典]

 私たちが何よりも長く付き合っていくのは〈私たちの身体〉です。身体にとって良いもの悪いものを知っておくことは、とても大切なことで、それは〈たのしい教育〉のテーマの一つです。

 

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〈授業書@たの研〉果物の色と石油の色① たのしい自由研究

 4月あたらしい学年度がスタートしてすぐに「夏休みの自由研究に使える講座を開いてほしい」という要望が届いています。るので授業の要望が来ているので〈たの研版-授業書〉の一つ『自然の色と石油の色』のバージョンをかえて《果物の色と石油の色》としてエッセンスバージョンを作ろうと考えています。

 えっ、石油の色ってあるの?

 と思う方もいるでしょう。

 合成着色料の多くが〈石油由来〉です。

 たとえばかき氷などで使われているシロップにも〈石油由来〉のものがいろいろあります。

 自然の色・果物の色にも真っ赤なものがあります、ドラゴンフルーツの赤は、イチゴよりも赤くなります。

 切り口に少しついた汁からもかなり赤いことがわかるでしょう。

 

〈石油系のイチゴシロップ〉と〈自然の色・くだもの〉で毛糸を色づけしてみますよ、これはイチゴシロップをナベで1分温めてあたためているところです。

 その後と石鹸でしっかり洗ってみると、片方は色が落ちてしまい、片方は強くそまったままでした。

 
 さてみなさん、この染まってない毛糸と染まった毛糸のどちらがどちらだと思いますか?

 そしてその違いはどういう意味をもつと思いますか。

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イジュの花咲く今日この頃/季節ごとに野の植物を楽しむ@楽しい野山散歩

 イジュの花をみると「人が自然の花たちを楽しむのはおよそ何年くらいあるのだろう」と考えることがあります。

 そんなの簡単でしょ。
 80歳まで生きる人は80年、100歳まで生きる人は100年だよ!

 そうでしょうか?

 私の教師のスタートはやんばると呼ばれる沖縄本島北部の美しい処でした、22~23才の頃です。

 山肌の輝きと海の輝き、おいしい空気etc.

 地域の方たちの多くは気さくでフレンドリーでしたから、やんばるの魅力をたくさん教えてくれました。

 ドライブもアウトドアも大好きな私は、時間があれば、教えてもらったその魅力を堪能していました。

 沖縄では梅雨の頃、ちょうど今日この頃に〈イジュ〉の花が芽吹きます。

 夏に向かう山肌で一際目立つ花たちで、一つの木にたくさんの花をつけます。

 朝会などで「今年もイジュが咲く季節にりました、キレイですね」と話す先生もたくさんいたのですけど、私はその花に興味を向けることはありませんでした。

 そんなに美しいとは思えなかったからです。

 それよりも《イジュに含まれているサポニンには魚を麻痺させる作用があるので、つぶしてまくと魚が浮いてくるので、漁に利用していた》ということが気になっていて、その漁が禁止でなければ試してみたかったと考えたりしていました。

 私がイジュを美しいと感じ始めたのは、それから何十年も経ってからです。

 このサイトには私が心動かされたことしか書きませんから、ちょうどこのサイトにイジュの花をとりあげた2年前のこの頃からです、記事にこうあります。

 実は私はこれまでは遠目に見て「白が濃いなぁ」くらいの感覚で、今年やっとイジュの美しさを感じることができる様になりました。
 美しさを感じる様になるということは、また一つ成長したということなのでしょう。
https://tanokyo.com/?s=%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A5&paged=3


 以前のように山肌の一部として見るのではなく、近くで感じるイジュはキレイな花です、まるで「花束をどうぞ」と手渡してくれるかのような愛らしさを感じます。

 初めの問いに戻りましょう、「人が自然の花たちを楽しむのはおよそ何年くらいなのだろう」・・・
 人の生きている時の長さとイコールではありません。

 それは、自然の花たちの魅力をいつから感じることができるのか、によって大きく異なってきます。

 私のようなアクティブ派は、動の魅力を味わうことは多くても、静の美しさである植物たちの魅力を感じることは少ないかもしれません。

 でも何歳からでも大丈夫です、これから野山にはたくさんの花たちが咲くでしょう、時間をつくって、その花たちを見にいきませんか。
 まずは、一時間もあれば十分です。

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初夏の沖縄だより@読者の方からのご要望でお届けいたします-たのしい野辺散策

 読者の方から、たのしみにしている沖縄の自然の様子を知らせてほしいです、という便りが届いています。こういう要望は沖縄はもう初夏です、紹介しましょう。

 夏と初春は、空の光の量が違います。
 昼はとても暑いので、〈たの研〉を出て歩くのは4時を過ぎ、ハッキリと陽が傾いてからにしているのですけど、夕方近くとは思えない空の色です。
 草の丈もずいぶん伸びてきました。

 

 この頃はスクッと伸びた花をよく見かけます。

 これは空に向けて立ち上がっている〈カンナ〉たちです。

カンナ(美人蕉[1][注 1]: Canna)は、カンナ科カンナ属(Canna)の植物の一群[3]。多様な種類、園芸品種がある。

春に球根を植えると、夏から秋にかけて独特の形をした花を咲かせる。葉は、緑色のものと赤銅色のものがある。球根で殖やすが、暖かい地方では掘りあげる必要が無く、宿根草として扱うことができる。

wikipediaに感謝して参照


 テッポウユリが道端に咲いていました。
 なんとなく、カンナもユリも同じファミリー(科)かなと思っていたら、カンナはカンナファミリー、ユリはユリファミリーです。

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草の総称である。属名の Liliumラテン語でユリの意。和名の由来は、茎が高く風に揺れる様子から「揺り」であるとされる[1]。古名はサイ(佐葦)といい、『古事記』(8世紀初頭)にも記載が見られる[1]

wikipediaに感謝して参照

 

アマリリスも見つけました。四方に花を開いています。
さて、アマリリスは何ファミリーでしょう?
 一つの花だけみると、一つ上のユリに似ていますね・・・

アマリリス英語:Amaryllis)は、ヒガンバナ科ヒッペアストルム Hippeastrum の植物の総称、原種は中南米西インド諸島に約90種があり、数百種類の園芸品種が作出され、現在もその数は増え続けている。学名のヒッペアストラムはギリシア語で騎士の意味のhippeos(ヒッペオス)と星、astron(アストロン)から、アマリリス Amaryllis は旧属名であり古代ギリシャやローマの詩に登場する羊飼いのアマリリスから取られている。 学名上の園芸品種の総称はヒッペアストルム・ヒブリドゥム Hippeastrum × hybridum

ヒガンバナファミリーでした。
どういうところが違うのか、いずれゆっくり調べてみたいと思います。
スクッと立ち上がってハッキリした彩りを見せてくれる花たちもハッキリ異なるDNAグループなんですね。

しばらく歩いて、新しい場所にいくと、ひまわり畑がありました。

 ひまわりの薄イエローの花の色は、本格的な暑さはこれからだぞと教えてくれてた気がしました。
 暑さは、もう十分なんだけど・・・

 沖縄には観光に来る方たちがとてもたくさんいます。

 海などのレジャー施設だけでなく、こういう沖縄のフィールドのたのしさも感じてくれるとよいなぁ。

 

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