「たのしい食育」系の取組みが目立ってきた《たのしい教育ラボ》の日々とはいえ、《たのしい教育ラボ》の活動は「楽しい教育・楽しい福祉」全般です。
こどもも大人も、自分の可能性を楽しく伸ばしていくこと、それが「たのしい教育・福祉」です。
アウトドアワーク、学習支援、教員採用試験サポート、メンタルヘルス(カウンセリング)、スーパーバイズ、登校拒否のこどもたちへの支援(学校に向かわせるという一方向的な支援ではありません)、デイケア施設でのワークショップ、学校・企業の研修、文章ドクターほかたくさんの活動をしています。

その中の一つが〈楽しい教育の通信指導〉として発信しているメールマガジンです。
その中から、反響の大きかった「ニュートンの作用・反作用の力学を社会の力学に応用する」という板倉聖宣先生(たのしい教育研究所の設立期からの支援者/日本で最もたくさんの科学絵本を書いた人物/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)の話の一部を紹介します。
仮説実験授業研究会ニュース2017年7月号の内容をいっきゅう文責で大きく校正してお届けします。
板倉
ニュートンの第3法則は〈作用・反作用の法則/抗力〉です。
弁慶だったかな「重い鐘を小指一本で動かす」という有名な実験があります。
小指一本で巨大な鐘を動かそうというのです、何百キロもある鐘ですよ。
重い鐘だって長い時間をかければ原理的には動くのです。
ところが、しばらくは動いたように見えないのです。
見えないので、多くの人たちはあきらめてしまって、結果として動かないのです。
では、どうやって動かせばいいか知っていますか?
指で押して動かすときに、実際には全く動いているようには見えません。
それを心の目で拡大してみると、Aの位置に動き斜めになっているのです、とてもわずかですけどそうなのです。
すると、これもまた見えないけれど、今度は鐘が戻ってこようとするんです。
鐘が戻ろうとする時に押してはいけません、戻ってくる時には手を外してください。
法則に逆らうと危ないのです。
見えないのでタイミングが難しいですが、ちょっと押して、力がかかったらサッと手を外す感じです。
そうすると、実際は見えませんが、ごくわずかだけBの指のところまで戻ってきています。
するとまた押すんです。
それを何度もタイミングを合わせて押しているうちに、揺れが大きくなっていって、実際にAくらいの位置まで押すことができてBのところまで戻ってきて、さらに力を加えていくとCのところまで押して揺らすことができるのです。
目に見えて鐘が振動をする、揺れるわけです。
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