シネフィル(映画をこよなく愛する者)の私は、気に入った作品を毎週一本メルマガで紹介していて、そこで取り上げたものだけですでに600本以上になりました。たいてい、仕事中はBGMのように映画作品を流しています。真剣に向き合って観る映画を平均すると、ここ十数年は1日最低一本以上ですから、それだけで4000本以上です。1日一本以上、というほどでなくても学生の頃からかなり観てきましたから、これまで観た作品は少なく見積もっても万の単位を超えるのは間違いありません。
そういう暮らしの中で、映画をきっかけに好きになったことは数え切れません。空手にのめり込んだのも、子どもの頃観たブルース・リーの映画なので、人生を変えるほどの影響を受けたものはいくつもあげられるでしょう。
もともと祖父母の語らいで島言葉は身体に馴染んでいるのですけど、映画『ちはやふる』で好きになった別地方の方言があります、福井弁です。この動画の1minのところに出てきます。
『ちはやふる』三部作はとにかくおすすめです、過去にこのサイトでとりあげたこともあります。未見の方はぜひどうぞ。国語の時間などに学校で子どもたちと観るのもよいと思います。
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福井弁が好きになったのは、動画にある綿谷新のセリフを聞いたからではありません、津嘉山正種(つかやま まさたね)演じる永世名人の綿谷始(わたや はじめ)が孫の新に語りかける場面を観てからです。ちなみに津嘉山正種は我が琉球・沖縄の誇る最高の俳優・アクターで、役所広司に並ぶくらいの名優だと私は思っています。
新(孫):じいちゃんは 何であんな強いんや?
のうのう、何でや?
始(永世名人): …「ひとは いさ」や…
新:「ひとはいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香(か)に にほひける」
始:気持ちがどんなに移り変わってもぉ ふるさとの花は いつでも自分を待っていてくれる…ってぇ歌や
じいちゃんにはぁ 困った時にぃ いつでも帰れる心のふるさとがあるんや。新、カルタに行き詰まった時はぁ、イメージや。
新:イメージ?
始:カルタが一番たのしかったのはぁ、いつやった?
ちはやふる 下の句 31分50秒あたりから
とても感動し、何度観たかわからないくらい繰り返したシーンです。
どれだけたくさんの人たちに紹介したかわかりません、周りの多くの人たちが観てくれました。学校の先生たちに広く紹介してくれた先生たちもいます。
映画を何度も観てきたので、クイーンの若宮詩暢(松岡茉優)が子どもの頃から好きだったジュースが何か、答えることもできます。
「ばんしるー(島言葉)ジュース」です。
映画は、人の心を開いてくれます。
人それぞれ、いろいろなところに感動し、人生の糧になるでしょう。
私のようにたのしさのたくさんの扉を開いてもらった人もいるでしょう。
最近、あまり映画を観ていないという方は、DVDレンタルで借りてみてはどうでしょう。責任をもっておすすめします。
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