所用から帰る途中、川があったのでおりて歩いてみました。
教科書に載せたいようなビーチロックを見つけました。
これです、小さな石たちが固まって一つの石になっています。
下に置いて写してみましょう。
沖縄には石灰岩が多いので、その成分〈炭酸カルシウム〉が雨などに溶けて川や海に注ぎ込み、そこでセメントのように固まってしまうことがあります。
そうやってできたものがビーチロックです。
「セメントのように固まって」と書いたのですけど、実際〈炭酸カルシウム〉はセメントの原料です。
このビーチロックはいつごろできたのでしょう?
周りの石たちを巻き込んで固まったのはいつ頃だと思いますか、予想してみてください。
※
ビーチロックの形成は、地質学的な時間スケールで見ると非常に早く、ごく最近の出来事だと考えられます。
数百年から数千年前、場所によっては、わずか数十年で固まることもあります。
以前、G小学校の近くの海岸でみつけたビーチロックには、コーラのビンのかけらが含まれていました。長くても何十年か前、といったところでしょう。
ところが、中に含まれたそれぞれの石たちはずっと長い歴史をもっていて、何百万年、何千万年という歴史をたどるくらいの歴史をもつものがゴロゴロしています。
私がみつけたビーチロックを形成している石たちもそれくらいの歴史をもっているものがいくつもあるでしょう。
とてつもなく長い時間の物語がギュッと詰まった「地質学的なタイムカプセル」のような石ですね。
さてここで、興味が出てきた人たち向けに、もう一つ問題を出しましょう。
理科で「小石たちが中に見られる堆積岩」として〈礫岩/れきがん〉を学びます。
ビーチロックの中にも小石たちが見えますね。
ところがビーチロックと礫岩は異なります。
礫岩とビーチロックはどう違うか自由研究してみましょう。
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