りゅうぎんユイマール助成金を授与しました/こども未来キャラバン

 たのしい教育研究所が企画推進している〈こども未来キャラバン〉が琉球銀行から高い評価を受け、助成金〈りゅうぎんユイマール助成金〉を授与することとなりました。

 りゅうぎんの方から、たの研第三研究所まで足を運んでくださり〈授与式〉が開かれました。

 沖縄県の基幹企業から「意義ある活動を支援したい」と伝えられたことは何より嬉しいことです。

 また、たのしい教育研究所の活動には資金が必要になりますから、こういう支援はとてもありがたいことです。心から感謝し、拠出していただいた大切な資金を何十倍もの価値に変えて、こども達の笑顔と賢い未来、本質的な学力の向上に向けて全力投球したいと考えています。

 あいかわらずコロナ感染症はおさまっていませんから、少数での実施になると思いますけど、さっそく〈りゅうぎん〉の名前を掲げて、たのしく実施しようと、スタッフが準備に入っています、ご期待ください。
  たのしい教育研究所を応援してくださる方たちが増えていくことは、とても大きな支えになります。
 これからもたのしく活動を続けて行こうと思います。
 応援、よろしくお願いいたします。
 このサイトの読者の皆さんができる大きな応援は「このサイトいいよ、見てね!」と広げていただけることです、よろしくお願いいたします。

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自由研究:ドラゴンフルーツ(サボテン)の芽はゴツゴツしているの?②

 その①を未読の方はいくつか戻ってそれを読んでからこの記事に来ることをおすすめします、〈予想をもって問いかけること〉がたのしく賢くなるために決定的に重要だからです。

 さて発芽実験をはじめたドラゴンフルーツのタネのその後の様子をお届けしましょう。

 これが前回載せたタネたちの様子です、ゴマ粒くらいの大きさです。

 
二日くらいで発芽(発根)を始めたタネが出てきました。

 一週間くらいすると、半分以上が根と芽を出しています。
 その姿の華奢(きゃしゃ)なこと・・・
 かいわれ大根の芽よりヒョロッとして見えます。

 あの、ドラゴンフルーツも、芽はこんなに細く弱々しい状態なんですね、何だか弱みをにぎった感じがします。

 みなさんの予想はどうだったでしょう。

 予想すれば、それがはずれていても確実に賢くなります。
 当たった人も外れた人も、このあとどうなっていくか、たのしみにしていてください。

 もしみなさんがドラゴンフルーツを食べる機会があったら、タネをスプーンで10粒くらいとっておいて、実験してみてください。

 高い確率で発芽すると思います。

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〈歴史は暗く書きたいと思えば暗く書ける、明るく書きたいと思ったら明るく書ける〉板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表)の発想法

 発想法について読みたいです、というリクエストが届きました。自由研究をテーマにすることが多かったので、今回は〈たのしい教育メールマガジン〉の発想法の章でとりあげた板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表)先生の歴史の見方から少し紹介しましょう。歴史の見方考え方についての話です、その考え方は普通の暮らしの何気ない変化の中でも役立つものだと思います。

 出典は仮説実験授業の大会で入手した資料からで、1994.6大阪たのしい授業塾で語った内容の一部です。        

文責 喜友名一(いっきゅう)

板倉
 世の中というのは不思議なものです。いま関西国際空港が問題になっていて、それがもうすぐできます。ある時期までは「空港ができればいいなぁ」という夢がある。それがある時期になると、「空港ができると公害が起こってマイナスばかりだ」という話になって「関西国際空港できるのには反対だ」とか「反対することが良識なんだ」と思ったりする。
 でも出来てしまったら「便利だな、乗ろうか」とか「東京へ行くのなら新幹線で行くより飛行機の方安くていいよ」という話になって、それまで反対していた人たちが便利さを謳歌したりする、なかなか複雑です。
 江戸時代の人たちは自分の物は自分の家で作っていたんです。綿花を自分のところで栽培している農家は自分のところでとれるからいいのですが、栽培していない農家の人たちは綿花を買わなくてはいけません。
 実際には、ほとんど現金収入がありませんから変えません。
 どうするかというと、行商人が来て
「綿花を買いませんか」
「お金がないから買えないよ」
「じゃあ2着分置いていくので2着分糸を紡いでください。今度来たときにその1着分を私にくだされば1着分を差し上げます」
となる。
 つまり1着分を紡いだ労力で1着分の綿花を買うわけです、そしてこれを織る。そうやって現金収入がなくてもいいようになっていたわけです。
 これも悪いように見る人は「木綿資本が農村にまで手をのばして人民を支配した」というようなことを言える。
 けれどそうではない見方もできる。
〈時代の進歩〉というものは全部〈呪う〉ことに決めていたり、逆に〈歓迎する〉ことに決めていたりする人がいます。
 しかし早い頃に〈社会の科学〉を学んだ人は両面のことをちゃんと考えていたと思います。
 そういう流れの中で、たとえば「いろいろな機械が発明されることはとてもいいことなんだ。しかしそれがしばしば社会に不平等や不幸を生み出す。だから不幸を生み出さないように科学や技術の進歩に手心を加え、社会的規制を加えるのも必要だ」という考え方だったりするんです。
 

いっきゅう
 立場による一方的な見方ではなく、両方あるいは三方からの見方をしてみる。そして、より多くの人たちの笑顔につながるところにすすんでいく、それが歴史の発展だと思います。
 ピンポインで見れば〈悪〉であっても巨視的にみると〈善〉であることはたくさんあります、またその逆も。
 この板倉先生の話で小川未明の〈とうげの茶屋〉という物語を思い出しました。
 付録としてつけておきます。
 ちょうど夏休み期間です、自分の休みではなくても教材研究などの時間は多くなったと思います。ぜひ、読んでみてください。
青空文庫に感謝して引用させていただきます

とうげの茶屋
小川未明

https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51624_63351.html

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離島の教育を元気にすることは、本島の教育を元気にすること

 これは〈たのしい教育研究所〉が離島の先生たちの勉強会に呼ばれて実施した講座の写真です。

 たの研のメンバーで、沖縄県にあるたくさんの離島で授業や講演などを実施してきました。
 そういうつながりもあって、ある時、離島に住んでいる先生から相談がありました。電話越しの言葉から、メンタル的にけっこう落ち込んでいる時期だ感じられました。

 離島にいる先生たちの大変さというのは、たくさんあるでしょう。

 離島には転勤で赴任する先生たちも多いので、そこで生まれ育った人たちと違って、慣れない生活環境というのも影響するでしょう。

 釣り好きやアウトドア派にはたのしめる環境でも、そういう人ばかり転勤していくわけではありません。
 教育方法などについてリアルな刺激をうけるチャンスも物理的に減ってしまいます。 「校長先生は〈地域の魅力ある素材を活用して〉とよくいうけれど、その元気が出てこないんです」と話していました。

 実はそういう悩みも〈子ども達がたのしく笑顔でとたのしむ日々〉が増えていくと、なくなってしまうことがあります。逆に、釣り好きの先生も、子ども達と反目してしまうと、釣りをたのしむどころではなくなってしまいます。

 離島の先生たちが元気になっていく、そういう活動は、離島だけでなくたくさんの先生が元気になっていくことだと思います。
 突破するのは〈たのしさ〉です。

 早くコロナが収束して、たくさんのたのしい機会が増えていく日々を作っていきたいと思っています。

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