マツコデラックスのことばをきっかけに考える

 テレビなどを腰据えて観ない私は、マツコデラックスという名前と顔くらいは知っていても、どうことを語る人物なのかはさっぱりわかりません。
 たのしい教育という視点と関わる様にも思えなかったのですけど、〈たの研〉に届く便りの一つに「ぜひ読んで欲しいです」という言葉と、マツコ・デラックスが語った内容が添えられていました。

タレントのマツコ・デラックス(50)が
日本の教育について自身の考えを語った

「小学校の教育は子どもがより成長できるのは学力でクラスを分けるか、学力関係のクラスか、どっちか」という話題で「私は大反対。つまづいていいじゃん」とバッサリ。

 と始まる記事です、〈あ、50才なんですね〉ということはわかっても、何をいいたいのかわかりません。
 みなさんももう一度読んでみてください、こんな文章が載るくらい校正に力を置いていないのですね。
 でも最後の「つまづいていいじゃん」のあたりからはよくわかります。

 こう続きます。

「勉強でつまづいたときに、勉強以外でやらなきゃいけないことをつくってやるのが本来の(教育の)姿」としたうえで「大学受験のために勉強するシステムは、つまらない人間をつくるシステム」と現在の学校に疑問を呈した。

 さらに、学力別のクラス分けは
「塾と一緒じゃん。教育の意味ある?」と一蹴。

「それならみんな塾に行かせればいい。ワガママ言うやつは私立に行かせればいい」と断固反対する姿勢を見せた。最後には「色々な人生、選択肢があって、分からないなりに子どもに見せてあげることが大事」と教育を変えるための考えも語った。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/05/kiji/20221205s00041000476000c.html

 

「色々な人生、選択肢があって」というのはとても共感します。

 マツコデラックスさんの言葉に感動したというAさんは、私の意見も求めていたので、こういう趣旨のメールを書きました。

 この公式サイトを丁寧に読んでいただければわかると思うのですけど、私いっきゅうは〈この子は特別、その子も特別、そういえばあの子も特別だ〉という様にどんどん特別な人たちを別室に分けていくことには大いに疑問をもっています。

 社会というのはいろいろな人たちがそれぞれの良さを出し合って、それぞれの苦手なところ不具合のあるところを知恵を出してカバーしあって良くなっていくのです。

 ここ数年、電動車椅子で移動して映画を観ている人たちに数々出会う様になりました。以前は「手伝いましょうか」と車椅子を押したこともあるのですけど、もうそういうこともほとんど無くなってきて少し寂しい気持ちがするくらいです。

 電動椅子で自由に移動できる人たちがでてくる、そういう進歩は、事故や病気で歩行が困難な人たちばかりでなく、年齢がすすみ、移動が難しくなっていく人たちにとっても明るい社会を作ってくれます。

〈セパレート〉つまりあなたはこっち側ではなくあっち側ですよ、と分離していく、別なところに押しやっていくのではなく、いろいろな人たちが一緒に同じ社会を生きていくシステムを作ることで、その社会はよくなっていくことは社会実験済みです。
 もちろん特別な手立てが必要な人たちには特別なシステムを提供することは前提として、みんなが同じ社会で一緒に生きていくシステムを維持することに全力を傾けるということです。

 そういうことを前提とした上で話をすすめると、マツコ・デラックスさんが語っているのは「勉強でつまづいたときに、勉強以外でやらなきゃいけないことをつくってやるのが本来の(教育の)姿」という考え方については疑問です。

 つまづいたくらいで勉強以外の選択肢を提供するというわけです。
 教師はつまづいた子ども達に、たのしく学ぶことができる教育を提供するのが本来の仕事です。
「授業でつまづいている子ども達が、こういう教育プログラムで学ぶと、〈そうなのか〉とわかって、もっと学びたいと感じる様になる」というのが大切で、それがたのしい教育です。

 本質的な価値をもった内容なら、ほとんど全ての子どもたちがたのしくわかるようになるでしょう。
「勉強がわからないなら勉強とは別な選択肢をあげることが本来の教育だ」ではなく、まずその子が「たのしくわかる勉強」となるプログラムを提供するということです。

 もちろん、スポーツや芸術、ものづくりやお笑い的な才能を開花させてあげられることも〈たのしい教育〉の一つです。たのしい教育は、その人の可能性を高める、可能性を開花させるということだからです。

 たのしい教育研究所(RIDE)はまだまだ小さな組織です、だからこそ未来への可能性をたのしみにこれからも全力でとりくんでいこうと思います、みなさんの応援が元気の源です。

 大きな応援の一つは知人友人に向けて「このサイトいいよ」とここのアドレス〈https://tanokyo.com/〉 を転送してくれることです、可能な方はぜひよろしくお願いします。

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今年もお世話になりました たくさんの方達からのお礼のたより「クイックちんすこう」〈楽しい学習・楽しい家庭科・楽しい教材・楽しい学力向上〉

 たのしい教育は学校と親和性が高いので〈子ども達の教育が中心〉の教育だと考える人もいるかもしれません、違います。どういう年齢の人でも〈たのしく学ぶ〉ことは可能です。
 ここ二、三週間はPEALカウンセリングを受けた方からのお礼の便りが増えています。PEALカウンセリングの対象はほぼ大人です。PEALカウンセリングは〈たのしい教育〉とは別物ではないかと考える方もいるかもしれません、けれど〈笑顔〉〈賢さ〉〈予想実験〉etc. たのしい教育が少し形をかえたバージョンだといってよいでしょう。

 とはいえ写真入りのお礼のたよりは、ほぼ子ども達の様子です。今回もその一つを紹介させていただきます。

 年末にこども達とたのしむプログラムということで「クイックちんすこう」の問い合わせがあり、たのしいお菓子づくりの専門家〈ナノ先生〉が担当して教材を提供したのですけど、そのプログラムを実施した様子を含めた丁寧なお礼のたよりが入りました。

 そこにはこどもたちのたくさんの笑顔にあふれていました。

 これが、こども達が自分の手でつくった〈ちんすこう〉です。
 その楽しさと美味しさはこども達の評価感想にもたくさん書き込まれていました、たのしいだけで学ばないということはあり得ません、こどもたちのいろいろな賢さを高めたに違いありません。

 

 我が琉球の歴史をしっかり伝えながら丁寧に授業したことが伝わってきます。

〈売っているものと同じ美味しさ〉はたくさんの実践で保証済みです。
「今までのちんすこうの中で一番おいしかった」「何回食べても飽きない食感」と書いてくれた子どもたちもいます。

 

「クイック」とつくくらいで作る時、手もベタベタにならず、片付けも簡単です。

「〈2時間くらいかかるかな〉と予想していたら、30分くらいでできてしまう。簡単なので、これなら家でも作ってみたい」と書いてくれている子どももいました、もちろん評価も最高点です。

 年末にメインパソコンがダウンしてしまい、動画の作成が遅れているのですけど、安定してきたら「クイックちんすこう」の作成もメンバーに提案したいと思います。

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アウトドア体験〈沖縄横断トレイル〉満足度100%/楽しい学習・楽しい家庭科・楽しい教材・楽しい学力向上

 年末押し迫る日、寒波も重なって震えながら実施することになるのかという心配もあったのですけど年末の講座納め〈沖縄横断トレイル〉をたのしく実施し、みんなでたのしみながら、沖縄のリアルな大きさを体感しました。

 歩く前は健康チェックと、今日のプログラムについて予想を立てながらお話をします。

 沖縄横断トレイルのプログラムについては、まとまった紹介をしたいので、内容については控えて、実施の様子や評価感想について紹介しましょう。

 

 これは歩きはじめの様子です。

 途中、ネイチャーゲームを折り込んでたのしみ。

 こういう道も歩きます。

 後半はこんな道に入ります。

 最終の段階でもみんなとても元気で「まだまだいけますよ」という感じでした、予想通りです。

 感想評価もたくさん書いてくれました。

「沖縄横断」と聞くと〈すごい〉、でも〈大変そう〉〈時間もかなりかかるよね〉と思いきや、まさか◯キロ、◯◯分でそれができるなんて・・・

 それを思いついたことやたのしく実施する企画に感激です。

 体験してみて、教育的価値がとても高いと思いました。

 とはじまり、終わってからのパーティーがとてもたのしかったという感想など、びっしりと綴られていました。

 体調が悪くて参加できなかった方、周りの方に不幸があり参加を見合わせた方などもいて、「とても参加したかったです」という言葉も届きました。

 また機会をみて、今度は別なプログラムを加えながら横断トレイルを実施することも考えています。

 歩道がしっかりしていない場所も通るので10名程度の募集になります。実施の場合はこのサイトでも告知します、参加したい方は今から頭にいれていてくださいね。

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アウトドアにはたのしいことがいっぱい/子どもは先生/楽しい学力向上

 教師をしながら〈子どもは私の先生だ〉と感じた場面が数えられないくらいたくさんありました。
 知識や経験は大人が優っていても、あのみずみずしい感性は子どもたちには勝てません。
 そしてその子どもの様な感性は、たのしく生きていく時のとても重要な要素です、だから子ども達から学ぶことはとても大切なことだと思うのです。

 大人は時々ふりかえる必要があるでしょう、〈自分の感性はもう年老いたのか〉と。
 これは年齢とはあまり関係がありません、20代の人たちより子どもに近い感性をもった50代60代もいるからです。
 〈たの研〉にはそういう人たちがたくさんいます。

 さてこれは私いっきゅうが最近さんぽしている時に驚いて撮った一枚です。
 怪獣の様に見えてしばらく眺めていました。

 何の写真だか明かす前に映画の話を…

 去年感動した映画の一つがヴィルヌーヴ監督の「デューン 砂の惑星」です、賛否あったのですけど、私は名作だと思います。
 メルマガにも〈おすすめ〉だと紹介しました。

 その作品にサンドワームという巨大な怪物が登場します。

 これがそのサンドワーム。

 砂漠の砂もろとも呑み込んでいく恐ろしい生物です。

 ヴィルヌーヴ監督はもしかして、これをヒントにサンドワームの姿を構想したのかと感じてしまいました、そんなことはないだろうけれど。

 さて、何の写真か?

 これです、沖縄に普通にみられるソテツです、左下側をみるとサンドワームが見えますよ。

 

 外を歩く時、健康のために歩数や距離を細かくチェックしたり、イヤフォンで音楽を聴きながらというのもよいのですけど、それは自宅で器具を使ったり、エアウォークしたりしながらでもできますね。

 アウトドアにはインドアにないたのしい刺激がたくさんあります。

 外でしかできないもの、風を感じて、音を感じて、いろいろなものの姿形をたのしんだり、生き物たちを探したりしてたのしむのはどうでしょう。
 そういうことが子どもの感性を失わないことにもつながると思います。

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