おかしの〈かるかん〉の語源は?

 たのしく島言葉の教材づくりをしていると、いろいろな言葉を島言葉と結びつけて考えるところがあって、たとえば〈カルカン〉はチンスコーとかサーターアンダギーと同じように沖縄のお菓子の一つだろうと思っていました。

 私だけかと思ってwebで検索するとyahooのサイトにも「かるかんは沖縄のおかしでしょうか」というやりとりがありました、私だけのイメージではないようです。

 先日たの研の仲間が鹿児島に行ったというので、美味しい〈カルカン〉をみやげの一つに持って来てくれました。みんな美味しい美味しいと食べたのでなくなる前に写真を撮っておきました。ひらがなで〈かるかん〉なんですね。

 
 リュウキュウイモ がサツマイモに名前を変えたように、かるかんも元々沖縄のお菓子だった可能性はあるとはいえ、それはさておき進みましょう。

  かるかんには四角いものや丸いものがあります、ふわふわしたお菓子です。

 

  この説明書きで知ったのですけど、かるかんには漢字がありました、「軽羹」です。が難しい漢字です。

 この〈〉は羊羹(ようかん)の〈〉です。

 語源をみると〈軽いヨウカン〉という意味で〈カルカン〉と呼ばれるようになったということです。諸説あるのでしょうけど、私はこの説が正しいと思っています。

 それを知った上でみると確かに似ていますね。

 これは羊羹(ようかん)。

これは軽羹(かるかん)。

これは羊羹。

 これは軽羹。

 カルカン・かるかんは島言葉、沖縄ルーツではないのですね。

 追記)カルカンの語源は分かりやすかったのですけど、あわせて〈羊羹〉の語源も紹介しようと思っていたので、それは項をわけて書かせてください

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アウトドアワーク:草はらをたのしもう 最新のYouTube動画から

 YouTube動画の作成も順調にすすんでいます、たの研にはこどもの感覚をもった大人がたくさんいるので、実践家・モデルはたくさんいます。
 作りたいコンテンツも次々と増えていて編集がおいつかない状態です。
 まず10本完成させると、作り手の感覚も安定してくると思うのですけど、それまでの作品は荒削りでも新鮮な感覚が伝わるのではないかなぁ。

 〈アウトドア〉⇨〈ものづくり〉⇨〈アウトドア〉⇨〈ものづくり〉と来たので最新は〈アウトドア〉、自然をたのしむ内容です。

 タイトルは「〈沖縄 秋の草むらさんぽ〉虫たち編 」、たの研の近くの公園の映像を使っています。

 私が小学校で理科を担当しているとき、こども達とよく散歩にいきました、もちろん授業中です。
 散歩というのは実に学びが大きくたのしいワークです。
 子ども達と外に出かける時に語りかけていた言葉もいくつかおりこんであります。

 すぐに動きまわらず外の風、自然の彩りに身体を慣らしていくのが肝心です。
 たとえば〈みどり〉と一口に言っても、自然の中には実にたくさんの緑があるんです。

 そうやって慣れていくと、たとえばこの中にいるバッタが見えたりします。写真だと難しいと思うかもしれませんね、でも自然の中の方がもっと見つけにくい気がします。

 動画は8分版なので手軽に利用できるとおもいます、授業のはじめに、家族で公園にいく前に見るのはどうでしょう。

 こうやって動画を作っていて強く感じたのは「こんなにもたのしい」ということです。
 皆さんの心動かされるものを増やしていくことで、たのしい教育も広がってくれるでしょう。時間はどれくらいかかるのかなぁ・・・

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フィールドでも予想してみることがとっても大切/生物の多様性と一番ザクラ

  生物の多様性について語られることが増えてきました、SDGsのいろいろな項目にもおりこまれています。

 Diversity(ダイバーシティ)という言葉があります、ある集団の中で幅広く性質の異なる群が存在することを意味する言葉で、まさに多様性のことです。

 学校ではもともと多様なものを、類似グループにまとめて教育している傾向にあります、特別支援学級がどんどん増えていることも、その象徴的な一つです。
 もちろん、特別な手立てが必要だということもわかります。

 ただし、いろいろな個性、多様な個性が同じ場で影響し合うことが人間にとって学ぶことが大きいでしょう、協力という面、多様な個性を感じること、わかり合うこと、みんなで伸びていくことの快感もずっと大きいのは間違いないでしょう。

 テストの成績が一定範囲以上と以下とに分けた時、一定範囲以上のこども達に教科書を教える方が効果的だと思うかもしれません。かけ算九九を知っている子ども達の中に九九の〈2の段〉もあやふやな子がいたら指導しづらい・・・

 そうかなぁ。

 素人には難しくても〈教育のプロ〉は「多様な子がいた方がずっといいです」と言って欲しい、そう思います。
 たのしい教育は学年の枠を超えてもたのしさと知的好奇心とを高める教育です。

 前置きが長くなりました。

 前回わたしが当たり前の様に〈一番ザクラ〉の写真を出したら、驚いた人たちがたくさんいました。

 教師を早期退職して早10年、少し時間があると予想を立てながらフィールドを歩いてきたので、普通に早咲きの桜を見ることができるというのは私にとってごく普通の感覚でした。
 ここで〈早咲き〉と書いているのですけど、実は敬愛する遠藤純夫先生(たのしい教育研究所応援団長・元中学理科教育研究会会長・JAXA教育アドバイザー・NPO法人子ども・宇宙・未来の会 副会長)がちょうどこの頃沖縄に来てくれた時に
「きゆなさん、早咲きっていうけどさ、超遅咲きって見方もあるよね」
といってくれて二人で笑いながら、私はとても勉強になったことを覚えています。
 前回の桜の花は3~4ヶ月花早いのかもしれない、8ヶ月くらい遅いのかもしれないのです。

 話をすすめましょう。

 普通の花の季節からこれだけずれて花開くのは桜くらいなのでしょうか?

 たの研の近くの公園には毎年花を見せてくれる梅の木が20~30本くらいあります。ちなみに前回の桜の花もこの公演で、70~80本くらいあります。

 この中には花開いている梅があるのでしょうか、桜は早咲き遅咲きしやすくても、梅にはそういうことがないのでしょうか?

 予想してみてください。

予想

 ア.ここの梅に花開いているものがあった
 イ.ここの梅の花には開いているものはなかった
 ウ.その他

どうしてそう思いましたか?

 

⬇︎

⬇︎

予想してからね

⬇︎

⬇︎

 私は人間に限らず生物全般に多様性・ダイバーシティーが普通のことだと思っています。
 20~30本くらいあったら咲いている梅もあるだろうと予想して、ワクワクしながら歩いてみました。

  小さな葉はみつかるのですけど、なかなか花は見つかりません。

 数本目の梅の木を見ていると、ありましたよ!

 小さな可愛い梅の花です。

 気の早い花もある、ゆっくりの花もある、どちらも同じ梅の花です。

 かけざん九九を早く覚えてしまう人もいる、かなり時間がかかる人もいる。ちなみに私の師の板倉聖宣は大人になってもかけざん九九はちゃんといえない人でした、でも教育の歴史に残る大きな仕事をした人です。
 かけざんはゆっくりだったり苦手だったりする人も、その人のすごいところはきっとある。何千万という単位でも測ることができない〈人間の能力〉の中の読み書き計算くらいで分類するというのは、たのしい教育の発想から程遠いものだと思えてなりません。

 予想を立てるとフィールドに出てもたのしい、ということを書こうと思ったのに、教育に対する本質的な見方考え方まだ書いてしまいました、それもよしと思ってくれる方が多いことを期待しています。

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たのしいフィールド入門 気づかない人が多いけれど

 忙しい日々でも少しだけいつもの思考回路からぬけることができたらフィールドをたのしむことができます。

 これはシジミチョウ。
 日本の蝶の中では最少レベルで、蝶といえば小さくてもモンシロチョウくらいだろうと思っている人たちには気がつかないくらいのサイズです。

 閉じた羽はセンダングサの花の半分におさまるくらいです。

 こうみると地味だけれど、羽を開くとあわい紫色でキレイです。

  シジミチョウはさらに何種類かに分かれます、ヤマトシジミやシルビアシジミなど。
 今回はスマホの写真でハッキリ確認しずらいので、時間を作って一眼レフで撮ることにしましょう。

 毎年この頃は〈一番ザクラ〉を見ることができます。

 写真はこの記事を書いている2022年10月20日朝のうるま市の公園で撮ったものです。ほとんどの人たちは、この頃に桜が作なんて考えていないので、知らずに通り過ぎていきます。

 

 群れて咲いている桜もあるんですよ。

 生物は決まり決まったものに従うものばかりでなく、気が早いもの、ゆっくりなものいろいろなタイプがいるのがごく当たり前です。

 狂い咲きという様な差別的なことをいってはいけないでしょう。

 やっとYouTub動画〈スイスイたこさん〉ができました。たの研のウェルカム担当ア~ルも世界にデビューします。今は登場する方たちの最終チェックを受けているところです。
 その次は、フィールドをたのしめる動画を作ろうと思います、おたのしみに。

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