名作〈コーダ〉心からおすすめします

「〈たの研〉のたのしい日々」を別にして、他の章の内容をメルマガで配信する前にこのサイトに記事を書くことはほとんど無いのですけど、意外に早く終了することがあるかもしれません、ここで一足早く紹介させていただきます。

 劇場公開中の作品「CODA/コーダ」です。
 すばらしい作品でした。

 数年前、友人に〈エール!〉を進められてDVDを視聴しました。フランスの作品です、「いい映画だなぁ~」と思いました。「CODA」はエールのリメイク版です。
 〈聾者/耳が聞こえない〉ファミリーの中で唯一耳が健常な高校生の女の子が主人公です。

 全体の構成がほぼ同じな上に、脚本がネット上で上がっていたので、それを読んで感動していたのですけど、映画そのものは更にすばらしい作品でした。

https://www.scriptslug.com/assets/scripts/coda-2021.pdf

 ちなみに今年のアカデミー賞では最高賞の〈アカデミーの最高賞〉他2つの賞を受賞しています。

 特に観る人を選ぶ作品ではないのですけど、学校の先生には特におすすめします。これからの教師生活の中で、いろいろな子ども達とすごす時、この作品に心動かされた経験が大きなプラスになるはずです。

 耳が不自由な家族の物語だというので、お涙頂戴的なものだと予想する人たちもたくさんいると思います、まったく違います。きっとたくさん笑うことでしょう。そして感動の涙もたくさん流すことでしょう。

 まず騙されたと思って映画館に足を運ぶとよいと思います。H系のシーンも出てきます、子どもと一緒の場合は頭にいれていてください。

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たのしい散歩ークチナシの花はなんで〈クチナシ〉なの?/諸説を簡単に信じない

 これまで「なぜだろう」と気になっていたものたちを数えると何万、何十万という数になるでしょう。それが解決できた時、このサイトにも書いているのですけど、大多数は謎のまま時が流れていきます、まぁそういうものです。

 今回はこの花、前回の記事の〈たのしい散歩〉の時に見つけた花〈クチナシ〉について、ずっと謎のままだという話をさせてください。

 クチナシの花は甘い香りといえばそういえるのですけど、重くて花の奥までおさえにくる感じがします。
 おもしろいことに、一重咲きの花びらが5~7枚とバリエーションがあります。八重咲きもあるので〈花びらの数多種〉という不思議な植物です。

 私が以前から解けないのは〈どうしてクチナシというのか?〉についてです。

 有力な説は2つ、その1つが、クチナシの実が〈梨〉に似ていてその上にクチバシの様に見えるから〈クチナシ⇨口梨〉という説です。
 クチナシの実をみてみましょう・・・
 似てますか、梨に?

 色といい形といい私は口梨説にはぜんぜん納得できません。

 いや、きっとこの実の中が〈梨〉に似ているんだよ・・・

 そういう人がいるかもしれません。
 これが実の中です、どうですか?

 なんで〈梨に口がついた形だからクチナシ〉なんて説が存在するのでしょうね。

 クチナシは〈実が熟しても割れない〉つまり〈開け口が無い〉というので〈口無し〉⇨〈クチナシ〉という説が有力だといろいろなところに書いてあります。

 確かに熟したら実がはじけて種が飛んだり落ちたりして、仲間を増やしていく植物はたくさんあります。

 ところが実が弾けるのではなく、甘い実をつけて動物たちに食べてもらい、タネを遠くまで運んでもらって、そこで発芽する作戦にでた植物たちもいます。ブドウやリンゴやブルーベリーなどいろいろで、それらは実がはじけるわけではありません。

 クチナシも甘くなって鳥たちが食べに来ます。

 なのでベリーなどの様に、はじける系の植物ではないのです。

 実が弾けるわけではないので〈弾ける口が見えない〉から〈クチナシ〉という説もなくなってほしい一つです。

 結局クチナシの花を見ると「なぜクチナシっていうんだろう」とずっと気になったままです。

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たのしい算数☆分数を図で解く(3)「賢さとはたのしさ」

 たのしい算数編〈分数を図で解く〉という記事が好評です、特に大人の皆さんの学び直しを含めて「おもしろいです!」というたよりがいくつも来ています、ありがとうございます。

 自分で描いた図を送ってくださる方もいるので、私が描いた図を送っています。もちろんこれ以外は間違いということではありません!

一回目の練習問題として出した

〈3×1/2〉はどうして〈3/2〉になるのか

図を描いて解きましょう

です。

一回目に大切なことを書きました。

☆〈かける3〉というのは3倍(3セット)すること
☆〈かける1/2〉は〈2つに分けた一つ分〉にすること  です。

図でみていきましょう。

まずこの正方形が〈1〉だとします。

〈かける3〉は3倍、3セットです。こうですね。

〈かける1/2〉というのは〈それを2つに分けた1つ分〉にすることです。
 この矢印が1/2つまり2つに分けた1つ分(半分)の線です。

色をつけて見てみましょう、左の緑の部分がはじめに示した〈1〉です。真ん中の部分は〈1〉を2つに分けた1つ分、つまり1/2です。

     

 左の1は1/2ずつに分けることができますね。

     

1/2が3枚なので

 

 

図に戻すと、これは1枚と1/2つまり
  と表すこともできます。

                以上。

いかがでしょう。
分母は分母同士、分子は分子同士かけあわせればすぐに計算の答は出せるのに、どうしてこういう面倒なことをしているのか?

〈知恵〉とか〈賢さ〉というのは、こういう本質的なものがわかるということだからです。
 計算の技法に長けて、スピードよくこなすことができることも意味がないことではありません。しかし〈本質はわからないけど解ける〉というのは「それが何を意味しているのかわからないけれど、計算ではこうなる」ということとです。極端にいうと「自分が何かを製造している過程で、身体に良いものを作っているのか、身体に悪いものを作ってるのかイミはわからないけれど、とりあえず製造物は出来上がった」ということにもにています。

 自分がやっているものごとのイミを理解できるかできないか、それは決定的に重要なことなのです。そういう本質の部分が理解できる、その上で簡単な計算方法に則って手早く数処理する、そういうこども達を育てるのが「たのしい教育」です。

 そう、どうしてこういう面倒なことをしているのか、のもう一つの答え、それは「これを読んでくれている皆さんがたのしんでくれているから」ということでもあります。本質的な内容、自分を高めてくれる、自分の可能性を開いてくれる何かを前にした時、人間はとてもたのしいのです。

 たのしい教育に興味関心を持ってくださる方たちが、このサイトを知人に広報してくださることを期待しています。

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たのしい植物入門☆植物たちの賢さは時間をかけて現われる

 たとえばこども達は〈あいうえお〉の読み方・書き方を学んでいくうちに、「あお」とか「いえ」とかいう言葉を書ける様になっていきます。ところが植物たちをみていると周りから何かを学んで変化している様には見えません。

 ところで先日、たの研に豪華な花束のプレゼントが届きました。

 なんていう名前なのでしょう、右際にひときわ大きな花がありますね、カサブランカなどいろいろな種類のある〈ユリ〉の仲間です。

 その花の内側をよ~く眺めてみると・・・

 こういう突起がありました、これはなんでしょう?

 

予想してみましょう!

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予想してみましょう!

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予想してみましょう!

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 これはミツにさそわれて来た昆虫たちが、簡単に花びらの外に出ていかないようにする工夫です。
 この〈より返し〉でジタバタするうちに、昆虫たちは自分の花粉をたくさん体につけてくれます。そして別な仲間のところにいってジタバタするうちに花粉が〈めしべの柱頭〉につく可能性が高まります。そうすると受粉が成功して、新しい生命がスタートするのです、〈タネ〉として。

 もともとは、こういう突起、より返しは無かったのですけど、世代を経ていくうちに、しだいにこういう突起が大きくなっていきました。

 植物は人間の様に人間の様に短期間での変化はみられませんけど、長い時間をかけて形や動きを変えていきます、〈進化〉という形で。

 身近な植物たちをみるとき、それがタンポポでもセンダングサでもバラでも、いろいろな工夫がぎっしり詰まっています。公園を歩く時、あるいは花屋さんの前を通る時、そういう目で眺めてみませんか。「これは何だろう、何のためにこういうものができたんだろう」そういう目でみていると、たのしい発見がいくつも出てくると思います。たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!