たのしい昆虫学ー近くから眺めてみよう〈美しいルリ色/瑠璃色〉/生きた教育・生きた学力

 不思議な国への扉〈ラビットホール〉は身近なところにたくさんあります。先日〈たの研〉の第1研究所から第3研究所に急いでいる時、階段のすみに〈ガ〉がじっとしているのをみつけました。

 公園などでは時々みかけるガの仲間なのですけど、目を近づけて、その色の美しさに心動かされました。

 どうですか、このボディー上半部の輝き。
 画像加工しているわけではありません。

メタリックに輝くルリ色です。

 美しい。

 昆虫は花たちのように色素をもっているわけではなく〈構造色/こうぞうしょく〉でできているものがたくさんあります、
 実際にその色をしている物質がそこにあるのではなく、体にとどいた光を複雑に反射(干渉・分散)させて色をつくっているのです。

 シャボン玉は洗剤を水で薄めただけなのに、太陽の光のもとでいろいろな色を見せてくれます、それも構造色です。


 忙しい日々を過ごしている皆さんも多いことでしょう。そういう時にも私たちの身近なところにある不思議な扉を開いて、たのしんでみませんか。
 このサイトには、その扉がとてもたくさんちりばめられています。

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たのしい親子ワークショップの様子/次回は7月30日(土曜午前)です

 たのしい教育研究所の新しいスタイルのワークショップが始動しました。

 たのしい教育研究所が開発・発展させてきた教材プログラムはとてもたくさんあるので、その時に申し込んでくれた人たちの人数や学年などによって、メニューを決定します。

 みんなで仲良くなるゲームやたのしい読み語り他にも3つのプログラムをとりあげました。〈つかえる島くとぅば/方言〉のミニ講習も取り入れて、たのしく進みました。

 一つは〈棒たおさん〉、たの研得意の〈新聞紙〉を利用したゲームです。

 
 〈ぼうたおさん〉で楽しんだ新聞紙は〈たの研ゴルフ〉に続きます。

 前回の〈初夏の講座〉で大ヒットした〈ものづくり&ゲーム〉で、大人もこどもも集中度Maxです。

 途中「トイレタイムで休憩とりましょう」というと「休憩いらなぁ~い」という声が上がるほどでした。

 三本目は〈バブルスライム〉、みんなとってもいい顔をしています。

 次回は7月30日(土)です、近々、リーフをアップします。

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JAXAはやぶさ2の快挙(2)

 前回の記事からの続きです。二週間前に発表されたのでJAXAの快挙についてはご存知の方もいると思います。太陽系内の〈小惑星りゅうぐう〉からとってきた石からアミノ酸を発見したという記事です。

 初代ハヤブサで持ち帰ったのが砂つぶより小さなかけらだったことを考えると飛躍的な成果です、それも初代ハヤブサの世界的快挙があったからこそ成し得たことであるのは間違いありません。

 この岩石からアミノ酸が見つかったということがニュースとなり世界をかけめぐりました。その後何か追加発表があると思っていたのですけど出てきません。いくつか質問も来ているので、そろそろこのサイトに書いておこうと思います。

 地球の生命については〈地球〉という閉ざされた環境の中で誕生したという仮説のほかに〈地球外から隕石などによってやってきた〉という説がありました。私の学生時代には〈怪しげな説〉の一つとして扱われていました。

 どうしてそういう説が出てきたかというと、地球で発見される隕石の中から〈アミノ酸〉が見つかったからです。〈アミノ酸〉というのは私たちの身体をつくっている〈タンパク質〉のピースです、アミノ酸が組み合わさってタンパク質になるのです。

 アミノ酸にはいろいろな種類があって、たとえばこういう構造をしています。赤は酸素O、青は炭素N、灰色は炭素C、白は水素Hです。黄色も見えますね、硫黄Sです。
 栄養ドリンクなどに配合されている〈アスパラギン酸〉もアミノ酸の一つです。下の図で上の段の中央がそれです。

http://www.ecosci.jp/amino/amino2j.html

 これまで地球上で発見された隕石からこういったアミノ酸が見つかってはいたのですけど「それは地球上で組み合わさったものだろう」ということで真剣に取り合わない科学者たちもたくさんいたのです。

 アミノ酸は地球ができあがる頃のドロドロのスープ状の海の中でいろいろな原子が組み合わさってできたのであって、宇宙から来たのではない、というのです。

 今回のハヤブサが届けてくれた岩石から、現在までに〈アスパラギン酸〉ほか11種類のアミノ酸が発見されました。厳重なカプセルに入れられて戻った岩石を研究室で分析したものなので、地球上で混ざったのではない、考えられます。

中日新聞より

 つまりこれで私たちの生命のタネは宇宙からやってきたという説が有力になったのです。

 それでもまだ科学者たちの中には「地球上の基本的にアミノ酸があまりにもたくさん発見されすぎている、これはやはり地球上で混ざったものではないか」と主張する人たちもいます。

 これぞ〈The 科学〉です。

 簡単にいろいろな説を信じるのではなく、別な仮説も成り立つということで対立研究をすすめていくわけです。

 だから科学は信頼できるのです。

 現在、JAXA(日本航空宇宙研究開発機構)とISAS(宇宙科学研究所)が全力で、その信頼性を追求しているところでしょう。

 さてみなさんは、どちらの説が正しいと予想しますか?

 この地球で生命が生まれ進化してきたのでしょうか。それとも宇宙から来た生命のカギが私たちの生命の扉を開いたのでしょうか。

 もちろん私は宇宙派です。
 この私の身体が宇宙からきたものだというのはウルトラマンみたいでたのしいということもあるのですけど、もともと太陽系そのものが〈超新星爆発〉で散った岩石たちが遠く離れた場所で再結集してできたものです。生命のタネが宇宙から来たものでないと考えるのが自然でしょう。

 気づいている人はあまりいないようですけど、このことは〈神が地球の生命をつくった〉という創造説とも対立します。もともとダーウィンの進化論がそれを決定的に否定したのですけど、今回のことで生命のタネが宇宙から隕石によって飛んできたのだということになれば、ますます創造説が遠ざけられるでしょう。

 どっちに転んでもたのしさ深まる今日この頃です。

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石好きにはたまらない〈ミネラルマルシェ〉から〈ハヤブサ2の快挙〉へ①

 石好きにはたまらないフェアが開催されました、沖縄ミネラルマルシェです。

 平日、仕事の合間に立ち寄ったら、予想以上の人出でした。
 どうやって時間つくったんだろう・・・

 アンモナイト、三葉虫などの化石から、宝石系までたくさんの種類が並んでいます。

  驚くかもしれませんけど、放射線鉱物も売られています、違法ではありません。
 自然界にある放射線物質はいろいろあって、ウランなども線量が低い放射線はこうやって販売されています、放射線測定器(ガイガーカウンター)がしっかり反応してくれます。

  人工的に作られたビスマス/蒼鉛(そうえん)も手頃な価格で出ていました。

 私もたくさんの石を持っていて、以前勤めていた学校近くの公民館でコレクションを公開したことがありました、地域の方たちもみにきてくれて、けっこう盛り上がりました。

 こういうキラキラ系ではなくて、「南極の石」とか「アラスカの山の石」とか「ヒマラヤの石」「ハワイの砂と沖縄の砂の比較」とかetc.

 いつか講座の中でまたやりたいことの一つです、ご期待ください。

 さて話はここからです。

 こういった石のたちの中で私が最も好きなのが、宇宙から来た〈隕石〉です。

 〈たの研〉には10万円近くで手に入れた〈隕石〉があります、興味のある方は見にきてください。

 ところで今年、JAXAのハヤブサ2が小惑星から〈石〉を持ってきたという快挙をご存知でしょうか?

 これがその石です、マス目の1辺は5mmです。

 その石の中からすごい物質が発見されました。
 ⇨明日に続く!

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