学校のプログラミング教育について-たのしい教育の考え方

 たのしい教育研究所で〈プログラミング教育〉の講座がありますか、という問合せがありました、残念ながら今学校で実施している様なプログラムは設定していません。プログラミングの専門家がいないわけではありません。私は今から40年以上前、日本で本格的にパーソナルコンピュータが普及し始めた時に使い始めました、日本のパソコンの歴史を一緒にたどってきたといってよいと思います。

 その時は大学の統計解析でFORTRAN(フォートラン)、個人仕様のパソコンではBASIC(ベーシック)を、MS-DOSのコマンドもかなり使っていました。古いコンピュータ言語であるとはいえ、多変量解析プログラムを作ったり、算数の教材を作ったりと、アクティブに使っていたので、少し時間をとれば、以前の様なレベルに戻すことができると思います。

 ちょうどよいので、思い出しながらBASIC言語で小学生用のドリルを作成してみましょう、ランダムな一桁の数字を出して、それを足し算するプログラムです。こういうシンプルなプログラムでドリル学習教材を作ることができます。
 以前いた北部の学校で教材をつくって子どもたちに利用してもらっていました。

10 PRINT “算数の勉強を始めます。”
20 PRINT “終了するときは答えに0を入力してください。”
30 PRINT “”

40 LET A = INT(RND * 10) + 1
50 LET B = INT(RND * 10) + 1

60 PRINT A; ” + “; B; “は何ですか?”
70 INPUT C

80 IF C = 0 THEN END
90 IF C = A + B THEN PRINT “正解です!” ELSE PRINT “残念、答えは”; A + B; “です。”

100 GOTO 40

フォートラン(FORTRAN)は、数学的な解析をするためのプログラムで、5つの対応する数値の相関係数を出す基本的なプログラムはこうです、残念ながらうまく思い出せなかったので、参考書で確かめながら書いてみました。

PROGRAM CORRELATION
IMPLICIT NONE
REAL, DIMENSION(5) :: X = (/1.0, 2.0, 3.0, 4.0, 5.0/)
REAL, DIMENSION(5) :: Y = (/2.0, 2.5, 3.5, 4.5, 5.5/)
REAL :: meanX = SUM(X) / SIZE(X)
REAL :: meanY = SUM(Y) / SIZE(Y)
REAL :: stdevX = SQRT(SUM((X – meanX)**2) / SIZE(X))
REAL :: stdevY = SQRT(SUM((Y – meanY)**2) / SIZE(Y))
REAL :: correlation

correlation = SUM((X – meanX) * (Y – meanY)) / (SIZE(X) * stdevX * stdevY)
PRINT *, ‘The correlation coefficient is: ‘, correlation
END PROGRAM CORRELATION

 今はそれらより発達したコンピュータ言語〈Python〉や〈JaveScript〉などが初心者用として使われているのかな、もっと新しいタイプも出たんだろうか。

 いずれにしても、それを周りの先生たちや子どもたちに伝えようとは思いません。

 コンピュータの世界はどんどん進化しています、今頑張って子どもたちに伝えても、子どもたちが高校・大学と進む頃には、私が身につけてきたFORTRANやBASICの様に「古すぎるツール」となっていくからです。

 しかもそれを全員が学ぶということにはかなり懐疑的です、私の様にパソコンの中でどういう処理が行われているか知りたいという人間ならそれを学ぶことに意味が十分見いだせるのですけど、どんどん古くなっていくツールを全員が学ぶということは無理がある。またそれを先生たちが担うという場合は、もっと無理がある・・・

 そういう時間を費やすより、今ならChatGPT(チャットジーピーティー)の効果的な利用方法を伝えた方がずっとよいと思います。

 ChatGPTなら、表計算のプログラムや画像処理アプリの処理なども教えてくれます、この流れはしばらくとまらないでしょう。

 ChatGPTの利用の仕方ワークショップなどは随時受付中です、興味のある方はおといあわせください。

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教員採用試験合格SV個別特訓 受付中! 模擬試験型・解き方の解説+α

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理論と実技-たのしい教育の発想法

 数日前の「背を向けたあの子がふり向いてくれる時」はかなり好評で〈パートⅡ 〉の構想もすすみつつあります。講座の中ではじめに強調したのがこのことです。

いっきゅう

 空手の本を何千冊読んでも空手は強くならない、とはいえサッカーの様な蹴りを何万回練習しても、戦いに来た相手を蹴りで倒せる可能性は低い。

最小限の動きで急所を貫き相手の戦闘意識を失わせるほどのダメージを与えることはサッカーの遥か高みにあるのが空手です。

その技の実技を学ぶことはとても重要です。

とはいえ空手の動きの効果と必然性を理論的に学ぶことで、一つの蹴りの流れが突きやサバキにも生きていきます。

具体的な動きと理論の両輪を大切にしていくことは子どもたちと向き合っていくことについても大切なことです。

 理論といえば、たとえば私のカウンセリングの師の野田俊作がこう語っています(続アドラー心理学トーキングセミナー)。

 たとえば登校拒否という行動を見るならば、その登校拒否の目的はいったい何であるのか、このことを考えると、必ず解決策が見つかります。
と言うのは、二つの理由によります。
 一つは目的は過去にではなく未来にあるからです。
 過去を変えることはできませんが、未来を変えることはできます。
 もう一つ、目的は、問題を起こしている子どもの外側にではなくて、その子自身の中にあるからです。
 目的はその子の頭の中にあります。
ですから、その子と会うことができるかぎり、 変えることができます。
 他のものは一切変えないでも。

メールマガジンでこう続けました。

いっきゅう

「では具体的にどうすればいいのか」というのが私が大阪に足繁く通い野田先生から学んできたことです。
 空手の本を千冊読んでも空手が強くならないのと同じで、〈理論+実技〉をセットで学ぶことが必須です。
 もしかすると沖縄でそれを実技として伝えられるのは私しかいない様な気がします。
 アドラー自身が医者で野田先生も医者です。
 お医者さんたちは個別のカウンセリング、臨床をもとにして体系を組立てていくことになります。

 たのしい教育研究所が開発したPEALカウンセリングは、アドラー心理学と仮説実験授業、子どもたちの集団としての動きなどを融合させて開発したもので、教育との親和性がとても高いカウンセリングです。

 〈たのしい教育メールマガジン〉の反響の中にカウンセリングの内容がたくさん入っているので、次の号の発想法の章もカウンセリングの内容を続けてみたいと思います。

 興味のある方はぜひ購読してみてください、新しい教育、子どもたちと仲良くたのしく過ごし賢さを育てたい、という皆さんなら損はしないと思います。

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