おすすめブックレビュー「むすこよ」/ボランティア募集 by ひな

 ひさしぶりに絵本を紹介させてください。
「むすこよ」ファレストブックス  1320円 小長谷昴平 文 福田岩緒 絵 W・リビングストン原作 です。

 本の帯に〈あっという間に過ぎ去ってしまう子供時代 小言で埋め尽くすのはもったいない〉と書かれています。
思わずハッとしました。
ページを開くと、お父さんがこどもの食事の仕方、姿勢、片付け・・・むすこがやる色々なことに対して小言を言っています。

男の子の顔も寂しそうです。

ところがある夜、寝る前に男の子は、お父さんにそっけなくされながらも、明るい笑顔で胸に飛び込んで「おやすみ」と言いに行くんです。

 その時お父さんはハッと目が覚めました、いつも小言をいっている自分のことを
「なんという習慣を身につけてしまったのだろう」
「とうさんは、自分の物差しでお前を図っていたんだね」と気づきます。

 おそらく誰でも陥る「こうしなくてはいけない」「こうさせなくてはいけない」という子育ての罠を気づかせてくれる、優しさにあふれた絵本です。
〈とうさんはおまえのことが大好きなのだ!〉と書かれているラストのページの絵の嬉しそうな笑顔もとてもいいですよ。
 子育てをしている時「あっという間に過ぎ去ってしまう子ども時代・・・」というフレーズを時々思い出して〈たのしく過ごしていこう〉と考えるようになりました。
 学校でも「あっという間に過ぎ去ってしまう子供時代、お子さんとステキなひと時をすごしてみませんか」というフレーズを使ってきました。
 すると自分の子のためだけでなく、クラスの子どもたちみんなのため、学校全体の子どものために時間を作ってくださる人たちが何人もいました。

 コロナでいろいろ制約されている中でも、子ども達の笑顔と賢さに向けたたのしい教育活動は可能です。
 RIDE(ライド)はいろいろな方たちと協力してたのしい教育をすすめているボランティアの方たちが何人もいます。読者のみなさんの中にも、協力して一緒にすすめてくれる方たちがいないでしょうか。
いろいろな協力の仕方があります、〈三時間程度、週2回〉〈週一回〉〈休日に〉など。ボランティア可能な方はぜひお声がけください。一緒に、子どもたちの笑顔と賢さを広げましょう。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

赤ちゃんも賢く笑顔に たのしい教育

 読者の方からたのしいたよりが届きました、写真も添えられています。
  これはMくんが、たのしい教育研究所の講座でとりあげた「スライム時計」をたのしんでいる様子です、ジ~っとみつめています。

「赤ちゃんたち向けの講座」の構想もすでに出来上がっているのですけど、同時並行で実施しているものが多数あり、なかなか実現しません。

 コロナでがまん、自粛を強いている日々にこそ、とりくみたいものです。

 子どもたちの笑顔と賢さが広がることが平和でたのしい豊かな世界につながります。

 

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見ているだけでたのしいシャボン玉

シャボン玉というのは、見ているだけでワクワクしてきます、なぜなんでしょう。
幼い頃のその新鮮な驚きが残っているからかもしれません。
シャボン玉はいつ見ても衰えない魅力を持ち続けています。

コンピュータゲームもいいけれど、シャボン玉もとってもたのしいですよね。
子どもたちにもたくさんその魅力を味わってほしいものです。

週一回の研究会でミムラ先生が〈しゃぼん玉〉をとりあげて、いろいろな道具を使って、古い洗剤と作りたての洗剤のハリの違いなどもはっきり実験で示してくれました。

太い毛糸のヒモでつくると、とっても大きなシャボン玉ができます。

 これは1mくらいあります。

 
 みえ先生はさくら先生がつくった大きなシャボン玉の中に小さなシャボン玉をいれようとがんばっています。

 いろいろな工夫、バリエーションでたのしむことも簡単にできるシャボン玉は、たのしい教材として、とってもふさわしいと思います。

 ラケット状の道具を使うとこんな長いシャボン玉もできるんですよ。

 子どもたちがこういうあそびをできるゆとりは減ってきていると思います、たのしい教育のファンのみなさんが、学校や家庭で、ぜひ子どもたちと一緒につくってみて欲しいです。

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たのしい教育の発想法/板倉聖宣(仮説実験授業研究会初代代表)が語る〈過ちから学べない人たち〉

 1945年8月15日、敗戦国日本は、その後民主化の道へと歩をすすめました。8月は日本にとって〈戦争と平和〉について深く考える月といってよいでしょう。

 最新号のメールマガジンに仮説実験授業研究会初代代表 板倉聖宣が〈戦争と平和〉について歴史から学ばない人たちについて語った言葉を紹介しています。
 少し紹介しましょう。板倉先生が2005年に「軍人たちの戦争と平和」と題して語った話の中からです。

板倉

 日本が戦争に負けたあと、その戦争の被害を受けた国の人びとから、その戦争に対する日本の責任を追及されるようになると「あの戦争は日本アメリカにおいつめられて仕方なくはじめたので、日本には戦争資任はない」という人びとが現れるようになりました。
 2005年8月15日毎日新聞の一面トップ記事よると、毎日新聞社が13、14日に実施した全国世論調査(電話)で、日本が米国中国などと戦った戦争について尋ねたところ「間違った戦争だった」と答えた人は43%で、「やむを得ない戦争だった」という人が29%もいたということでした、26%は「分からない」という答えです。
 世代別に見と戦争を体験した70代以上では何と「やむを得ない」が45%で、「間違った戦争の37%」を上回り、60代でも「やむを得ない」が36%、全世代平均と比べて高かったとのことでした。

 私はその調査の結果を知って驚きあわてました。

 あんな大きな失敗しても、その歴史から学ぶとをしないで、それを「やむを得なかった」という人は、同じ失敗を犯す心配があるからです。
 しかも戦争を知らない人びとよりも戦争を体験をた人びとのほうがそう思っている、これは驚くべきことというより恐ろしいことだと思いました。

 あんなに大きな失敗を犯しても、その歴史から学ぶことをしない、そういう人はまた同じ失敗を犯す心配がある・・・

 確かにそうだと思います。

 その同じ失敗は、取り返しのつかない〈戦争〉という恐ろしいことを意味します。

 賢く元気に世の中を変えていける人たちを育てていくことは、これからの平和にとって欠かせないことだと思っています。
 ますますたのしい教育に力を注ぎたいと感じる今日この頃です。

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