たのしい心理学・PEALカウンセリング:人間にとって〈可能性〉はギャンブル依存症を生むほど強大な引力を持つ

たのしい心理学・たのしいPEALカウンセリングをテーマに書いてみましょう、このサイトでもけっこう人気のあるテーマです。

PEALカウンセリング講座の一環で〈PEAL教育カウンセラー養成講座〉を開催しています、そこで語った一つです。

人間がやる気になる、元気になるとても大きな要因となるものはなんでしょう?

いろいろな答えがあると思います。

〈欲〉という答えもあるでしょう。

〈目標・目的〉という答えがあるかもしれません。

〈褒美〉と考える人もいるでしょう。

〈出世〉という答えはどうでしょう、それには欲も褒美もいろいろなものが組み合わさってあそうですね。

PEALカウンセリングではその大きなものを〈可能性を発見した時〉だと考えています。

最近どうもうまくいかない、という時、こうすればうまくいきそうだということがあると俄然やる気になります、それが〈可能性の発見〉です。

どうも体重が増えてきた、ジスタスに通うと痩せそうだ。いや、最近流行りの○○ダイエットがある、そういう可能性を見つけるとやる気になります。

八方手を塞がれていた人がわずかな望みを見つける、それは可能性を発見したと言い換えることができます。

私はギャンブル依存症の方のカウンセリングをした記憶はないのですけど、家族にそういう方がいるという事例は経験があります。

ギャンブル依存症という言葉は一般的ですけど、PEALカウンセリングではそれも〈可能性依存症〉と捉えることができます。これまでの負債を一発大逆転してくれる賭けに出る。家族の蓄財を勝手に投じたり、借金したりしてまでその可能性に賭けるわけです、それほどまでに〈可能性〉は人間にとって大きな原動力となる。

 人間は褒められて行動したり、娯楽をもとめて行動するより、現状を突破する可能性に大きな勇気と元気を発揮する生き物である。
「現状を打開するための別な可能性(選択肢)はないか」と考えていくことで、一歩すすむことができます。
 それはカウンセリング実技などの領域なので、このあたりまでにしておきましょう。


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たのしいカウンセリング・PEALカウンセリング/無意識とは言語化する前の意識のこと/野田俊作先生のこと

 今回は最新号のメルマガから反響が大きかった一つから少し紹介します。

 私にアドラー心理学カウンセリングの免状を授けてくれた野田先生は天才型でしたから「こう考えることが正しい」と言い切ることがたくさんありました。

 それに対して私は科学的な見方・考え方を根底にする〈板倉聖宣〉の弟子としての顔が随所に顔を出します。

「野田先生、もしそれが正しいとするとコレコレこういうことも同時に成り立つことになります、すると今野田先生が語っていたこととずれていきませんか?」

という失礼な質問を何度もしてきました。

 そういう時野田先生は少し考えてから

「それがアドラー心理学の考え方なんだ」と返していました。

 けれどきっとその後、自分でも考え直した可能性があります、そのことに関して言い切ることがなくなっていった気がするからです。少なくとも私がいる前で同じ様なことをいうのありませんでした。

 今回紹介する野田先生の話も〈断定〉がとても気になる部分に関しては趣旨が変わらない範囲で、私いっきゅう文責で手を入れておきました。

 それでも〈?〉と感じる部分があるかもしれませんい、そういう時には「これも一つの見方・考え方だ」という視点で読み進めてください。

 ただしここで野田先生が語っている
「無意識の中に行動の目的が潜んでいることが多い」
ということに関しては、たくさんのPEALカウンセリングを実施してきた今でも正しいと思っています。

「無意識」についてはいろいろな解釈があるのですけど、PEALカウンセリングでいう無意識は〈自分ではっきり言語化できていない段階の意識〉のことです。

 いろいろな人のいろいろな行動、たとえば最近はよく休日に海に行くという行動には

・私たちのDNAに刻まれている原始時代からの流れとしての喜びを求めている
だけでなく
・仕事の呪縛から逃げたい
・美味しい食べ物を美味しく味わいたい
・彼女ともっと仲良くなりたい
・波の音を聞きながら本を読みたい
                ほか

 その時のその人のたくさんの目的が言語化されないまま、つまり意識されないまま潜んでいる可能性があるのです。

 こういう見方・考え方をすることはPEALカウンセラーの基本です。
 心の奥の方にある自分の目的を言葉で表現できる様になった時、カウンセリングがはっきりと動きはじめます。

 興味ある方は私のカウンセラー講座などで体感してみてください。

 今回のテーマも、みなさんのものの見方・考え方の幅が広がるだろうと思います。

 たのしく読んでみてください。

野田

 われわれは自分の行動の本当の理由を知らない、これが今の心理学の一番基本的な考え方です。

だから

「なぜあなたはそんな行動をするのですか」

と聞かれてもわからないんです。

 学校に行かない子どもに向かって「なぜ学校に行かないの?」って聞いてもわかるわけないんです。

 だって学校に行かない理由は無意識なんですから、子ども自身も意識していないんです。

 では本当の目的はどうやったらわかるかというと、本人の言葉ではなく〈本人のやっていること〉を観察すればわかる…

野田俊作「続アドラー心理学トーキングセミナー」
から抜粋・編集 文責〈きゆな〉

 一部抜粋なのですけど、大きなイメージは伝わるのではないでしょうか。

 PEAL教育カウンセラー養成講座もいよいよ後半に入り、講師の私もますますたのしくなってきています。受講者の満足度(楽しさ度数・よくわかる度数)も最高値が続いています。合格すれば二年間PEAL教育カウンセラーとして活躍することになります、そうやってじっくりのPEALカウンセリングが教育の世界、カウンセリングの世界をゆっくり変えていくと思います。

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PEAL教育カウンセラー養成講座の受講者の実力の高まり/たのしいカウンセリングとスポーツ

 たのしいカウンセリングというとどういうイメージを持つでしょう?
 〈たのしい教育〉の〈たのしさ〉は面白おかしいものではないという話はここでも何度か書き講座などでも語ってきたことです。もちろん〈クライエントを笑わせるカウンセリング〉ではありません、とはいえ結果的にそうなってしまうことはあるのですけど。

 PEALカウンセリングは相談に来た相手が、その悩み・問題を突破する元気と自分の可能性を感じてくれると同時に、カウンセラー自身も自分の可能性を感じ、ますます生き生きとカウンセリングに力を入れていく様になるカウンセリングです、それはどちらにとっても〈たのしさ〉です。

 これはPEAL教育カウンセラー養成講座の3回目の様子です。

 講座が進むにつれて、受講生から「たのしい」という声が多く聞こえる様になってきました。講座は休日に開催しているので「早く学校にいってカウンセリングしたい」という人もいました。

 理論と実践1:3の比率で実践を重視したトレーニング講座です。

 この中で出した問題を皆さんも考えてみませんか。

問題

相談に来た方の〈感情〉と〈思考〉のどちらを重視してカウンセリングを組み立てていった方がよいでしょう?

どうしてそう思いましたか?

 思考というのは論理的に考えていくことで、感情は喜怒哀楽の様な感覚です。
 みなさんも考えてみませんか。
 自分の問題や課題を解決していく時にも大切なアンカーになります。

 PEALカウンセラー養成講座は一つのコースでしっかりカウンセリングができる様になるもので、他流派のカウンセリングを受けてきた方ほど、その画期的な構造に気づくことができるでしょう。

 興味ある方はお問い合わせください。

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たのしいPEALカウンセリング入門/人間の悩みに対するアドラー心理学の見方・考え方

 PEALカウンセリングはカウンセリングの名人であった野田俊作先生から直接手ほどきを受けたアドラー心理学カウンセリングと板倉聖宣先生から学んだ科学史の視点からみた科学の真理探究の方法と私の長年のカウンセリングから生まれた独自の実践とを融合させたカウンセリングです。

 野田先生も板倉先生もそれぞれの分野の魁として根幹となる組織をつくりリードして来た人物ですから、勢いのあった熱い想いがPEALカウンセリングに生きています。考えてみると歴史的にも意義のある重要なカウンセリングだと思います。

 もちろん〈たのしい教育の思想〉が元になっていますからシンプルで実践しやすいものになっています。

「PEAL教育カウンセラー養成講座」がスタートしているので、久しぶりにPEALカウンセリングの構造について全体を整理する中で、過去のいろいろな資料も目に通しています。
 公式サイトの読者の皆さんにも役に立つのではないかというものがいくつもあるので、その一つを紹介させてください。

 野田先生がよく語っていた「原因ではなく目的を扱う」ということ、そして「タテの関係からヨコの関係へ」というアドラー心理学の根本的な立ち位置に関わることです。
  途中の文章を書きぬいてあるので、趣旨がより伝わる様に文章を整えてあります。

野 田

 アルフレッド・アドラーは「人間の問題とはすべて対人関係の問題である」というふうにいっております。

 では、よい人間関係とはどんな人間関係なのか?

 それを一言でいうと〈タテの関係をやめてヨコの関係に入ることだ〉というふうにアドラー心理学ではいっております。
 通常の人間関係、この世の中にありますほとんどの人間関係は縦の関係です、すなわち上下関係であり、競争の関係です。
 誰が上で誰が下であるか、誰が勝ちで誰が負けであるかということを原理にして組み立てられた関係です。
 アドラー心理学ではこのような縦の人間関係のあり方こそが、われわれの精神的な健康を損なう最も大きな要因だというふうに考えています。
 人間関係を何としてもヨコの関係にもって行かなければならない。真のヨコの関係が実現しますと、その共同体の構成員である個人にも、健康なパーソナリティーが実現することになります。
 ところがこのヨコの人間関係をつくることが、なかなか容易ではない。
 というのもすぐに怒りや不安といった感情が出てきて邪魔をするからです。
 怒りが人を支配しようとするために使われる感情であることは第一章でも話しましたが、それは「行動にはすべて目的がある」ということです。

つづく

 PEALカウンセリングはアドラー心理学カウンセリングそのままではありません。しかし、その根幹のかなりの部分は大切に残しています。
 すでに絶版になっている様ですけど、興味のある方は生の本を読んでみてください。

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