親の目標・教師の目標とは? たのしい関係づくり入門

 たのしい教師入門講座で〈背を向けたあの子がふり向いてくれる時〉をテーマにたのしい時間を過ごしました。経験上カウンセリング系は10名程度という感じでいたら、けっこうたくさんの人たちが参加してくれました、嬉しいことです。

 子どもたちとたのしめる新作の授業プラン《水の重さとゆびの重さ》や、賢くたのしくなる実験をおりこみながら、PEALカウンセリングアプローチを初めての方たちむけにプログラムした内容で、参加者満足度も100%という高い評価となりました。

 理論も実践もどちらも丁寧にすすめつつ「どういう目標で子どもたちと過ごしていくか」ということを時折確認しまがら構成していきました。

 みなさんは、子どもたちとどういう関係を築きたいでしょう。

・子どもと仲良くなりたい

・子どもに笑顔(元気)になってほしい

・子どもに賢くなってほしい

という目標は合意してもらえるでしょうか。

 いやいやそういうことよりかけ算九九とかテストの点数がどれくらアップするか、上位から何番目以内かが大事だ、と考えるでしょうか。

 自分の目標をハッキリさせたら見えてくることはたくさんあります。

 自分の今の行為はその目標に向かっているのか、そこから遠ざかっているのか、それが見えてきます。

 時々、自分の目標を確認するということをおすすめします。

 目標なんて考えたことない、という方は上にはあげた三つをおすすめします。

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教育の中で必要なカウンセリングの力-PEALカウンセリング

 カウンセリングは難しいという話をよく耳にします。

 莫大な予算をかけて日本の全ての教師に複数回のカウンセリング研修を実施してきたにもかかわらず、いろいろな先生たちに「子ども達へのカウンセリングができますか」と尋ねると、否定的な答えが返ってきます。

「教育相談ということで、いろいろ話を聞いたりアドバイスしたりすることはやっているんですけど、それがカウンセリングかというと、そうではないでしょう」と答えた方もいました。

 どうしてでしょうか?

 先生たちの能力が低いからでしょうか・・・

 とんでもありません。

 突きつけられる難題・課題にプラスして、よく知られている様に、たくさんの仕事量をこなしていく必要がある中で、学校システムを崩壊させていない。
 現状を維持する力は、日本の一流企業体が挑戦しても勝てないでしょう。

 カウンセリングが学校現場に定着しないのは、そのカウンセリング流派の手法が先生達向きに構造化されていないからです。

 忙しすぎる日々の先生がシンプルに学べ、その結果を確かめることができるカウンセリングでなくては、そもそも難しいのです。

 気になる子どもと話をしようと二人で向かい合う。

「最近、気になるんだけど・・・
 何か学校で困っていることはない?」と尋ねました。

「先生、実はAさんBさんに嫌なことをされて困っています。
 休みの時にもLINEでバカにしたことを書いてきて・・・」

 さて、あなたは何て答えるでしょう。

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「そうなの、それは辛いわね。
 先生がAさんBさんに、どうしてそういうことをするのか、聞いてみようね」

 その流れはカウンセリングに進みそうもありません、生徒指導的な流れにいくでしょう。 

 では、カウンセリングはどの様にすすめるのか、どう言葉を返したらよいのか?

 そういうことに的確に答える、そして構造的に学べるものがPEALカウンセリングです。

  PEALカウンセリングは4つの工程をシンプルにたどりながら、クライエント(相談側)と知恵を寄せ合いながら組み立てていくカウンセリングです。

 学びたい方は4名程度のグループでお申し込みください。実践的な力が高まる四回コースをプログラムしています。PEALカウンセラー資格を目指している方たちは、年末に開催する予定のカウンセラー要請講座に向けての重要なステップになります。すでに資格を持っている皆さんも、基礎理論を確かめ、カウンセリングの力をブラッシュアップする機会になります。

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優等・劣等と分けたのはメンデルさんか? たのしい教育メールマガジンから

 メルマガに「言葉のもとの意味を調べる意義」として書いたところ、いろいろな反応がきて喜んでいます。

 私がメルマガに血液型の例を出して「〈優性遺伝〉〈劣性遺伝〉という様に、人間に直接優性・劣性とラベリングするのはなかなかないと思う」と書いたところ
「いっきゅう先生、以前は〈優等生〉〈劣等生〉という言葉がありましたよね」というメールがとどきました。

 たしかに!

 遺伝や進化の研究は〈優等〉〈劣等〉という酷い差別を生み出したともいえます。

 今回のメルマガの発想法の章の最後にこう書きました。

心やさしき研究者メンデル

「おだやかで寛大で心優しい、花を愛した人でした」と評されたメンデルは、植物たちの遺伝の形質に「優れている・劣っている」と表現した人物ではありませんでした。
 ここで私の長年の謎は解け、その肖像をみる時にも、おだやかな気持ちで向き合うことができる様になりました。

 そしてさらに気になっていた「ダーウィンはどうしてメンデルさんの研究に目をつけなかったのか」というテーマにすすんでいます。

 実は、ダーウィンとメンデルの関係と同じくらい

では、誰が遺伝形質を優性・劣性という価値観で分けたのか」「優等な形質をもった人間を残そう、という恐ろしい発想を広めたのは誰なのか?

という強い問題意識があります。

 そういう〈優生学〉はナチス・ドイツはとんでもない蛮行にも繋がっていきました。

 人間を〈優等〉〈劣等〉に分けるのはとんでもないことだということに賛同する人は多いでしょう。

 でも私たちは〈優等劣等〉言葉はつかわなくても、たとえば植物についてはごく普通に〈美味しいもの・美味しくないもの〉〈甘いもの・甘くないもの〉〈大きいもの・小さいもの〉〈花がたくさんつくもの・少ないもの〉〈長く咲き続けるもの・すぐ咲き終わるもの〉という様に優劣をつけてとらえています。

 動物たちについてもそういうところがあります。

 それを私たち人間は解決できるのでしょうか。
 解決する必要はないのでしょうか。

 そういうとても大きな問題とつながります。

 いつか〈たのしい教育メールマガジン〉で私の考えをまとめてみたいとおもっているところです。

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魅力教材-楽しい漢字学習〈プラバン漢字版〉-たのしい学力向上

 たのしく学習する、子ども達がその学習にのめり込む、学習に対して背を向けている子ども達も振り向いてくれる様な魅力的なプログラムを提供すること、つまり「たのしい教育」を拡げていくことが〈たの研〉の活動です。

〈たの研〉のメンバー全員がプロの授業者であり、もちろん学校でたくさんの子どもたちとたのしく学習してきた実績をもち、カウンセリングの免許をもっている人たちが何人もそろっている上に、現役バリバリの先生たちもたくさん関わっていますから、教材の実験結果は豊富で、その中で勝ち残ってきた〈たのしい教材〉にあふれています。

 今回はだいぶ以前に私いっきゅうが実践し、最近、特別支援学級で高評価を受けている《たのしい漢字学習》のブログラム『漢字プラ板』を紹介します。

 国語の教科書で学ぶ前の単元、たとえば『あまんきみこ 白いぼうし』の〈新出漢字〉を、クラスの子ども達と一緒にプラバンでカードにしておきます、こんなカンジ、カルタくらいのサイズです。

 漢字の解説本はいろいろありますから、進出漢字に「読」があれば、イラストなども一緒に描きます。
  あえて読み方や意味などは書きません。

 こうやって作っておくと、国語の授業で〈カルタ〉遊びで利用したり、クイズ形式で出したり、これまで作ったカードを組み合わせて「漢字モクモク」というゲームにしたり、多彩な方法で利用できます。

 《漢字プラバン》のたのしい効果はそういう利用の仕方が広がるだけではありません。
 子ども達が漢字プラバンを作る過程で、漢字そのものに親しむことができ、自分が担当した漢字が強くインプットされ、何かでその漢字に出会う時「あ、これは読(どく/よ・む)だ!」感じてくれる率がとても高くなります。

 そもそも子ども達はプラ版を作るのが大好きです、ちなみに沖縄の学校教育の中に「プラ板」や「べっこうアメ」を広めたのは〈たの研〉の前身、伊良波さんと私とで活動していた「おきなわ仮説サークル」です、40年近く前から講座を開催していたので、その中の人気メニューでした。

 プラ板そのものは100均でも手に入ります、子ども達が漢字学習を好きになってくれるとしたら、教材費を投入する価値は十分ありますから、どんどん作ってもらうとよいでしょう。

 以前作った時「これは昨日の放課後、学習係さんたちと作ったんだけど」というと、聞いていた子どもたちから「え~、私もやりたかったのにぃ~」という声がたくさん出たので、その後「今日の放課後に《漢字プラバン》をつくります、作りたい人手をあげてください」と希望を募る様になりました。
 やってみたい人がいたら、はじめからそうすると良いと思います。

 図工と国語をジョイントさせてつくるのもよいですね。

 大切なことを学ぶことは本当はたのしいことです。漢字も私たちの祖先が「これは使える、残したい」ということで勝ち残ってきたものです、だからこれだけ大量の本を読むことができるのでしょう、このブログも漢字をどんどん使って書き込んでいます。

 この〈漢字プラ板〉は、ある先生から「クラスの子ども達が漢字をもっと好きになってくれるプログラムがないでしょうか」という相談があって、紹介したものです。

 そういう教育を広めているのが〈たのしい教育研究所〉です、授業で困っていること、ああいたい、こうしたい、もっと子ども達と仲良くしたいetc. そういう方はお問い合わせください。

 スーパーバイズ(有料)も人気です。
 また、こういう魅力的なプログラムが毎週届く「たのしい教育メールマガジン」も人気です。

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