楽しい環境学習@裏技「砂の利用」/アウトドアの魅力を教えてくれた本『冒険手帳』21世紀ブックス

 前に紹介した『冒険手帳』から、私が今もキャンプなどで活用している技の一つを紹介します。

 キャンプをしている時、川やキャンプ場などで洗剤をけっこうたくさん使って食器などを洗っている人たちをみかけます。

 環境保全のためには、使う洗剤が少ないに越したことはありません。
 とはいえ、汚れや雑菌が残っていたら困ります。

 中学の頃からスタートした私のキャンプ生活で重宝していたのが、この本の一項『泥は自然の石鹸である』に紹介されていた技です。

 

 泥を探すのは簡単ではない上に、色がつくことも気になるので私ははじめから「砂」を利用しています。
 川や海でキャンプするなら砂だらけですね。

 それを手のひらに軽くのせるくらい(赤ちゃんの拳くらいのイメージ)とって、フライパンやナベなどに入れてください。
 驚くほど、油や汚れを落としてくれます。

 砂や土は自然のヤスリです。その洗浄・汚れ除去能力はすごいので、逆に〈あまり強くこすらないように〉注意しなくてはいけません。
 

 あらかたの汚れをとったあとなら、石けん・洗剤の量は、それこそ1/10くらいの量ですみますよ。

「砂は抵抗がある」という方たちは、川の中、海の中の砂を使ってください、絶えず水で洗浄されているで、とてもクリーンです。

 そういうことは、いずれ教育プランにして広げていきたいと思っています。そういうことを学ぶながら成長すすることも学力向上に欠かせないことだと思っています。

 私を含め、私のキャンプ仲間たちは、アウトドアでそういう洗い方をしてきていて、いまもとても元気です。
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大掃除すると棚からボタモチ/『冒険手帳』1975@アウトドアの扉を開いてくれた本

 冬越し祭りの大掃除はコツコツ続き、棚からボタモチのように、宝物がぞくぞく見つかっています。

 私がアウトドアのたのしさに目覚めたのは中学の頃です、仲間たちと離島キャンプをたのしんだのもその頃です。

 この本に触発されたのか、アウトドアが好きになったから本を買ったのか、どちらが先か定かではないのだけど、子ども向けのアウトドア書籍があまりない中、何度もページをめくったものでした。

 初版は1972年、驚くのは、1975年/昭和50年に「第131版」と記されています、これは誤植でしょう。第3版くらいなんだと思います。


 なんと谷川俊太郎が推薦文を書いていた・・・
 その頃は谷川俊太郎について何一つ知らなかったころでした。

 中身も斬新で、「喉がかわたいたら、道ばたの小石を口に入れる」と書いてある。
アウトドア仲間と協議した結果、「それはやめとこう」となったのは、冷静な判断だったと思います。

    
 この「ナイフは冒険をするものの命である」という文章に心動かされ、今は刃物全般が大好きです。

 紙の本は、ペーパーの劣化で歴史を感じさせてくれます。
 デジタルにはできないものの一つですね。

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鳥をみてたのしむ@サシバ・トビ(トンビ)・タカ

 今年は鳥をたのしもうと考え始めていると、これまで撮った写真でも鳥が目につきます。

 これは以前の出張で的川先生を訪ねる時、海岸で撮った動画です。
 翼の長さが軽く1mを超える鳥たちが群れをなして頭上を飛んでいました。
              ※容量の関係で画質を落としてあります 

 

 頭のすぐ上を飛んでいる時にうつした写真があります。

 沖縄では見かけないのですけど、県外でキャンプなどをすると比較的よく目にします、トビ(トンビ・とんび)です。 ※トビが正式名称、トンビは愛称

 トンビはタカ目タカファミリー(科)です。

 沖縄にもタカ目タカファミリー(科)の鳥がいます、ご存知でしょうか?

 

 1~3月頃に渡ってくる鳥、サシバです。

 普通のタカやトビより体が小さいのですけど、姿形はとてもよく似ています。

 鳴き方はそれぞれ特有のメロディーがあるのですけど、声の質や高さは似ています。

 トビ・とんびの姿・鳴き方

 サシバの姿・鳴き方

 タカの姿・鳴き方

 外を歩く時には、鳥たちの声に耳を澄ませています。

 とりあえず、スズメとウグイスとカラス、アカショウビンくらいは聞き分けられるくらいです、だからこそ、たのしみがいっぱいです。

 今回でサシバとトンビも加わりそうです。

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反オカルト・反スピリチャル@楽しい読み語り・ブックレビュー

 高橋昌一郎は気に入りで、かなり読んでいます。
 科学系・理数系の本をかなり書いていて、どれもわかりやすい内容です。

 今回はその中から『反オカルト論』光文社新書 の一説を紹介しましょう。

 
 シャーロック・ホームズのシリーズで有名なコナン・ドイルをご存知でしょうか。
 彼は降霊術(あの世から霊魂を呼び寄せて対話する)というオカルトにはまっていたことは、よく知られています。

アーサー・コナン・ドイル/Arthur Conan Doyle wikipediaに感謝して参照

 

 コナン・ドイルと降霊術について高橋さんがこう書いています、ドラマ仕立てで読みやすいですよ。※全文ではなく抜粋で参照します 気に入ったらぜひ購入してくださいね⇨ https://amzn.to/4h75Zy4

 話はある教授の元に助手が相談にやってくるところから始まります。

助手 実は私の母のことなんですが、最近、父の話ばかりして、少し困っているんです。

 

教授 それは夫婦仲がよくて、いいことじゃないか。

 

助手 いえ、父は一昨年に亡くなりました。交通事故でトラックにはねられて、ほとんど即死でした。

 

 

教授 それは知らなかった。どうもご愁傷様……。

 

助手 その後ずっと、相続や遺品整理で大変だったんですが、最近やっと落ち着いてきたと思ったら、母が「あの世の父」が心配だと言い出したんです。

 

教授 慌ただしいと気付かなくても、落ち着いた頃にフッと思い出すのが、亡くなった人のことだからね。

 

助手 それが、フッと思い出す程度じゃないんです! 朝起きると夢に父が出てきたと言うし、昼は写真に何か話しかけているし、夜は思い出話ばかりだし……。  最近は、父の「霊」と話すために「霊媒師」のところに行くとまで言い出しているんです。以前の母は、宗教じみたものにまったく興味がなかったのに、今ではスピリチュアリズムの本まで読み始めて……。

 

教授 その「スピリチュアリズム」という言葉、どうも仰々しく持ち上げる風潮があるようだが、実は歴史は浅くてね。  そもそもの発端は、一八四七年の暮れ、ニューヨーク郊外のハイズビルという村に、両親と二人姉妹のフォックス一家が引っ越してきたことにある。その家で奇妙なことが起こった。  当時十四歳のマーガレットと十一歳のケイトがベッドに入ると、どこからともなくコツコツと木を叩くような虚ろな音がする。両親は、幽霊屋敷に引っ越したかと思ったそうだが、しばらくすると、姉妹が、その音と交信できると主張し始めた。

 

助手 「交信」って、どういうことですか?

 

教授 文字通り、その音と会話ができるということだよ。  姉妹が「私たちの言うことがわかったら返事してね。イエスなら一回、ノーなら二回音を立てて」と言うと、コツンと一回音が鳴った。「あなたは生きているの?」と言うと二回、「死んでいるの?」と言うと一回返事があった。

 

助手 そんな……。

 

教授 この音は姉妹がいなければ発生しない。逆に姉妹さえいたら音が答えたから、音の原因は屋敷ではなく姉妹にあることがわかった。そして、フォックス姉妹は、「死者の霊と交信できる霊能者」として評判になった。 そこからビジネスを企てたのが、すでに結婚して家を出ていた長女だ。彼女は姉妹をニューヨークに呼び寄せて、見物客を募って会費を徴収して「死者の霊と交流する会」を開催した。そこから「交霊会」が発生したというわけだよ。

 

助手 それで、その音の正体は、何だったんですか?

 

教授 種明かしをすると、この姉妹には、足の指の関節を鳴らして音を立てるという特技があった。そのイタズラで両親や村人を驚かせているうちに、姉のビジネスに利用されて、後戻りできなくなったわけだ。 そのことは、四十年後の一八八八年になって、マーガレットが「人々を騙して後悔している」と告白して謝罪した。それでも「交霊会」は本物だったと言い張る人がいたというから、人間心理は難しいものだ。
 今も昔も、愛する死者の霊と一言でも交信できるなら、金に糸目はつけないという人は多い。フォックス姉妹の真似をして儲けようという「霊媒師」が山のように現れて、アメリカとヨーロッパを空前の交霊会ブームに巻き込んだ。それが「死者との交流」という意味での「スピリチュアリズムの起源」なんだよ。

 

助手 スピリチュアリズムがイタズラから始まっていたなんて……。

 さっそく母に話してみます!

後日、その助手との対話が続きます。

助手 スピリチャリズムがイタズラから始まったという話をしたら、母も少し冷静になってくれました。

教授 身近な家族の死を受け止めることは厳しい試練だからね。とくに君のお父さんは交通事故で亡くなったから、お母さんは心の準備をする余裕もなかったんじゃないかな。

助手 そうですね。 何の前触れもなく、 突然電話で病院に呼ばれて医師の説明を聞いた瞬間、母はくずおれてしまいましたから… 私も本当に辛かったです。

 

教授 大切な人を失うと、時間が経つにつれて、あれを聞いておきたかった、これを言っておきたかったと、いろいろな心残りが生じるものだ。 長く入院した末の病死でさえそうだから、事故死のように突然の出来事となると、通常の悲しみや喪失感に加えて、罪悪感や不安感のような心理的葛藤に襲われる可能性も高い。
そこに付け込んでくるのが「死者の霊と交信できる」という「スピリチュアリズム」 なんだ。あれほど理性的な名探偵シャーロック・ホームズを生み出した作家コナン・ドイルでさえ、第一次大戦で最愛の息子を失って以来、 スピリチュアリズムに没頭してしまったんだからね。

 

助手 ホームズといえば、ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『シャーロック』が人気で、女子学生が騒いでいますね。 ハンサムでクールな探偵が、スマートフォンやGPSを駆使して犯人を捕まえるなんて、原作とは大違いですが。

教授 ホームズはね、やはり何といっても十九世紀ヴィクトリア朝の霧深いロンドンが似合っていると思うんだがね。原作のホームズを最も忠実に再現しているといわれるジェレミー・ブレット主演の映像を観てごらん。 実に味わい深い世界が展開されているから。
それはともかく、晩年のドイルは、ホームズ関連の著作から得た莫大な収入を、惜しげもなくスピリチュアリズム運動に注ぎ込んだ。

 

助手 どうしてそんな……。

 

教授  一九一四年に第一次大戦が始まって間もなく、彼の妻の弟が戦死した。 その後、妹の夫と二人の甥が続けて亡くなり、一九一八年には二十六歳の長男が戦場で病死した。 この年にドイルは「我々の愛する人々が死後の世界に存在することを確信している」と断言した「新たなる啓示』という本を発表した。

 

助手 タイトルからしてスピリチュアルですね!

 

教授 その「啓示」というのが、「超常現象」信奉だったわけだ。
当時、「脱出王」の異名で知られていたのが奇術師ハリー・フーディーニだ。 彼は、手錠を掛けてロープでグルグル巻きに縛られ、鍵をかけたトランクに入れられて、海に投げ込まれた状態から平気で脱出してみせた。さらに彼は、刑務所の独房からも脱出することができた。

 フーディーニはとても有名な奇術師つまりマジシャンです。wikipediaにコンパクトにまとまっていますから、興味のある人は目を通してください。

wikipediaに感謝して参照

ドイルは、フーディーニがどこからでも脱出できるのは、自分を「非物質化」して鍵穴から通り抜けるからに違いないと信じていた。

 フーディーニが「トリック」だと何度言って聞かせても、ドイルは、それは嘘だと主張した。

 この頃ドイルがフーディーニに送った手紙には、「非物質化の秘密を隠して、安っぽいショーの見世物にする行為は、世界に対する損失だ」と書いてある。

 

助手 ドイルさん、頑固だったんですね。

 

教授 当時の新聞も、理性を失ったとしか思えないドイルの姿を嘆いて、「哀れなホームズ」 とまで酷評したんだが、本人はまったく耳を貸さなかったようだ。
ある日、ドイルは、母を亡くしたフーディーニが彼女と交信できるようにと、霊媒師のところへ彼を連れて行った。霊媒師はトランス状態に入り、 それから声をふりしぼってフーディーニに話しかけた。その様子にドイルは感銘を受けたが、 フーディーニは笑い転げていた。

 奇術師のフーディーニは、どうして笑ったのか?
 予想してみませんか。

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ドイルが怒って詰問すると、 フーディーニは次のように答えた。

「僕の母が英語で話しかけてくるはずがない。母は、 イディッシュ語しか喋れないんですよ」

いっきゅう補註)
イディッシュ語:中欧や東欧のユダヤ人が話していたドイツ語の変種で、ユダヤドイツ語とも呼ばれます。

 漫才のような本当の話です。

 この後「どうして科学者までもが霊媒師にだまされるのか」「どうして降霊術は暗闇で行われるのか」というような面白い話が続きます。

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