楽しいカウンセリング/カウンセリングと宗教

 PEALカウンセリングを学んでいる方からの質問がとどきました、中級編とはいえ、〈たの研〉に来てくれる方たちにもいろいろな宗教や世界観を持っている方たちがいるので、大切なことのような気がしています。

 私いっきゅうの友人知人にはいろいろな宗教をもっている人たちがいます。反社会的な宗教や政治を含め世の中を支配しようというような宗教は許容できないのですけど、たいていの場合、その人が大切にしている宗教観を否定せずつきあうことができます。

《たのしい教育》に興味関心がある、子どもたちを元気に賢くしたい、子どもたちの可能性をどんどん伸ばしたいと考えているとしたら、その部分で十分たのしく関わっていけるからです。

 さて

《この世界は人知を超えた神様のようなものがいて、それが自分の運命を支配している》

or

《この世界に人知を超えた魔物・悪魔のようなものがいて、それによって突然不幸に陥れられる》

という世界観を持っている人たちにカウンセリングが成り立つのか、不思議な感じがしませんか。

 その悩みや苦しみは人知を超えた神や魔物が与えたものだとしたら、お祓(はら)いとか祈りなどで解決するしかないという考え方があるからです。

 もちろん、そういう世界観を確立している人にもPEALカウンセリングをすすめていくことはできます。
 その人は無意識の世界で《神や魔物》ではなく《自分のものの見方・考え方・行動》が問題解決にとって重要だと考えていて、カウンセリングに来てくれているからです。

 PEALカウンセリングでは

⭕️ その人が考えている神や魔物の世界と対立しない《問題解決の具体目標》を明らかにして、それをもとにすすめていく

 その中で神や魔物の話が出てきたら

⭕️ 神あるいは魔物の目標が、その人の目標と《対立するものなのか》を明らかにする

 という流れです。

 そこまでハッキリさせながらすすめるカウンセリングは私もたくさん経験しているとはいえないのですけど、途中で分裂したことは皆無です。

 悩みや苦しみの中で、その人は新しいことを試す勇気をなくしていることもたくさんあります。一緒に解決行動をたのしくさがしていくことはきっとできるでしょう。

 PEALカウンセリングを受けたい方、カウンセラーを目指している方は、気軽にお問い合わせください。

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どれだけA.I.やVR(バーチャルリアリティ)、コンピュータが発展しても越えられないもの

 A.I.が発展し、量子コンピュータでさらに高度な情報が提供できるようになってくる。VR(バーチャルリアリティ)などの映像技術の進化と結びついて、たとえばアインシュタインが目の前に出てきて相対性理論への初歩的な質問だけでなく、その現象もビジュアル的に見せてくれるようになるでしょう。

 すでに亡くなった家族が目の前に現れて辛い日々のあなたを励ましてくれるようにもなるでしょう。

 それは進化するテクノロジーたちがもたらしてくれる素晴らしい世界でしょう。

 とはいえ、どうしても越えられないものがあります。

 この写真を見てください。

 私が購読しているナショジオ(ナショナルジオグラフィック)の記事に載っていた一枚の写真です。

 長い航海中の水夫たちが抱いているのはネコたちです。

 ネコたちは衛生を保持するためにネズミの駆除にも活躍しました、けれどそれよりも大きかったのは水夫たちの心の安定、健康そのものに寄与したことです。

 どれだけVR技術やA.I.が進化していっても越えられないもの、それはデータの提供や交換ではなく〈生身のふれあい〉でしょう。人間同士のふれあいに限らず、動物たちとの触れ合いも大きな宝物をくれるでしょう。

〈たの研〉は三つの研究所と一つの準備室があって、ネコを育てる環境が整っている場所では、轢かれそうになっていたネコやテトラポットの隙間で食うや食わずで過ごしていたネコを保護して育てています。
 そのネコたちは、間違いなくスタッフや先生たちの癒しになっています。

 今、育てていない人がいて、育ててみたいと思ったら、あとひとり(あえてそう表記しています)増えても大丈夫、と思ったら、ぜひ生きづらい場所でくらしているネコを保護して過ごしてみてください。

〈たの研〉ではカウンセリングも実施していて、必要におうじてネコや犬を飼ってみては、と提案することがあります。

 ネコは特に散歩が要らないので飼うハードルが低いと思います。とはいえ、保護猫は病院で検査も必要です。うちの小次郎のように結石ができやすく療養食(一般の食べ物より高価)が必要だと診断されるネコもいるでしょう、人間の残しものを食べていくと塩分などのせいで身体を壊すこともあるからです。でもきっと、育ててよかったと感じると思います。そのネコがひとりでがんばって生きてきたじんせい(あえて表記)に敬意も感じるでしょう。
 ふれあいの中で、温かいものを感じ、やすらぎも感じるでしょう。
 それは薬やVRやA.I.などでは得られないものだとすぐに気づくことだと思います。

 こういうサイトが参考になります。罰則から先に出てくるのが残念なのですけど、ネコ被害が緊急の課題なのでしょう⇩

https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/026/851/nekopamphlet.pdf

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楽しい英語・たのしくEnglish/ジャック・モノー著『偶然と必然』の英文の提供がありました

 前に大学生からメールが来た時の記事で「いつか時間ができたらジャック・モノーの『偶然と必然』をわかりやすく訳したい」と書いたところ、英文の画像が数枚送られてきました。

 びっくりしました、これも〈アクセス1000台〉の力の一つだと思います、ありがとうございます。

 これが初めの部分です。

 その方曰く「モノーはフランス人なので、フランス語を学んでいないと難しいでしょう」、私は勝手に原書は英文だと思っていました、すみません。

 さて、英文を訳し直すと、私が読んだ訳本よりわかりやすくなる気がしています。

 英文を書き出してみました。

Of Strange Objects
〈the natural and the artificial〉
THE DIFFERENCE between artificial and natural objects seems immediately and unambiguously apparent to all of us.
A rock, a mountain, a river, or a cloud—these are natural objects; a knife, a handkerchief, a car—so many artificial objects, artifacts.*
Analyze these artificial judgments, however, and it will be seen that they are neither immediate nor strictly objective.
We know that the knife was man-made for a use its maker visualized beforehand.

 前回の〈前から訳して全体を把握する〉という訳し方に興味をもってくれている方もいるので、今回もその方式でいきましょう。見慣れた映画の脚本を訳するのと違って、わからない単語もいろいろ出てくるので、その場合はweb上の辞書を利用します。

「はじめから全体をwebに訳してもらえばいい」と考える人もいるでしょう。でもそれでは楽しい英語/英文の楽しみを味わう時間になりません。

Of Strange Objects(奇妙な物質)
〈the natural and the artificial〉(自然のモノと人工的なモノ)

THE DIFFERENCE (違いというモノ)between artificial and natural objects(人工物と自然の物質の間の) seems immediately(瞬時に見えてくる) and unambiguously apparent (曖昧さなくハッキリ見えてくる)to all of us(私たちみんなに).

A rock, a mountain, a river, or a cloud(岩、山、川あるいは雲)—these are natural objects(それらは自然の物質です); a knife, a handkerchief, a car(ナイフ、ハンカチ、車)—so many artificial objects, artifacts(人間の手によって作られた物質たち、人工物).
*Analyze these artificial judgments(人工物について分析すると), however(しかしながら), and it will be seen that they are neither immediate nor strictly objective(それらはすぐにそしてハッキリとわかってくるわけではない).
We know(私たちは知っている) that the knife was man-made(ナイフは人間によって作られた) for a use(私たちのために) its maker visualized(作る人が頭の中で視覚化したもの) beforehand(前もって).

「何だ、当たり前のことを言っているじゃないか」と思うかもしれません。
その後もノーは「実は人工物と自然の物質を見分けるのは簡単ではない」という話をします。

 生物の進化は〈突然変異という偶然〉と〈物理法則という必然〉の組み合わせで出来上がっているのであって、そこに想像主つまり「神」などの意図は存在しないという話をする前段として「自然物と人工物の違いを見分けるのは簡単ではないぞ」とはじめたジャック・モノーの『偶然と必然/みすず書房』、またゆっくり味わいたいものです。

https://amzn.to/3DQazlQ

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確かにあるのに見えない感じない@楽しい教育の発想法

 心理学とか行動学で〈認知バイアス〉と呼ばれている作用があります。ご存知の方もいるでしょう。思い込みとか偏見と訳されることが多いと思います。

 自分の思考・認識の中であまりにも当たり前なことなので、その存在に疑問をもたない、それが〈認知バイアス〉です。

 アメリカの作家デヴィッド・フォスター・ウォレスが大学の卒業式のお祝いスピーチで語った、私が好きなエピソードも〈認知バイアス〉の一つだといってよいでしょう。
 20年くらい前かな、その年のベストスピーチに選ばれたというので話題になっていたので、web上で読んで学校で子どもたちに紹介したことがありました。

 記憶で記すので正確には違いがあるかもしれません、詳しく知りたい方は「作家デヴィッド・フォスター・ウォレス 大学 スピーチ」で検索してみてください。

 私が授業で使った展開の一つを紹介します、利用したい方はどうぞ。
 ちなみに〈たのしい教育研究所〉を設立後、それをまとめて授業プログラムにしました。いずれ発表したいものの一つです。

2匹の子どもの魚がスイスイ泳いでいると、大人の魚に出逢います。

あいさつをすると、大人の魚がこういいました。

「どうだい、今日の水の具合は?」

しばらくして、子どもの魚たちは、お互いの顔を見合わせてこう問いかけます。
「え、水って何?」

 私たちがプールや海に入る時は「水」を意識するのが当たり前です。

 でも生まれた時からずっと水の中にいる魚たちは、まったく当たり前の世界としてそれを感じていくので、水が何なのかわからない・・・
 自分の周りのほとんどが水だから水が見えない。

 では私たち人間は?

 生まれた時から空気の中で過ごし続けているので、空気を感じないことが多いですよね。

 魚たちには水が見えない。
 私たちはには空気が見えない、似ています。

 水の世界の外にいる私たちには水が見える。

 ここで考えてみてください。

 地球の外に出たら空気は見えるんでしょうか?

 予想してみてください・・・

 そういう流れで地球という星を外からながめていくプログラムです。

NASAに感謝して掲載

 最近、オキナワウラジロガシがほしいというので問い合わせがありました。「こういう授業プログラムが欲しい」という要望に応えられるシステムを作っていこうと思います。

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