たのしい教育を本格的に学ぶメールマガジン最新号

 たのしい教育に興味をもっている方が毎週手にしているのが〈たのしい教育メールマガジン〉です。最近は「これをもっと学びたい」という積極的な読者の方たちも出てきて、それに応え、発想法の章には今回も〈新型コロナウィルス〉を取り上げて、たのしい教育の見方・考え方を書きました。
 さっそく、読んでよかったです、という便りが届いています。

はじめの章には、この一週間のたのしい教育所の出来事を綴っているのですけど、その中にこういうことも折り込みました。

新型コロナさわぎ加速
 先週の木曜日、突然、首相が全国の学校への休校要請をしたために、新型コロナ騒動はさらに加速し、店頭からトイレットペーパーやティッシュ、米などいろいろなものが消えていくほどに混乱の様相を呈しています。

 

 時代は進んでも、私たち人間がいかにデマに弱いか、デマを見分けることができないか、という実験結果でもあります。
 そんな中、読者の方たちから〈このメルマガのおかげで落ち着いて行動できています〉という嬉しい便りが届いています。
 恐れるな、ではありません、〈正しく恐れる〉ということです。それはインフルエンザ対策をしっかりしていくということです。
 要望もあるので、今週の発想法の章にもとりあげたいと思います。

 

 中身はどれも本格的なものですから、ア~ルの話もとても喜ばれます。

ア~ルとRIDEのたのしい日々
 私が執筆に没頭しているとア~ルはたいてい側にいます。しばらく私の動きを眺めたり、遊ぼうと誘ったりするので、手を止めて相手をしたり・・・、そうやって少しすると眠りに入ります。

 

 ア~ルの眠る姿を見ると癒しになります、というメールが時々届きます、今回は手枕で寝るア~ルの写真をおとどけします。

 

 ところでニャンコさん達はキレイ好きで知られています。
 ア~ルは私のキーボードの前に来て身体を伸ばすこともあるので、そういう時にはパソコンの手を休めてコロコロで毛を取ってあげることがあります。
 ア~ル用に強い吸着力のタイプを使っているんですけど、そのまま気持ちよさそうにされるがままです。
 白い毛がたっぷり取れます。

 こういう姿を見ると猫を飼っている人たちは〈うちの猫では無理〉といいますから、ア~ルは猫の中でもキレイ好きの方なのだと思います。
 今週もア~ルもRIDEもみんな元気です。

 

 たのしい教育をじっくり学びたい方は、ぜひお申し込みください。
 毎週水曜日にPDFデータで届きます。
 年間購読9600円です ※6月12月に整理整頓の休刊週あり

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たのしい教育にたのしい人々が集う/イッペーの季節をたのしむ

 たのしい教育研究所の春の講座が大盛況のもとで終わり、メンバーと記念写真!
すばらしい仲間たちです。若いメンバーも増え、これからますますたのしみです。

 終わったら、大抵アウトドアで一息つくのがルーティーン。 
 桜は盛りをすぎ、今はちょうどイッペーの季節、みんなで愛でにいきました。

 手入れをしている方もいて、いろいろお話しを聴きながら、他の植物についても知ることができました。

 お腹も空いて、みんなで乾杯。

 たのしい教育研究所は、たのしい教育を推進する組織です。
 必然的に、たのしい人たちが中心になります。
 そのたのしさは、力の高まりと比例します。

 新しい年度も近づき、新たな取組を考え始めています。
 みなさんの応援をこれからもよろしくお願いいたします。

 

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遊びより集中、遊びくらい集中するパズリン2

 春の講座〈出会いも別れもたのしい教育〉で、さくら先生が実施した《パズリン2》が家庭に戻ってからも大好評だという感謝のたよりが届いています。

 参加したS先生の息子さんがはまってトライしているところです。

 《パズリン2》はまず4枚のピースで正方形を作成し、それに小さなピースを加えて、さらに正方形をつくるという図形処理をたのしむ遊びです。

 今年1月の西村先生の講座で教えていただいたのですけど、その元の形がずれていたので、ピタリとした図形にならず、私いっきゅうが計算し製図した型紙で作り直しました。
 また、もともとは画用紙でしたが、プラスチックシート(PPシート)をカットして作成してありますから、教室で子どもたちにどんどん使ってもらっても大丈夫です。

 図形処理の力は、計算処理よりずっと高度な力です。
 A.I.(人工知能)は、計算処理なら簡単にこなしてしまいますが、図形処理は簡単にはいきません。解けないものもたくさんあるでしょう。

 それだけ、たのしさも深いものがあります。
 きっとはまってしまうと思います。

 欲しい方は開発記念頒価で送料込み500円で提供しています。

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思考停止せず専門家の科学的な指針を元に判断する/新型コロナウィスルスパニック

 新型コロナウィルスについて書いたところ、いっきゅう先生のおかげでパニックにならずにすみました、子ども達にもおちついて、慌てないようにという話をすることができました、という感謝の言葉が届いています。

 そんな中、〈どういう時にどういう人たちの声を専門家の指針とすればよいのでしょうか〉という長いメールが届きました。教育の専門家といった時、相反するする意見も乱立していますから、どっちをとるか迷うというのです。

 もっとも怖いのは、一人ひとりが自分の頭を使って判断することをやめて、画一的な流れのままにすすんでいくことです。今回は、判断する時に何を指針とすればよいのかについて書いてみたいと思います。

 私は登山も好きで、いろいろな山を歩いてきました。
 道を踏み違えて身の危険を感じたこともあります。
 たとえばグループで山に入り、分岐した小道を右に進めば良いのか左に進めばよいのか迷った時どうすればよいのでしょう。
 スマホなどで確認できるなら、それは一般の人たちに正しいルートを指し示せる確かな情報ですから、それが最もよいでしょう。しかし、そうなっていないから迷うわけです。

 多数決で決めたらよいのでしょうか、それとも強い意見をいう人に従えばよいのでしょうか?

 素人が多ければ、多数決は頼りになりません、責任の所在が複数に分散されるくらいでしょう。
 口調が強い人が正しいとか、年上が正しいということは考えられません。

 こういう時に頼りになるのは〈経験〉、その山を歩いたことのある人物の判断です。
 メンバーの中に、このルートを歩いた経験のある人がいれば、それが頼りになります。
 空の雲の様子を見て「これから雨になる可能性があるから、少々時間がかかるけれど木々の深いところに向かって進もう」とか「勾配のなだらかなところを行こう」というような判断ができる人物です。
 教育の場合は困ったことに、自分は専門家だと名乗ればよいので、経験者がそれぞれ自分の経験を元に意見を出し合っているということでしょう。

 経験よりも確かな指針があります。
 最も頼りになるのは〈科学的な見方考え方〉です。

 教育方法に関して〈科学的〉だといえるのは、「仮説実験授業」くらいでしょう。〈研究仮説〉という言葉を用いて科学的研究をすすめているように見える授業も多いのですけど、私が見る限りでは仮説になっていないものがたくさんありました。検証の方法や解釈にすすむと、目も当てられなくなります。

 残念ながら教育の世界では科学的な判断というのはまだまだ先で、経験則によると、というレベルが続くでしょう。

 では医療の世界ではどうでしょう。
 怪しいものも溢れているとはいえ、治療薬の開発を含めはっきりと科学的な研究が根幹となっています。
 先ごろ紹介した「一般社団法人日本感染症学会」「一般社団法人日本環境感染学会」が出したレポートも、科学的な実証データです。
 はじめの部分他いくつかを載せてみましょう。下線は私です。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
水際対策から感染蔓延期に向けて―(2020 年2 月21 日現在)

一般市民の方々へ ―共有してほしい情報と行動―

 

1. 感染症の臨床的特徴が明らかになってきました。

 本ウイルスに感染を受けた人の多くは無症状のまま経過するものと思われます

 感染 を受けた人の中で潜伏期間(1〜12.5 日)ののち一定の割合で発熱・呼吸器症状(咽頭痛、 咳)などの感染症状が認められるようになります。

 発熱や呼吸器症状が 1 週間前後持続す ることが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多いことが特徴とされています。

 いわゆ る風邪、あるいはインフルエンザであれば、通常は 3〜4 日までが症状のピークで、その後 改善傾向がみられますが、新型コロナウイルス感染症では症状が長引くことが特徴です。4 日を過ぎても発熱が続く、特に1週間目においても発熱が続く場合、息が苦しい、呼吸器症 状が悪化する、などを認めた場合には肺炎の合併が疑われます。すぐに帰国者・接触者相談 センターにご相談ください

 

2.1 週間以内に症状が軽快しそうであれば、自宅での安静で様子をみます。 新しく出現した感染症の場合には、しばしば重症例だけが取り出されて解析されるこ とになります。しかし実際には、感染をうけても無症状~軽症の人が何倍も多く存在すると 考えられています。新型コロナウイルス感染症においても同様のことが考えられます。おそ らく風邪様症状から軽い上気道炎ぐらいの軽症例が多数存在するものと思われます。この ような症例は1週間で症状が軽快します。特に治療の必要はなく、自宅で安静にしておくこ とで十分です。ただし、家族など身近の方への感染に気を付け、家族と接するときのマスク 着用と、こまめな手洗いや手指消毒を心がけましょう。

 

4.高齢者・基礎疾患を有する人は外出を控える

 人込みの中に入らない。 新型コロナウイルス感染症は高齢者や基礎疾患がある人で重症化しやすいことが明ら かとなっています。幸いにも、小児においては重症例が少ないことが報告されています。重 症化につがなる基礎疾患としては糖尿病、心不全、腎障害・透析患者や、生物学的製剤、抗 がん剤、免疫抑制剤投与患者などがあります。

 また妊婦においても上記患者と同様に本ウイ ルス感染症にかからないような対応が必要になります。人が多く集まる場所では、本ウイル スを持っている人と遭遇する機会が高まります。今回問題となったクルーズ船や老人介護 施設・病院などは高齢者や免疫不全患者が多数集まる場所です。新型コロナウイルスの持ち 込みには十分注意しなければなりません。

http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/covid19_mizugiwa_200221.pdf

 ニュースによると、今回の突然の休校要請はによる混乱は、専門家の科学的な見解に基づいたというのではなく、政治主導によるものの様です。会議に参加した感染症の専門家も、全国一斉休校という話題は出ていなかった、と話していますし、政府も「政治判断です」と語っています。

 〈新型コロナウィルス対策〉についていえば、登山の時、その山を登った経験者にあたるような人たちはいないにしても、感染症の専門家集団がいるわけですから、まずはその専門家集団の出してくれる科学的な根拠を拠り所にしていく必要があります。

 はじめの質問の方は、教育の世界の様に、体罰がいい悪いで議論になる様な状況をイメージして、誰が専門家なのか分からないと迷っているのでしょう。たしかにそうです。
 しかし医療という科学的研究が進められているものを一緒にしてはいけません。
 そこで出された科学的なデータをたぐることで、より確かな行動に近くことができます。
 怪しい治療法の様なものを相手にするのではありませんよ、はっきりとした科学的なデータ、科学研究に基づいて示してくれているものに頼るのです。1億人の祈りより1gの抗生剤がはっきりと効果を示してくれるのです。

 科学的な研究にもとづいたものが、相反する結論を出すことはほぼありません。一時的にそういうことが起こっても時間とともにどちらが正しいかはっきりします。
 たとえば「この病気にAという薬が効くのか効かないのか」という場合、〈効くし効かない〉という様なわけのわからない結論は出てこないのです。〈こういう状況なら何%レベルで効果がある〉という様なはっきりとした結果を出してくれます。

 科学は、ごく普通の人たち・私たちが最も頼ることのできるものです。

 今回の突然の休校要請は残念なことに医療の専門家の科学的な研究に従ったものではありませんでした。結果的に休校という選択肢を取るにしても、教育の専門家、保育の専門家、保護者の生活をシュミレートできる専門の人たちの意見を聞いてすすめていく必要があったはずです。
 今回のことからもしっかりそれを学んでいきたいものです。

 そしてそれぞれの学校でも、何か突然の決定を下す時には、政治的決着、力による決着ではなく、専門家の科学的なデータを元に丁寧にすすめていく必要があると思います。

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