魅力教材-楽しい漢字学習〈プラバン漢字版〉-たのしい学力向上

 たのしく学習する、子ども達がその学習にのめり込む、学習に対して背を向けている子ども達も振り向いてくれる様な魅力的なプログラムを提供すること、つまり「たのしい教育」を拡げていくことが〈たの研〉の活動です。

〈たの研〉のメンバー全員がプロの授業者であり、もちろん学校でたくさんの子どもたちとたのしく学習してきた実績をもち、カウンセリングの免許をもっている人たちが何人もそろっている上に、現役バリバリの先生たちもたくさん関わっていますから、教材の実験結果は豊富で、その中で勝ち残ってきた〈たのしい教材〉にあふれています。

 今回はだいぶ以前に私いっきゅうが実践し、最近、特別支援学級で高評価を受けている《たのしい漢字学習》のブログラム『漢字プラ板』を紹介します。

 国語の教科書で学ぶ前の単元、たとえば『あまんきみこ 白いぼうし』の〈新出漢字〉を、クラスの子ども達と一緒にプラバンでカードにしておきます、こんなカンジ、カルタくらいのサイズです。

 漢字の解説本はいろいろありますから、進出漢字に「読」があれば、イラストなども一緒に描きます。
  あえて読み方や意味などは書きません。

 こうやって作っておくと、国語の授業で〈カルタ〉遊びで利用したり、クイズ形式で出したり、これまで作ったカードを組み合わせて「漢字モクモク」というゲームにしたり、多彩な方法で利用できます。

 《漢字プラバン》のたのしい効果はそういう利用の仕方が広がるだけではありません。
 子ども達が漢字プラバンを作る過程で、漢字そのものに親しむことができ、自分が担当した漢字が強くインプットされ、何かでその漢字に出会う時「あ、これは読(どく/よ・む)だ!」感じてくれる率がとても高くなります。

 そもそも子ども達はプラ版を作るのが大好きです、ちなみに沖縄の学校教育の中に「プラ板」や「べっこうアメ」を広めたのは〈たの研〉の前身、伊良波さんと私とで活動していた「おきなわ仮説サークル」です、40年近く前から講座を開催していたので、その中の人気メニューでした。

 プラ板そのものは100均でも手に入ります、子ども達が漢字学習を好きになってくれるとしたら、教材費を投入する価値は十分ありますから、どんどん作ってもらうとよいでしょう。

 以前作った時「これは昨日の放課後、学習係さんたちと作ったんだけど」というと、聞いていた子どもたちから「え~、私もやりたかったのにぃ~」という声がたくさん出たので、その後「今日の放課後に《漢字プラバン》をつくります、作りたい人手をあげてください」と希望を募る様になりました。
 やってみたい人がいたら、はじめからそうすると良いと思います。

 図工と国語をジョイントさせてつくるのもよいですね。

 大切なことを学ぶことは本当はたのしいことです。漢字も私たちの祖先が「これは使える、残したい」ということで勝ち残ってきたものです、だからこれだけ大量の本を読むことができるのでしょう、このブログも漢字をどんどん使って書き込んでいます。

 この〈漢字プラ板〉は、ある先生から「クラスの子ども達が漢字をもっと好きになってくれるプログラムがないでしょうか」という相談があって、紹介したものです。

 そういう教育を広めているのが〈たのしい教育研究所〉です、授業で困っていること、ああいたい、こうしたい、もっと子ども達と仲良くしたいetc. そういう方はお問い合わせください。

 スーパーバイズ(有料)も人気です。
 また、こういう魅力的なプログラムが毎週届く「たのしい教育メールマガジン」も人気です。

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蚊取り線香クイズをたのしもう!②〈問題編〉-たのしい頭の使い方

 前回の〈まず自分で予想を立てよう〉という話を読んでいただいた上で、私がたのしんだ蚊取り線香クイズを紹介します。

 メルマガの読者の方から問題が届いた時、〆切ものを手がけていたので、それが終わってからと思ったのですけど、ついつい頭がクイズに入り込んでしまって、まず解いてから〆切ものに戻りました。

 二、三行のシンプルなクイズだったのですけど、それを私が子ども達が考えやすい様に脚色・構成しました。
 家族で学校でたのしめると思います。

問題
夏休み、静かな山にキャンプにきています。
自然の中にどっぷりひたりたかったので、スマホやゲーム機、時計など機械的なものはいっさい持ってきていません。


今回の大きなたのしみの一つは料理です。
おいしいソーキ(スペアリブ)料理を作ろうと思います。

レシピをみたら
「だし汁にソーキを入れ強火で45分煮てから素早く取り出し、これこれを入れたタレにつけ込みます。この45分という時間が大切です!」
と書いてあります。
「しまった!
 時間を図るものは何ももっていない!」
 ・・・
「あ、そうだ!」
ちょうど1時間で燃えつきる蚊取り線香が一箱あるぞ!
 これを工夫して時計がわりに使えないかなぁ~

 1時間で燃え尽きる蚊取り線香で45分を測ることはできないでしょうか、みなさんも一緒に考えてみませんか。
 もちろんストップウォッチで測る様な正確な時間ではなく〈ほぼ45分〉だという長さがわかればOKです。
 ちなみに重さを測る様な器具ももちろん持っていません。
 ライターと一箱の蚊取り線香のみで考えてみてください。

 さぁ、頭をフル稼働させて、いろいろなアイディアを出してみましょう。

 答えは後日紹介します。

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たのしく考える〈クイズ入門〉①「たのしい頭の使い方」・まず予想を立てよう

 メルマガに書いたクイズがさっそく人気で、一生懸命考えた答えを送ってくれる方たちから「おもしろい」という反応が届いています。ちなみにそのクイズはメルマガの読者の方から送ってもらったもので、考えやすくなる様に私が全体をふくらませて構成したものです。


 それを紹介しようと思っているのですけど、その前に書いておきたい大切なことがあります、まず「たのしいクイズ入門」としてお読みください。

「最近は問題などをみると反射的にwebで調べることが当たり前になってきている」という話を何度も耳にしてきました、みなさんもそういうタイプでしょうか。

 たとえば

「日本で二番目に人口の多い県はどこでしょう?」

という問題があったらGoogle検索で調べる。

「犬と猫の走るスピードはどちらが速いでしょう?」

というクイズがあったらGoogle検索で調べる。

 自分で予想を立ててたのしむのではなく、とにかく正解が知りたい。

 大抵の謎はwebで検索すれば答え・正解を手に入れることができます、
                     よかったよかった!

 で、何がよかったんでしょう?

 映画を観に行く前に、ネタバレサイトで調べて「なるほどあいつが犯人か」と知った上でいくでしょうか?
 小説を読む前に、あらすじをしらべて「この人物は死んだと思われているけど、実は姿形を変えて遠い処に住んでいるんだ。そして2年後に現れてれ・・・」と知った上で読みますか?

「え、橋から落下した彼はどうなるの、生きているだろうよね」とか「ミステリーの定石でいえば〈最も怪しい人物は犯人ではない〉のだから、この男は犯人じゃないよね」と予想しながら読んでいったほうがずっと心動かされ、ずっとたのしいと思うのですけど、どうでしょうか。

 正解を事前に調べて、それを覚えておいて答える、というのは、試験の前の丸暗記に似ています。〈知識を記憶する〉ことでテストなどで良い点をあげることができます、入りたい高校、大学に進学していくことができます。

 なので、答えを調べる効果はたしかにあるでしょう。

 また〈正しいことを調べる力〉は、マニュアルに従って「こういう場合はこうする」「もしこうなったらこうする」というスタイルには役立ちます。
 上司・先輩の指示・命令を受けて、そのとおりすすめる場合も似ています。
 答えが準備されている世界ではとても有効です。

 上からの指示命令の元で動ける人たちはシステムの中で安定して動ける人たちですから、とても大切です。
 交通システムをうまく維持する、電車・モノレールの運行を安全に整える、会社の経理を間違いなく管理する、薬の量を正しく調合する、器械が壊れない様に管理する、壊れたら直すetc.
 システムをうまく維持するためには、そういうたくさんの方たちの存在が不可欠です。

 ところがシステムの中で安定的に行動したくても答えが見つからないことがあります。

 この部品を変えれば直る、しかし部品がない。
 お客さんがマニュアルにない要求をしてきた。
 コンピュータが明らかにエラー作動している。
                    etc.

 知りたい答えがみつからない、そういう時にどうしたらよいのでしょう。

 自分の頭をフル稼働して予想を立てて「こうかもしれない」「ああかもしれない」と試していく。
 少なくとも答えがないのですから、実験してみるしかありません。

 答えを事前に確認することとは別な流れが〈たのしい教育〉です。

「日本で2番目に人口が多い県?
 最も人口が多いところは東京だよね、
 次は大阪っぽいなぁ、
 名古屋市は人口が多そうだから愛知県もあなどれないな。
 まてよ北海道ってさ、かなり広いよね、人口も多そう。
 ん~、よし、大阪に一票!」

 予想して調べてみると・・・

「え~神奈川県なの (・o・
 ノーマークだった。
 すごいね、神奈川県」

 これは私の頭の中の流れです、私自身が間違ったわけです。

 間違ったおかげで「人口二位〈神奈川〉」ということを長く忘れないでしょう。

 ちなみに「三位〈大阪府〉、四位〈愛知県〉」でした、はずれたとはいえ、いい線いっていましたね。

〈第五位〉を予想してみたくなった方はいませんか?
 ぜひ自分の頭をフル稼働させて予想を立ててみてください。北海道かもしれませんよ
 予想した上で、たのしみながら確かめてみてください ´ー`)

 またシステムを維持し続けようと思っても、システムそのものが劣化していったり、たくさんの人達の幸せにつながらなくなっていくこともあります。

 たとえば今の地球の生産システム・工場システムをこのまま維持していくと、環境問題・温暖化の問題は止まりません。そのシステムを維持し続けることで地球全体のダメージが蓄積されていく・・・

 トマ・ピケティが明らかにした様に、今の経済システムを続けていくと「1%の富める者たちのもとに富がどんどん集中していく」ことになる。

 経済や科学の恩恵が行き渡らない貧しい国々では、命をつなぐことのできない人たちもたくさん出ている。

 先進国の中にある日本でさえ〈最低限の文化的生活を維持すること〉が困難でホームレス生活を余儀なくされている人たちがいる。

 健康をめぐる状況も安心できません。
 ガンや心臓系などの具体的な症状だけでなく、メンタル的な病気も増えています。

 経済システムにしろ、健康の問題、メカニックの問題、教育の問題etc.、社会の矛盾や根本的な問題・課題を突破できる人たちの存在は不可欠です。今のシステムの問題点を突破して新しい扉を開くのは、自分の頭をフル稼働させていろいろな挑戦ができる人たちです。

 何しろこのことを研究する開発することがたのしくてやめられない、この問題を解きたい、どうすればガン細胞を消せるだろう、どうすれば固体燃料ロケットを安定的に飛ばせるだろう、車の重量を半分の重量に落とせないだろうか、植物の光合成システムをフラスコの中で再現できないだろうか、そうやって課題を突破していく人たちです。

 そういう人たちは、どこかに書いてある答え、誰かに言われた答えの通りすすめるのではなく、日頃から自分の予想を元に考えることも得意な人たちです。

 そういう人たちを育てるのが「たのしい教育」です。

 既存のシステムを安定的に維持する人を育てるのも、そのシステムの中で不具合を修正できる力を育てるのも、新しい社会の扉を開く人たちを育てるのも、たのしい教育です。創造的な力や、もっと研究したい、もっと実験したいというチャレンジングなスタイルは〈たのしさ〉の中で育つからです。

 クイズや問題なども、誰かが準備した答えを探すのではなく、まず自分の頭をフル回転させて予想してみませんか。

 そうやっていくうちにマニュアル通り安定的にすすめる力以上のちからがついていくでしょう。そしてそれは何よりたのしい。

 その予想が間違っていてもよいのです、「なるほど、そう考えたらよかったのか」と心動かされ、前より確実に賢くなっています。当たってももちろん「そっか、やはりその手でよかったんだ」と心動く。〈おしかった〉という場合も「あとちょっとだったね」と心動かされる。

 軽く前置きとして書きたかったのですけど、気づいてみたらどっしりしたものになりました。

 次の項に、面白くて、私が〆切を置いて予想を立ててしまった問題を紹介します、答えを調べる、つまりまず上にうかがいを立てるのはもったいなさすぎますよ ´ー`)

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楽しい国語入門ー言葉を大切にするとは②

 前回の〈エビデンス〉の話は読んでいただけたでしょうか、日本語で〈根拠〉でいいのにあえて「エビデンス」を連発することはない、という内容です。今回はそれとセットの話です。

「ルーティーン」という言葉があります、普通に使っている人もいるでしょう。

「朝起きたらコーヒーを呑むのが私のルーティーンです」

「寝る前は、おやすみの挨拶をして布団に入ることが毎晩のルーティーンです」

という様に使うことができます。

 ルーティーンはそれに適した日本語がないから使われたのでしょうか?

〈日課〉でいいですよね、音の数も少なくてすみます。

 学生の頃、いちいちルーティーンという言葉を使う先生がいて、違和感たっぷりだったのですけど、それから何十年経ってみると、自分も違和感なく使っている上に、英語を学ん〈道筋〉を意味するルート(route)が語源だということを知ってからは、さらに使いやすくなりました。

 エビデンスで感じている私の違和感も、ルーティーンで感じた私の違和感も、同じものです。

 方や自分で普通に使う様になっている。

 〈ことばは生きている〉と言われることがあります。

 エビデンス(証拠)という言葉やアジェンダ(議題)、コモディティ(商品)etc.
 いろいろな外来語の中で、しばらくすると消えていくもの、普通に使われる様になるものなどいろいろ分かれていくでしょう。

 つまり「実験」です。

 その言葉が使われる、消えていくということが〈実験結果〉です。

「言葉を大切にする」というのは、やみくもにどんな言葉でも受け入れることではなく、気にいらない言葉を弾圧することでもありません。「言葉も実験である」という視点で付き合っていくことだと思います。

 違和感のある言葉は自分では使わないとはいえ、あえて弾圧しない。
 もちろん私の様に「〈障がい者〉という言葉は使わない方がよい」というはっきりした考えがあるなら主張してよいのです、それはお互いが意見を交わし合うことで、民主的な流れで弾圧ではありません。

「言葉は生きている」と表現されるのは、生きている人間集団の口から発せられ、それが成長したり滅びたり、化学変化の様に形を変えていくからです。

 エビデンス(証拠)、アジェンダ(議題)、コモディティ(商品)などがこれからどうなっていくのか、予想を立てながらみていきましょう。

 今のところ私はそういう言葉を使うことはないのですけど、もしそれを使っている人たちは、子ども達や、あまりその言葉に慣れていない対象に使う時には、その意味がちゃんと伝わる様に工夫してほしいと思います。

 学校に行きたくない、勉強がつまらないという子ども達はどんどん増えています。

 何とかがんばって授業の中で教科書を開いてついていこうとしても、先生が意味のわからない言葉を普通に使っていたら、ますます心はそこから遠ざかっていくでしょう。

 そのことを加えて、今回のテーマを終えたいと思います。

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