たのしい国語〈古来から⇨古来〉〈第一回目⇨第一回or1回目〉/チコちゃんにしかられる-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

気に入りの「チコちゃんにしかられる」で言葉について「そうだよ」と納得させられる内容がありました。

番組スタッフが語った言葉をアナウンサーが直してくれていたシーンです。

1.〈第◯◯〉と〈◯◯目〉が同じ意味を持つので「第一回目」は重複していておかしい、「第一回」あるいは「1回目」が正しい使い方

2.「古来から」はおかしい、〈古来〉は「古くから」という意味があるので、正しくは「古来」です

という話。

こういう二重表現の誤用はいろいろみられます。

a.いまだに未解決です

b.過半数を超えました

a.は「未解決です」or「いまだに解決されていません」

b.は「過半数に達しました」or「半数を超えました」

 二重表現ではなく、単純表現での間違いもたくさんあります。

「目覚めが悪い」⇨「寝覚めが悪い」etc.

たくさんの人たちがこういう誤用をしています、もちろん私も何かで間違った使い方をしているはずです。

 国語の時間などで「え、何がおかしいの?」と題して、一日一問ずつ出題してあげるとたのしめると思います。

 今度〈たのしい教育メールマガジン〉の授業の章でとりあげようと思っています。

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「犬や猫はテレビを見ることができない」という話-子どもの頃からの疑問/情報より〈ものの見方考え方〉の方が大切-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 小学校三年生くらいの頃、友人から「あのねぇ、犬や猫は目のつくりが違うからテレビを見ることができないらしいよ」と聞いて「なるほど、実際のものとテレビなどの映像は違うからなんだな」と感心したことがありました。
 その頃の私は〈予想チャレンジ〉という科学の方法など身につけていませんから、先生のいうことや友人たちのいうことテレビラジオから流れる話を鵜呑みにすることも多かったのでしょう。
 そうはいっても低学年の頃「トラ猫ってさ、大きくなったらトラになるんだよ」と言った友人の言葉には「それは違うでしょ。もしそれが本当なら沖縄にもどこかにトラがいるはずなのにそんなことはないじゃない!」と返したことを覚えていますから、そういう発想が全然なかったわけではないと思います。

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 話を戻して「犬や猫は目のつくりが違うからテレビを見ることができないらしいよ」と語った友人とは家が近かったので帰りも一緒に、よくいろいろ話をしていていました。
 後日わたしが「あの話なんだけど、おじさんの家の犬はテレビを見るらしいよ」というと「いや、あれは見てるんじゃなくて、光が強くなったり弱くなったりするのを感じているだけなんだよ」という様な内容の話を返してくれました。

「なるほど・・・」

 以来その話は記憶の中に収まっていたのですけど、〈たの研〉の一員ア~ルが来てから、かつてのその話はぜんぜん違っていたのだということをすぐに発見しました。

 もちろん「そんなことは知っていたよ」という人も多いと思うのですけど、猫はハッキリとテレビの映像を認識しています。

 私は仕事をしながら映画をBGMの様に流しています、ア~ルは暇になると私の机にやってくるのですけど、時々こういう場面に遭遇します、これは最近のア~ルの姿です。

 画面下から車が来たので頭をそこに向けています。

車が画面右にすすむとア~ルもそれを追いかけています。

車は画面左にすすみました、ア~ルもそこを見ています。

 今度は車の中から出てきた人物を目でおいかけていました。

 あの頃、こういう映像を友人に見せてあげることができたら、彼はなんと答えたでしょう、〈明るい暗い説〉では説明できないと思うのだけど・・・

 今ならこども達もこういうことを確認できる機会は少なくないでしょう。

 さて話したいことはここからです、でもサイトの記事としては長くなってきたので次項で続けたいと思います。

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散歩で新しいことを発見しないことはない-たのしいアウトドア/楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

〈生物の種〉についての質問です、私たち人間や犬、ネコ、ウマ、ヒツジ、ゾウ、ライオンetc.といった〈哺乳類〉は地球上にどれくらいの種類いると思いますか?

※哺乳類とは
 背骨があって、体温を一定に保つために身体が毛に覆われていて、子どもを母乳で育てる生物のグループ。ほとんどは陸上に生活しているけれど、クジラやイルカなども哺乳類の仲間(水中で生活しやすい様に体毛はない)

おすすめ⇨ wikipedia

 いろいろな数え方があるのですけど〈約5500種類程度〉と説明している資料が多くみうけられます。

 では植物は何種類くらいでしょう?

 予想してみてください。

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予想してからね

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予想してからね

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予想してからね

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 現在、名前が付けられた植物で約28万種類くらいです、哺乳類の5500種類と比べると50倍くらいの数になります。

 それほどに植物の種類はたくさんあります。

 それらをすべて見ることはできなくても、たとえば沖縄の野山海岸を歩くと、これまで目には入っていたのかもしれないのですけど、立ち止まって「おや、おもしろい」と注目したのが初めてだという意味で「これは初めてみたなぁ」という植物たちにたくさん出会うことができます。

 最近歩いた場所でも「へぇ~、おもしろいなぁ」と感じた植物をみつけました、これです。「何だ、この実は」と立ち止まって眺めていました、みかんくらいの大きさの実です。

 よく見てください、中が空洞で、奥に黒いものが見えています、ちょうちんみたいな構造だというと伝わるでしょうか。

 調べてみたら〈ハスノハギリ〉、熱帯の植物で、ハスのような葉柄と桐(キリ)のように軽い幹が、ハスノハギリ(蓮の葉桐)と呼ばれる由縁です。果実は有毒とのこと、注意しましょう。

 それにしてもおもしろい形をしています、ひとつもって帰りました、子どもたちは真似しないでくださいね。

 中が気になるので、ハサミでカットしてみると・・・

 こんな状態です、上の方が〈空洞〉のあった部分です。

 
中のタネを取り出してみると、硬くて頑丈にできていました。

 

 それもハサミでカットしてみましょう。

 中から丸い部分が出てきましたよ。

 変わったことをしていると必ずといってよいほどア~ルがやってきます。

「どれどれ見せてごらん」と顔を寄せてくるので、このあたりで片付けることにしました、なめたら怖いことになるかもしれないので・・・

 植物の概算〈28万種〉の中から、また一種類、しっかりはっきり観察することができました。

 次の散歩もとてもたのしみです。

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たのしい国語〈一般の感覚とかけ離れた科学の言葉〉/「ゼリーは固まっていないのです」といい切る科学者の言葉-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 言葉の重要性は力説してもしすぎることはありません。安易に使う言葉が相手に誤解を生じさせ、関係がこじれてしまうこともあります。「こう思っていたのに違うの?」ということは小さなすれ違いで済むこともあれば、大きな問題に発展することもあるでしょう。
 言葉の感覚に敏感な子ども達を育てることも教育の大切な目標の一つでしょう。そしてそれは〈たのしい教育〉の大切な内容の一つです。

 たとえば一流の科学者たちは、普通の人々の感覚と科学の言葉の感覚がずれている時、何度も丁寧に説明を重ねてきました。実験を見せてきました。それがふに落ちる様に努力してきました。

 ほぼ見ないテレビの中で私が唯一といっていいほど毎週みる番組があって、その中でとても気になる内容がありました。批判をするのが趣旨の内容ではないので、どの番組で誰が言ったのかということはあえて付さないこととします。
 気になったのはある研究者が発した次の言葉です。

ゼリーは見た感じ固まっている様に見えるじゃないですか。
でも実はあれ、固まっていないんですね。
ほとんど液体みたいな状態なんです。

 ゼリーというはこういうデザートですね。

 どこをみて〈実はあれ、固まっていないんですね〉と言い切るのでしょう。

 いや、実はその人がいいたいこともわかるんです、おそらくこういうことでしょう。

 理科で学ぶように物質の状態には〈個体・液体・気体〉の三つの状態があります。とはいえ私たちの身の回りを見渡すと、ハチミツの様に〈ギリギリ液体と表現してよいかもしれない〉と思える物質や、スライムの様に〈液体と言い切るには固いよね〉とか豆腐の様に〈個体と呼ぶにはもろすぎるな〉という物質など、いろいろありますね。
 そういう個体と液体の中間にある様に物質は水の分子が物質の中にたっぷりとふくまれています。

 その研究者は「ゼリーの中には水がとてもたっぷりあるから個体とはいえない」という様な意味で「でも実はあれ、固まっていないんです」と語ったのでしょう。

 というところまでくみとっておいた上で、考えてみましょう。

「固まっていないんです」という言葉をゼリーに使ってよいのでしょうか?
 ゼリーを作る過程でトロトロの状態になりますから、その状態をみて「これ、まだ固まっていないね」と表現することはあっても、出来上がったゼリーを型から出したりする時に「これまだ固まっていないね」と表現する人はいないでしょう。
 固まっていない状態ならゼリーの形として取り出すことはできません。

 〈ジェル状〉とか〈ゲル状〉とかいう言葉があります、それらもゼリーも同じ語源で、もともとはフランス語の「gelée(ジュレ)」に由来しています。
 液体のジュースなどを凍らせていくと、カチカチに固まる前のシャリシャリでかきまぜることのできる状態がありますね、それを表していた言葉です。
 調べてみるとこうありました。
「gelée(ジュレ)」は、元々は「凍る」という意味の動詞「geler(ジュレ)」から派生した名詞で、果物のジュースを固めて作るジュレ(ゼリー)のことを指していました
 この「gelée(ジュレ)」が英語に取り入れられ、さらに広まって「gel(ゲル)」や「jelly(ジェリー)」の単語になりました。https://enpitsuart.com/gelee/

 私たちはジュースなどと違って固まってきたことを表す言葉としてジュレ・ゼリーという言葉を使ってきたのです。

 それを「あれは固まってはいない」と言ってよいのでしょうか?

 みなさんが子どもならそう説明する先生に「はい、先生のいうことは正しいです、わかりました」というでしょうか?

 私は「この先生はへんだな」と思います。

「先生、固まっていないならどうして固まりのまま取り出せるの?」と質問するでしょう。
 ああだこうだと説明されても「ほとんど液体っていうなら、やわらかいスライムとかハチミツの状態をいうのだと思うんだけど」と考えるでしょう。

 言葉を大切にする教育は、国語という教科によらず、いろいろな教科ジャンルに広がっていくでしょう。
 みなさんが「ふにおちない」と感じる表現があったら教えてくださいね。

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