楽しい国語-子どもたちにミステリー作品を!

 たのしい教育メールマガジン最新号の〈授業の章〉に書いた記事が好評です、「たのしい国語 ミステリーをたのしもう たのしい読み語り〈怪人二十面相〉」です。

 私は子どもの頃から国内外の名作文学や伝記もの、歴史ものやミステリーといろいろなジャンルの本に囲まれて育ちました。
 後年〈活字中毒〉となる素地は明らかにその頃から培われていきました、今でも母親に感謝しています。
 小学校3年生あたりに担任の読書指導で本の世界から遠ざかってしまうのですけど、熱中して読んでいた低学年の頃のたのしさは、今でも生き生きと想い出すことができます。
 休みの日の日曜日、なぜか友だちとの約束は大抵09時からで、それまでに一冊読み終えてから出かけていました。
 子ども向けの本なので読み仮名もあるし字も大きいので読みやすかったのでしょう、2時間くらいで一冊読めたのを覚えています。
 そうなったきっかけは〈ミステリー・推理小説〉です、本もはっきり覚えています、江戸川乱歩の〈少年探偵団シリーズ-怪人二十面相シリーズ〉でした、小林少年と明智小五郎、対する怪人二十面相の息つかせない知恵と騙し合いが展開される作品群です。
 布団にうつ伏せになって枕を胸のあたりに置き、頭を上げて本を開きながら、子どもの心でワクワクしつつページをめくっていた日々を、今でも思い出します。
 私が教師をしていた頃の国語の本にはなぜかミステリー作品がほとんどありません、今はあるのかな?
 いずれにしてもミステリーは本好きにする魅力多きなジャンルです。今でも映画「名探偵コナン」が毎回興行収入の上位に来ることをみても、子どもたちがミステリー・推理系好きなのは明らかだと思います。
 私が本好きになった頃の〈少年探偵団シリーズ-怪人二十面相シリーズ〉は青空文庫で公開されています。
 その初めのあたりを私が読みやすい形に編集しました。ぜひ子どもたちに読んであげてほしいです。可能なら印刷して渡してあげて、一緒に読むのがおすすめです。
「みなさんミステリー小説って知っていますか? 推理小説ともいいます。今日はねぇ~、少年たちが活躍する推理小説を紹介したいと思います、タイトルは〈怪人二十面相〉です。どんな話かなぁ~」という感じで入って、5分もあれば読み終えるとおもいます。
 続きを読みたい人たちのためにプリントにQRコードをつけてあげてください。

 ちなみに青空文庫の取扱基準では、複製・再配布も自由です。

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青空文庫の取扱基準
 ファイルは、有償・無償であるかを問わず、自由に複製・再配布・共有することができます。
 また、ファイルを元に、実演・口述・翻案など自由に活用することもできます。

 利用や複製・再配布・共有に先立って、ファイル形式を変換したり、ルビや外字・傍点などの注記形式を変更することも可能です。
 著作権法第二十条第二項四に適合する範囲で、異なる底本に合わせて字句をあらためたり、旧かな・旧漢字を現代表記にあらためるといった、用字用語の書き換え、注記の削除などもできます。

https://www.aozora.gr.jp/guide/kijyunn.html

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 怪人二十面相
                     江戸川乱歩

 メルマガには、小学校一年生から読める様にやさしい漢字にもルビを入れてプリントできるようにしました。

 原文はここで読むことができます⇨
https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/57228_58735.html

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自分の生まれ育った場所が「こんなにも美しい」と感じる時-感動を伝えることをためらわず

 プレゼンテーションの準備で巨大シャボン玉の写真を探しているときのこと、ある写真が目に入り、しばらく目が離せなかった写真があります。

 以前、仕事の流れでたまたま通りがかった場所で、高台から見る海の美しさに心動かされ、脇道に車を停めて、歩きながら撮った写真です。
 長年沖縄に住んで見慣れている〈海〉なのに、見惚れてしまうほどの眺めでした。

 坂道の向こうに見える海の輝きは映画のワンシーンの様です。
 画像加工しているわけではありません、写真より実物の方が遥かに美しい輝きを見せていました。

 最近、友人から「消え去ろうとしていた沖縄の芸能・文化がのすばらしさを伝え、残すために尽力したのは、県外からやってきた美術教師〈鎌倉芳太郎〉という人物だった」という話を聞きました。
 滅びゆく紅型の伝統を守ったのも、「神社にでもしたらよい」という意見を抑えて首里城の再建が実現したのも鎌倉芳太郎の功績、残した写真やノートが決定的だったといいます。

観光でたくさんの人たちが沖縄を訪れます。
きっとこの海の輝きに感動してくれていることでしょう。
そこから「沖縄のすばらしさ」を教えられることもあるでしょう。
けれど暮らしている私たち自身が気付いていたい沖縄のすばらしさです。
そうでないと、かつての紅型の継承者がわずか二人しかおらず、このままだと消えゆく文化の一つだった様に、沖縄の美しい自然も消滅の危機を迎えないとも限りません。

自分が子どもだった頃、この美しさを感じることができていたのでしょうか、私はどうもあやしい気がします。
その分、わたしたちの身近な子どもたちへ、この美しさを伝えたいと思います。

 みなさんが美しいと思うのは、沖縄のどういうところでしょう。
 遠慮せず、かといって押し付けにならない様に、子どもたちに
「この景色どう?
 お母さん、すばらしいと思うのよ」
そういうふうに伝えてみてはどうでしょう。

 これだけの宝物がある沖縄のすばらしさを自分たち自身で感じ、伝えていく、それも〈たのしい教育〉の大切なテーマだと思います。

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今年も花咲いたアングリー・バード(スパイラルジンジャー)-たのしいアウトドア

 野山を歩き続けていると、気に入りの植物が花開く場所を季節ごとに訪ねるたのしみがあります。

 私がアングリーバードと名付けた「スパイラルジンジャー」たちが今年もたくさん花開きました。

 アングリーバードはアニメの主人公です。

 そしてスパライラルジンジャーはこれです。
 

 梅雨の頃に花を見せてくれます。

 

 ジンジャーつまりショウガ科の植物で、ゲットウなどと似た仲間です。

 とてもおもしろい植物で、大好きです。

 それにしても植物の多様さも、とても味わい深いものがあります。

 自然の中で生き生きと咲くたくさんの植物たちをこれからもたのしみたいと思います。皆さんも、ぜひフィールドを歩いてみませんか、暑いけど。

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楽しい自由研究の研究-夏の講座アイディエーション(Ideation)

 カウンセリング講座「背を向けたあの子が 振り向いてくれる時」がおわるとさっそく夏の講座の向けての検討会(アイディエーション/ Ideation)が本格的にスタートしました。

 全体テーマは「親子でたのしく自由研究」です。

 たのしい教育研究所の講座の参加者満足度が高いのは偶然ではありません。

 アイディエーション・セッションで、それぞれがクラスの子ども代表になって、その授業を味わっているからです。
 意味がわかりにくい時はたとえば「そこがうまくイメージできないなぁ~」と伝えます。子どもになって心動かされないものは「別なものがいいんじゃないかなぁ」と伝えます。「ここをこうすると、わかりやすいと思う」というアイディアが出て、新しい工夫が加わっていくこともあります。
 もちろんたのしいものは「それいい!」とか「わくわくする」「おもしろい」という声が上がります。
 つまりアイディエーション・セッションそのものが講師陣にとって〈実験〉になるのです。

 それを繰り返していく中でブラッシュアップしたプログラムができあがり、それを講座参加者が体験するので、満足度がとても高くなるのです。

 さて、先日実施されたアイディエーション・セッションの様子です。

 
 読み語る本は、いくつかの候補を紹介してもらい、参加者の満足度でほぼ決まりました。

 予想しながらたのしく読み語ってもらう作品です。

 おいしい食べ物づくりを自由研究しながらたのしめないかと、いろいろ試してもらっています。

 夏の講座は〈8月11日 金曜日 山の日〉の予定です。

 近づいたら公式サイトで広報いたします、たのしみにしていてください。

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