楽しさと苦しさの進化論@PEAL心理学・PEALカウンセリング

「たのしければ学校にいくようになるか?」という問題について書いてみようと思います。※最近書いたPEAL心理学に関する反応がいくつも届いていています、ありがとうございます。おたよりは全て目を通しています。個別でお返事させていただくものと、サイトの記事として吸収させていただくものがあります。今回は後者です

 学校に行かない選択をする子どもたちがどんどん増えていることは、このサイトにも書いてきましたし、教育関係者でなくても、そのニュースに目をとめた人はたくさんいるでしょう。

 学校に行くことが苦しいから登校拒否する、不登校になるというのはほぼ全体として言えることです。とはいってもその理由が100%というわけではありません、家族への反発で投稿を拒否する事例もあるからです。
 ここでは学校が要因として登校を拒否する場合を考えてみましょう。

 学校にいくことが苦しいことが大きな要因だとしたら、〈たのしさ〉が不登校に有効なのは間違いありません。実際、ほとんど学校に行かない子も遠足や社会科見学の時には登校するという例はたくさんあります。

 そういう特別な日を待つのではなく、積極的に〈たのしい教育〉を取り入れて登校するようになった事例はたくさんあります。ほぼ学校に来なくなった子が、週に一回登校するようになって、それが次第に1日二、三時間学校にすごせるようになっていく例は具体的に書けないとはいえ、いくつも思い起こすことができます。

 では〈たのしい時間〉が増えていくことで全員が登校するようになるか?

 勉強が苦痛だ、学校がつまらない、先生と相性が合わない、友だちが全然できない、そういう場合に〈たのしい教育〉は高い効果を生みます。ただし「強い恐怖」が要因である場合にはPEAL心理学との併用が必須です。その子の内面と丁寧に対話していろいろな試みをすすめていく必要があるからです。
 〈恐怖〉と〈たのしさ・好奇心〉とは多くの場合〈恐怖〉が行動を決定するからです。
 草むらがガサガサと揺れたとき「おもしろそうだ」と向かっていく人たちは野獣やヘビなどにやられる場合もあったでしょう。そういう人たちより、何か危険が潜んでいると逃げていった人たちの方が生存してきた可能性が高くなります。
 草原、密林などで過ごしてきた人類がこれまで種を絶やさず永らえてきたのは、そういう行動スタイルをDNAに刻んできたからです。

 社会が安全なシステムが進むようになった現在は、会社に行ったり学校にいったりする状況で危険な状況はかなり少なくなっているので、多くの場合たのしさや好奇心を優先させても大丈夫です。むしろ〈たのしさ〉で可能性を高めたり、たのしさで問題を解決したりすることが大切です。安全面について、環境破壊になどについてもたのしさで突破できる、「たのしい教育」はそういうベースに立って構築されています。

 学校にいくといじめられる、答えを間違えると強い恥をかかされてしまう、先生が怖い、トイレに行くのが怖い、給食が怖いなどという状況があった場合、たのしい勉強がある、先生がたのしいということがあってもその恐さに負けてしまうことが多いので、PEAL心理学・PEALカウンセリングを並行してすすめましょう。

 子どもがカウンセリングに来ない場合でも、担任や保護者などのカウンセリングでも効果をあげることがたくさんあります。
 また不登校のままでも、その子の可能性を高めてあげる、家族で穏やかに仲良くすごす方法をみつけていくことができます。
 気軽にお問い合わせください。

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PEAL心理学・PEALカウンセリング入門-自分の感情をつかむことは突破口

 夏の講座カウントダウンの日々、カウンセリングの依頼も来ています。今回は久しぶりにカウンセリング系のお話を書きましょう。

 PEALカウンセリングは〈PEAL心理学〉と呼ぶこともできます。

 感情を起点にカウンセリングをすすめる場面はたくさんあります。

 以前、サークルをつくってカウンセリングをみんなで学んでいたときに私が書いたものがあります、二、三ヶ所手をいれて紹介しましょう、読んでみてください。

感情をきっかけにして

「感情」は人間の心の中に自然にわき上がるものです。
たのしいうれしい、好き、きらい、怒り、おそれ・・・
「喜び」や「たのしさ」「うれしさ」などは特別に関係が悪い相手でなければ、周りの人たちにも共有されていく事の多い感情です。

 喜びをたくさん表現してくれる人が近くにいると、私たちもたのしくなってきますよね。

 逆に「怒っている」「イライラしている」「焦っている」etc.

 そういう感情をもっている人が近くにいると、自分も落ち着かなくなったり、あるいは、つらくなってくる事があります。
 実は自分の感情について考えておくことは、自分の目標とする人間関係を育てていくために、とても大切なことです。

 
 さて、「感情」という言葉の使われ方には次のようなものがあります。
「感情的になる」
「感情を爆発させる」
「感情をむきだしにする」
「感情に走る」

 etc
 こう並べてみると「感情」という言葉は、手のつけられないもの、暴走してしまうもののように使われる場合が多いように思えてきます。

 ところで、怒りや悲しみなどを「マイナスの感情」と呼ぶ人もいますし、良くない種類のようなものだと考える人も多いかもしれません。でも感情そのものは自然にわき上がるものですから、善し悪しで区別できるものではありません。
 ネガティブな感情もポジティブな感情も、あなたの新しいライフスタイルや、あなたと周りの人との関係を良くする突破口、糸口になるのだととらえています。
 このページでは「喜び」や「たのしさ」「怒り」や「悲しみ」でも、それらは、あなたのすてきな行動のきっかけになる、きっかけにできるという事を提案させていただきます。

 

お話感情の種類

 

感情にはどういうものがあるでしょう?

喜怒哀楽、という四つくらいだと思う人も多いかもしれません、でも時間をとって考えてみると、かなりたくさんあがってきます。
 きっといろいろな場面で、いろいろな感情を味わっている事がわかると思います。

 感情の種類をいくつか並べてみます。その言葉から思い当たるあなたの思い出を書いてみてください・・・

 

1愛しさ
2あこがれ
3怒り
4期待
5喜び
6不满
7無念
8優越感
9劣等感
10勇気
11安心
12不安
13嫌惡(けんお)
14怨み
15感謝
16驚愕(きょうがく)
17冷静
18焦燥(しょうそう)
19不思議
20幸福

 文章はまだ続くのですけど、ここまでにしておきましょう。
 随分前の文章だとはいえ、PEAL心理学のベースの一つとなっています。カウンセリングを進めるときにも「そのとき、どういう感情だったか思い出していただけますか‥‥」というように問いかける場面がたくさんあります。

 何か問題が大きくなってからカウンセリングを依頼する人たちがほとんどです。でもその前に、子どもたちとの関係、家族の関係をもっと風通しよく爽やかにしていく努力をしていくと、ずっと効果的に短期間にすすめることができます。

〈たの研/たのしい教育研究所〉には女性カウンセラーもいます、お気軽にごそうだんください。

 

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子どもたちの無邪気さと素直さと直球の言葉

 A先生からの話です。準備していった教材にある子が「しょぼい」と言っていたそうです。

 A先生は実力も高く、笑いながら話していたので、その言葉を元に授業をバージョンアップさせることができるでしょう。

 でも、その言葉を起点に子どもとの人間関係が悪化してしまうことになってしまうことも考えられます、どちらかというとその方が多いように思います。

 そのとき思い出したのが谷川俊太郎が小学校に詩の授業に呼ばれて行った時の話です。

wikipediaより

 教室に入った自分(谷川俊太郎)に、ある子が
 「あ、生なま谷川だ! まだ生きてたんだ」
 と言ったというのです。

 さすが谷川俊太郎は動揺することはなかったとようですけど、捉え方によれば「死んでたと思ったよ」ということですから残酷な言葉です。

 子どもたちの素直な言葉は、時に残酷なキリとして身体に突き刺さることがあります。

 親も子どもに言われた言葉に傷ついてしまうことがあるでしょう。

 教師は教育のプロです。親はいろいろな状況の中でも子どもたちのためにがんばっています。

 ショックを受けたら深呼吸して、美味しいものを食べて、たのしい映画でも見ましょう、アクションものがよいかもしれない。

 子どもに投げかけられたキリのような言葉で傷つくこともあるとはいえ、それが自分をアップグレードさせるきっかけにもなります。

 どうしたらよいか迷っていたら、気軽にご相談ください。たのしい教育にはたくさんの選択肢を準備しています。

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特別支援の先生は少人数加配教師ではない/PEALカウンセリングの事例から

〈たの研/たのしい教育研究所〉に相談に来る方たちが、その中で心を落ち着けて新しいアイディアに可能性を見出して元気になっていくのはどうしてか?

〈たの研/たのしい教育研究所〉の支援メンバーがPEALカウンセラーかつ、自らたのしく教師活動を続けてきた〈たのしい教育のプロフェッショナル〉だからです。

 まだまだあります。

 いわゆる仕事として相談を受けているのではなく、その人を支援したいという熱意・感情から出発しているというのも大きな一つです。

 悩みや混乱が大きくなる前に気軽にお問い合わせください。

 以前、特別支援のA先生から相談がありました。※いつものように特定できるような部分は脚色して紹介します

 その先生が担当する特支のクラスに四年生のB子さんが算数の時間に通級してくるそうです。B子さんは毎回、クラスでみんながやっている算数のプリントを渡され、「特支の先生とプリントをやるように」と指示されてやってくるそうで、A先生は、担任の先生のいうようにすすめているのですけど、このままでよいのか悩み始めていました。

 特支の先生は、その子のもつハンディーの程度を把握して、その子の可能性が伸びていくように、その子が興味をもって主体的に取り組み、成就感を味わうことができるような指導内容を取り上げるスペシャリストです。※ちなみに私いっきゅうは大学で特別支援教育を真剣に学び、教員採用試験の時、特支学校にしようか真剣に迷ったくらいですから、特支の内容についても把握しています。門外漢ではなく私もエキスパートの一人です

 学校には〈少人数加配〉的に配置される先生たちがいます。一般に〈支援員〉と呼ばれます、一斉授業では指導が難しい子どもについてあげる先生です。

 特別支援学級を担当する先生は支援員ではなく、特別な配慮を要する子の実情に合わせて、スペシャルの支援を任されている先生です。担任の先生の指示にしたがってヘルプするのではなく、担任の先生と対等な立場でその子の可能性を伸ばしていくように支援していくスペシャリストです。

 特別支援学級、特別支援学校について基準を定めた指導要領にはこうあります。

第3 個別の指導計画の作成と内容の取扱い

1 自立活動の指導に当たっては,個々の児童又は生徒の障害の状態や特性及び心身の発達の段階等の的確な把握に基づき,指導すべき課題を明確にすることによって,指導目標及び指導内容を設定し,個別の指導計画を作成するものとする。その際,第2に示す内容の中からそれぞれに必要とする項目を選定し,それらを相互に関連付け,具体的に指導内容を設定するものとする。

2 個別の指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。

⑶ 具体的な指導内容を設定する際には,以下の点を考慮すること。
ア 児童又は生徒が,興味をもって主体的に取り組み,成就感を味わうとともに自己を肯定的に捉えることができるような指導内容を取り上げること

 その子について「個別の指導計画」を作成してすすめること、その時には「児童又は生徒が,興味をもって主体的に取り組み,成就感を味わうとともに自己を肯定的に捉えることができるような指導内容を取り上げること」と明記されています。

 「特別支援学級でクラスでみんながやっているプリントをすすめる」を、その子固有の支援と考えるのは無理があります。困るからよその教室でやってきて、というようにとらえることができないわけでもありません。

 その先生が言語化できずモヤモヤしていたことは、PEALカウンセリングの中で焦点化され、ではどうするかという選択肢を一緒に考えていきました。

 結果として「管理職に相談して、B子さんの具体的な支援方法について担任を含んで相談する。その後、特別支援をテーマにする会議で広く、特別支援学級の意義、方法について確認する」という方法をすすめることを選択しました。

 A先生はその後、ふっきれて、元気に教師を続けていると連絡がありました。

 先生たちは、働かされ放題の過酷な労働環境の中でも子どもたちが大好きで、その子たちのことを大切に考えています。
 PEALカウンセリングの中で、きっとよりよい方法を見出していけるでしょう。これからも先生たちの支援に全力をあげていきたいと思います。

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