〈アリジゴク〉はカゲロウの幼虫? その③、いよいよ解決編です。とりあえずここで一区切りさせていただきます。※さっそく「国語の授業で使いたいです。文章を利用してよいですか」というメールが届いています。『たのしい教育研究所の教材である』ということ、『写真などの出展には敬意を表して、あらためて自分自身で丁寧に利用すること』を了解していただければ、大丈夫です。子どもたちの感想・評価などを送っていただけると、助かります。
※
やはりアリジゴクはカゲロウの幼虫ではありませんでした、辞書にはちゃんと書いてあるのに・・・
ところで辞書などに書いてある「アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫」という説明文の〈ウスバカゲロウ〉とはどういう生き物でしょう?
ウスバカゲロウはこういう姿かたちをしています、なんとなくトンボに似ていますね。
もちろん口があります、数時間で命を閉じる生き物だというわけでもありません。

wikipediaに感謝と敬意を込めて引用
はじめに見てもらった〈カゲロウ〉はこんな姿かたちです。

wikipediaに感謝と敬意を込めて引用
つまりウスバカゲロウは「カゲロウではない」んです。
おい!
ちなみに1回目で紹介した幼虫フタバカゲロウの〈成虫/大人〉は、こんな姿かたちです、ちゃんとカゲロウの姿かたちをしていますよね。
カゲロウとつく名前の生き物をあげると
〈キイロカワカゲロウ〉
〈モンカゲロウ〉
〈オオシロカゲロウ〉
〈サホコカゲロウ〉
〈ウスバカゲロウ〉
〈オビカゲロウ〉
ほかたくさんいる・・・
そのうちの〈ウスバカゲロウ〉はカゲロウの仲間ではない
というわけです。
あのね!
※
このことをすでに知っていて「それは常識でしょ」とか「そんなことも知らなかったの?」と考える人もいるかもしれません。
はい、知りませんでしたが、それが何か (´ー`?
おそらく第一回目で紹介した辞書の編集陣(一つの辞書をつくるためにはたくさんの編集者がかかわります)も知らなかったと思います。
※
この記事を読んで「確かに紛らわしい名前の付け方だ」と思った人もいるでしょうか。
でも〈まぎらわしい〉のではありません、「間違いを生じさせる名前の付け方」です。
こういうものは今からでも名前を変えた方がよいでしょう。
変えるまでは「ウスバカゲロウ(ただしカゲロウの仲間ではない)」とセットにして表記した方がよいでしょう。
もちろん辞書には次の改訂版から「アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫、ただしウスバカゲロウはカゲロウの仲間ではありません」というように載せなくてはいけないでしょう。
あの頃私が間違った情報を伝えた約30名の何万倍の人たちにこの情報を発信することが、この記事のきっかけです。
私とおなじように間違ってしまう人たちがでないように、読者の皆さんも、情報を伝えていただけたら嬉しいです。
子どもたちが腑に落ちる感覚を大事にしていくことが、たのしい教育の基本です。それは音にたちにとっても腑に落ちに感覚に違いありません。
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