読者の方から「いっきゅう先生、この動画、説明してくれませんか。どうしてこういうことになるんですか?」という言葉を添えてYouTubeのアドレスが送られてきました、いや~とっても面白い。
私が理科を担当していたころなら確実に子どもたちに見せていたはずです。
動画を見る前に質問からはじめましょう。
物質を熱していくと〈個体〉⇨〈液体〉⇨〈気体〉というように変化する、冷やしていくと逆の方向に進んでいくという『三体変化』については小学校の理科で学びます。
覚えている人も多いとおもいます。質問です。
1.チョコレートを熱したらトロトロに溶けますね。では〈塩〉をどんどん熱していったらトロトロにとけるでしょうか?
予想 ア.とける イ.とけない ウ.その他
どうしてそう思いましたか?
※
2.海岸の砂をどんどん熱していったらトロトロにとけるでしょうか?
予想 ア.とける イ.とけない ウ.その他
どうしてそう思いましたか?
予想をたてたら、読者の方が送ってくれた動画をご覧ください⇩
質問は「最後に水に入れた時に爆発するのはなぜですか?」ということでした。
まず半球の物質を割って〈るつぼ ※高温に耐える入れ物〉に入れ、その上に塩を載せています。おそらくセラミックで、塩の内側からも熱していく役割り、突然の沸騰(突沸)を防ぐ役割なのだと思います。
塩もどんどん熱していくと融点800.4°C でとけて液体になります、これを〈融点融点800.4℃〉ともいいます。
さらに熱していくと1413 °Cで気体になります、〈沸点1413℃〉といいます。
なので、この動画で「1500℃の塩は水に入れると大爆発する」というタイトルは間違っています。
1500℃に熱した塩は気体になってしまい、るつぼからどんどん飛んでいってしまうからです。800.4℃から1413℃の間でしょう。
そのとけた塩を水を入れたコップにそそぐと・・・
一瞬で消えてしまいます、まるで手品のようです。
実験をしていた人物が硬直してしまったシーンに大笑いしてしまいました。
さて、どういうわけで一瞬に水が消えてしまったのでしょう?
水は100℃で沸騰して気体にになります。
そこに800℃の液体を入れたら、コップの水全体が一瞬にして気体になってしまったわけです、すべて気体に変わってしまったわけですから、目でみることはできません。これを〈水蒸気爆発〉と呼ぶこともあります。
ジュースやコーヒーでも同じように一瞬で見えなくなってしまうでしょう。
この実験は実にダイナミックで面白く、しかも理科室などではできない実験です。
せっかく〈とける〉⇨〈気体になる〉というたのしい実験をみたので、質問2の「砂も解けるか、気体になるか?」という話をしましょう。
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