宿題や課題をやらなかったりする子がいると「あの子はなまけ者だ」という人がいます。校長先生や教頭先生からみると〈なまけものの先生〉と〈勤勉な先生〉がいるかもしれません。
けれど人間をそうやって二つに分類することができるのでしょうか?
わたしは教師の頃、子どもたちの笑顔を広げる授業(たのしい教育)については、とても勤勉だったのですけど、「ちゃんとあいさつしなさい」的な一方向的な生徒指導にはあまり力を入れていませんでしたから、その面ではなまけものだったのでしょう。
なので、なまけものか勤勉かという二つに分けることは難しく、この面では勤勉だけど、この面では勤勉ではない、というようなことになると思います。
板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が、1994年6月の『大阪たのしい授業塾』でこういう話をしています。
〈人間ていうのは、だいたいサボタージュするものだ・人間てのは怠け心を持っているものだ〉という世界観を持っている人がたくさんいます。
それで〈強制しなければ人間は怠けるから習慣を作ろう〉というわけですね。
そのために 宿題を出して監視をする。
今度『月刊 たのしい授業』で「宿題の特集」をやろうということになっているのですけど、私は宿題は大嫌いなんです。
小学校の時から嫌いだし,いまなお嫌いです。すごい宿題嫌いの重傷患者じゃあないかと思うんです。世の中は〈勤勉な人間と グータラな人間と〉二つに分けようとする。
けれど〈あることに対して勤勉で,あることに対してはグータラで〉というのが本当だと思うのです。
私は人間というのを〈勤勉な人間〉と〈勤勉でない人間〉とに分けるという考え方には反対なんです。
大切なことは、いろいろな子どもたちが「あ、それ楽しい」とか「面白い、もっと教えて」と感じてくれるようなものを提供することです、「この子は怠け者だ」というような評価はマイナスであるだけでなく、そもそもそういう評価自体成り立たないものだと考えています。
いろいろな方法を提供しても乗ってこない、ということもあるでしょう。
ぜひ〈たの研/たのしい教育研究所〉にご相談ください。
低学年子どもたちから身を乗り出して学んでくれる「レンズのみりょく」というプログラムほか、たくさんのプログラムがあります。
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