「日付変更線というのもおもしろい」安野光雅の天才性/楽しい社会

 安野光雅さんは画家なのですけど、何しろ〈楽しむ天才〉で、常々「安野さんのような生き方をしたい」と考えています。 安野さんは勝手に「たのしい教育研究所顧問」だと思っていて、すでにたくさんのアドバイスをその著書からもらってきました。その一冊『算私語録/朝日出版』にこういう言葉があります、読んだ時「しまった、私は子どもたちに無味乾燥に取り扱ってしまった、いつか挽回したい」と反省してしまいました。

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日付変更線というのもおもしろい。

「夢がある」という言葉はきらいだが、日付変更線には夢があるといっていい。

日付変更線上で舟が座礁したらどうなるか。

子どもの頃、これを考えて「ヒトバンジュウネムレナカッタ」。

成田を飛び立ってアンカレッジに着くと、日付が若くなる。

誰でも妙な気分になる。

安野光雅「算私語録」朝日文庫p241

 日付変更線というのは、太平洋側に便宜上設定されている線で、実際にそういう線が引かれているわけではありません、直線でないところも妙ですよね。

 西(日本側)から東(米側)に渡る時には日付が1日もどります、30日なら29日になるのです。私がはじめてアメリカに渡ったのはアラスカのテント生活の時で、その時に飛行機の中で説明があって、時計のカレンダーを戻した記憶があります。ちなみに安野さんが書いているアンカレッジはアラスカの首都です。

 今わたしが社会で「日付変更線」を扱うとしたら、どうやって話をするだろう・・・
 考えるとワクワクして一晩中眠れなくなりそうです。

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地球環境を考える〈植物の栄養・肥料〉について/たのしい環境教育

 小学校の理科で、植物の発芽に必要なものとして三つのことを学びます。

 そのどれかが欠けても発芽しないというくらい重要なものはなんでしょう?
 覚えていない人も、これじゃないかなという予想で上げてみましょう。

⬇︎

 ①水 ②空気 ③適した温度 の三つです。

え、光もでしょ?

いいえ、光はなくても発芽します。
光が届かない土の中でもタネは芽を出しますね。

土は必要でしょ?

いいえ、土は必要ありません、なんならティッシュに包んで湿らせていても発芽します。

 では、発芽した植物が成長していく時に必要なものはなんでしょう?

 そのどれが欠けても成長しない必須なものです、それも理科で学びます。

 

⬇︎

①水 ②空気 ③適した温度 ④日光 ⑤肥料 です。

私は理科を教えている時、いつもこの〈⑤肥料〉について疑問に思っていました。

【肥料】というのは何か? wikipediaにこうあります。
肥料(ひりょう、肥糧)とは、植物を生育させるための栄養分として人間が施すものである。
他のサイトにも似たような説明があります。
土地をこやし植物の育ちをよくするために、土地に施す物質

 植物が成長するために人間が栄養分を与えないといけないのでしょうか?

 野山の木々や草花たちは誰も肥料を与えにいかないのにスクスク育っていますね。それなのにあえて「肥料」と書く必要があるのでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

 いずれ続きをかくこともあるでしょう。待てない人は、自分で問題意識をもって調べてみませんか。
「教科書に書かれていることは何しろ絶対正しい」なんてことはないのです。自分で納得する答えをみつけることは、とてもたのしいことですよ。

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アイスキャンドル-器の作り方編

 前回紹介したアイスキャンドルの器つまり〈氷の器〉の作り方、〈たの研〉バージョンを紹介します。

 メルマガで紹介した写真をショートカットで載せますね。

 

 

1.まずコーラなどの大ボトルの下側をカットして水を入れます ※最後の処理のためにタテに1cmくらいハサミで切れ目をいれておきましょう

2.小さめのコップに水を入れて、1の中にバランスよくおさめてフリーザーに入れます

⬇︎

3.凍ったら、中のコップを氷ごと取り出します ※抜けない時は軽く水につけましょう

⬇︎

4.はじめにつけておいた切れ目を起点にリンゴの皮をむくように外側をとっていきます(ペンチなどを利用

出来上がりです。

 興味のある方は、試してみませんか。
 世界に一つだけの、自分だけの氷の容器です。
  私ももう一度作ってみたくなりました、今度はキャンドルではなく、そのまま飲み物を入れて味わってみようと思います。

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セーガン暦の地球バージョンを劉慈欣(リュウジキン)が圧倒的筆力で綴る、みごと!

 敬愛するカール・セーガンが名作『コスモス(TV番組)』の中で「宇宙の歴史を一年の流れで表すと」という素晴らしいアイディアでビッグバンから現在までの歴史をとてもわかりやすくみせてくれました。⇨ https://starwalk.space/ja/infographics/entire-universe-in-1-year

 「この流れでみると、地球が誕生したのは何月何日でしょう?」というのは知的好奇心をくすぐる問題です、ぜひ子どもたちに出してあげてください。一緒に調べるとたのしさが深まりますよ。

 セーガン暦に刺激を受けて、いろいろな人たちが「地球のこれまでの歴史を1日24時間で表すと」というアイディアで語っています。

「地球が誕生した時に24時間時計をスタートさせると、人間が誕生したのは何時何分でしょう?」というのも、たのしく学ぶきっかけになる問題です。

 さて〈劉慈欣〉という人物をご存知でしょうか、中国のSF作家で「りゅう じ きん」と呼びます。

 SFというジャンルにとどめず「これまでの読書経験でとても心を動かされた作品を選びなさい」と言われたら、アゴタ・クリストフの『悪童日記』を含めて、四作の中に劉慈欣の『三体』を入れるでしょう。素晴らしい作品を送り出してくれた一人です。

 彼の新作が『白亜紀往事(はくあき おうじ)※往事:過ぎ去った事がら』です。今回の主人公は「恐竜とアリ」です、さすがに劉慈欣の腕はみごとで、すぐにのめりこんでしまいました。

 彼はその小説のはじまりで「地球の歴史」を1日24時間で表現しています、図ではなく言葉の力で。
 すばらしい迫力です、読む価値十分ですよ。

プロローグ
 地球の歴史全体を一日とするなら、一時間は二億年、一分は三百三十万年、一秒は五万五千年に相当する。
 生命が誕生したのは午前八時か九時ごろ。 人類文明は一日の最後の一秒の、最後の十分の一秒になってようやく出現した。
 古代ギリシャの神殿の前で哲学者たちが最初の議論を交わしたとき、奴隷がピラミッドの最初の石を積んだとき、あばらやの蠟燭のもとで孔子が最初の弟子をとったときそれらの時点から、あなたがきょう、この本の一ページめを開くまでに流れた歳月は、時計の秒針がカチリとひと刻み進むのに要する時間の十分の一に過ぎない。
 では、この十分の一秒に至るまでの十数時間、地球の生命はなにをしていただろう?
走ったり泳いだり、 交配して繁殖したり、いびきをかいて眠ったりしていただけだろうか?
 数十億年の歳月、その脳はかたくなに無知な状態を保ちつづけていたのだろうか? 進化という大樹の無数の枝の上で、知性という光を発しているのはわたしたちだけだろうか?
 そんなはずはない。けれど、知性の萌芽が壮大な文明に成長するのは容易なことではない。それには多くの条件が満たされなければならない。数万年に一度あるかどうかの偶然だ。

 劉慈欣著『白亜紀往事』

 ところで、日本のSF作家〈光瀬龍〉が『百億の昼と千億の夜』で生命の誕生の歴史を圧倒的な言葉の力で表現してくれています。

 この劉慈欣の文章に勝るとも劣りません、見つけたら紹介しましょう。

 私は映画も好きですけど小説の魅力も大きく感じています。温泉につかりながらのんびり読んでみたいと思います。

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