たのしい授業を学ぶ先生たちの姿ー授業は単なる技法ではない

 たのしい教育を学びにくる先生たちがいます、たくさんの先生たちが学校で生き生きと授業をしてくれています。

 時々「たのしい教育の技法を学ぶ」と勘違いする先生たちがいるのですけど、そういう方たちはやはりうまくなるまでに時間がかかります。

 例えば空手は〈敵を最短時間で倒す〉ことが基本であるように、たのしい授業は「こどもが大好きで、その子どもたちの知的好奇心を高めたのしく賢くなってもらう」ことが基本です。
 その基本が木の幹の様に立っていないと、いろいろな技法が多方面に枝葉を広げていって、表面的で、こども達の心を動かさず、こども達も授業している先生自身もたのしいと感じない授業になってしまうのです。

 もちろん幹だけしっかりしていても、たとえば〈魅力的な詩の授業をどう構成するか〉〈たのしい図形の授業の導入は〉といった手立てが思い浮かばずに、動きがとれなくなっていくこともあります。

 なので基本的な〈幹・見方・考え方〉と〈具体的に方法〉はセットです。

 さてこれは八月にスタートしたスーパーバイズの最終回の様子です。

 みんなとても授業がうまくなりました。

 自信をもって生き生きと授業する姿は「この先生は本当にこども達が好きなんだな」と思わせるものでした。

 自らがたのしく伸びていく、そして子ども達が「この先生のクラスでよかった」と感じてくれる、そういう先生たちを学校現場にどんどん送り出したいと思います。
 みなさんの応援が大きな支えです。

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言葉に残る歴史/〈台風〉/たのしい国語・たのしい学習

 久々に強い台風が沖縄にやってきました、風に曲る木々。

 立ち上る波。 

 強い風のパワーはすごいものがあります。

 ところで中学・高校の頃から〈たいふう〉は「大風」ならわかるけれど、どうして台所の〈台〉で「大風」なんだろうと思っていました。

 今日、スタッフとその話をして、みんなで予想して実際に調べてみました。

 みなさんはどうして〈台〉風と書くのだと思いますか?

〈台〉に強烈なという意味があるのでしょうか?

 それとも風を生む支えとして〈台/だい〉ということで〈台風〉なのでしょうか。

 例のごとく〈諸説ある〉というスッキリしない解説が数々並んでいたのですけど、おおよそこういう流れの様です。

A.もともと台湾・中国で呼んでいた「大風」がヨーロッパ、アメリカに渡って「タイフーン」となる⇨それが再び台湾・中国に戻ってきた時「颱風」の字を当てる⇨簡略化されて「台風」となる。

B.〈台湾近くに来る強風〉だから「台風」、つまり台湾付近の強風

台風/たいふう

 なるほど。

「大風」という私の予想はかなり本質をついていた可能性があります。

「台湾付近の強風」だから「台風」という説は意外だったのですけど、それはそれでアリだなと思います。

 言葉をそのまま素直に受け入れるのもよいのですけど、こだわって調べていくと、その歴史や本質、その頃の人々の見方考え方を知ることにもつながります。

 たのしい学習、たのしい学力向上、たのしい自由研究でいきましょう。

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PEAL敎育カウンセラー養成講座を開催します(資格認定)/たのしいカウンセリング

 やがてくる秋の始まりの10月、PEAL教育カウンセラー養成講座を開催する準備をすすめています。〈理論+実技〉の本格的な資格認定講座で、講座後の試験に合格することで「PEAL教育カウンセラー」を名乗り活動することができます。

 不思議ではありませんか?
 教師は全員が〈カウンセリング講習〉を受けています。
 いろいろな流派のカウンセリングを学んでいる人たちもいます。
 それなのに学校現場で「カウンセリングできます」と言える教師はほとんどいないのはなぜでしょう。

 教師のせいでしょうか?

 いいえそんなことはありません。

 実際私は学生時代、そして教師時代にもたくさんのカウンセリング研修を受けてきました。

 そこでは、カウンセリングマインドが重要だ、共感が大切だ、傾聴が大切だ、閉じた質問より開いた質問を使わなくてはいけない、自己開示が重要だ、非指示的なカウンセリングが重要だ etc.  たくさんのことを学びました。

 そういうことを学んでも、学校現場で、いじめられている子どものカウンセリングや、いじめている側のカウンセリングをどの様にすすめてよいかわからない自分に驚きました。

 私は中学の頃から武道を学んできたので〈力がついているのか、それは形だけか〉を見極めるスタイルははっきりしています。
 いくら時間を重ねても、弱かったら、つまりカウンセリングの力がついていないなら、別な修行を積まなくては強くならない。

 その後、大阪にいるアドラー心理学の泰斗〈野田俊作先生〉の元に行き、実践的なカウンセリングを一から学びはじめました。野田先生も可愛がってくださり、学び、自分でカウンセリングできる様になりました。

 自分でカウンセリングできる様になって発見しました。

 アドラー心理学を含めて、私の知る数々のカウンセリング流派のその技は「それが重要だ」ということは伝えても〈実際のカウンセリングの流れの中で体系化されていない〉のです。カウンセリグを学び始めた人は、深い森の中でクライエントと一緒に迷ってしまうことにもなってしまいます。

 どうしてか?

 クライエントが解決したい問題・課題がそれこそ多様だからです。
 それを束ねて流れをシステム化することは、並大抵の努力では不可能です。
 だから空手の数々の〈型〉の様に、それらの技を固有の闘いの中でこうきたらこうさばく、という技法を伝える。
 試合で勝っていくのは、その技を高め、独自の〈試合感覚〉を発達させた人たちです。

 カウンセリングがうまくなっていく人たちは、いろいろな実践場面で、カウンセリングの技法を独自の感覚を元にして組合わせていった人たちです。私はおそらく武道的な感覚を元にしていたので、アドラーカウンセリングもうまくなっていったのだと思います。

 けれどまた、そういうことを続けていては、はじめに書いた様に「わたしはカウンセリングできます」という先生たちが増えていくことはないでしょう。

 PEALカウンセリングは私の知る限り初めて〈カウンセリングの流れを体系化・システム化〉したカウンセリングです。※他にあるという方は教えてください、ぜひ学び直したいと思います

 どうしてその多様な問題のカウンセリングの流れをシステム化できたか?

 それは野田先生が私に授けてくれたアドラー心理学カウンセリングがとても実践的なカウンセリングであったということに加えて、板倉聖宣先生から〈科学の問題解決の構造〉を学んできたからです。
 他の人がやっても再現可能なものが科学です、ふりこの長さが同じであれば、行って戻るまでの時間つまり〈周期〉はガリレオがやっても小学生がやっても同じです。
 そういう再現可能なものをカウンセリングで構造化したものがPEALカウンセリングです、そしてPEALカウンセリングを〈教育場面〉に特化してプログラムしたのが〈PEAL教育カウンセリング〉です。

 それを学べば、どうして技法を学んできてもなかなかカウンセリングが成功しなかったのかがわかるでしょう。

 これまではごく身近の限られた人たち向けに実技特訓をしてきましたが、機が熟し、また野田俊作先生・板倉聖宣先生の恩に報いるためにも広く募集することにしました。

 「これなら自分もカウンセリングすることができる」そう感じ、たのしくカウンセリングをすすめられるPEAL教育カウンセリングを学んでみませんか。
 実技にウェイトをおいたコースで、講座後の試験に合格すると〈PEAL教育カウンセラー〉を名乗り活動することができます。

 PEALカウンセリング指導者の私いっきゅうが責任をもって指導する贅沢なコースです。
 クライエントが「またこの人のカウンセリングを受けたい」と思える様なカウンセラーを育てていきたいと思います。資格認定のとても濃い内容であるために受講費用もそれなりにかかりますが、興味のある方は早めにお問合せください。

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折染め(折り染め)をたのしむ先生とこどもの様子/折染めのたのしさとは?

 夏休み、たの研のメンバーのA先生の元にある先生から「親子で折染めを体験したいです!」というお話が来て一緒にたのしんだそうです。

 その時の写真が届きました、画像処理したものからも〈笑顔〉が伝わるのではないでしょうか。

 テーブルの上には清々しい作品が並んでいます。

 折染めを体験した人たちはわかると思うのですけど、想像を超えた作品がどんどん出てくるので、おもしろくて次々に作品を作っていったのでしょう。

 頭の中にあるデザイン、たとえば〈服のデザイン〉や〈家の設計〉などを形にすることも素晴らしいことです。
 そういうデザインと違って、折染めは偶然性が大きく作用します。
 選んだ色、その重なり、そして染み込ませる時の量、色の濃さ、折り方、つまむ時の指の力 etc.
 A.I.でも計算できない多様な条件が生み出す世界です。

 折染めワークショップも開催可能です。
 また原液で利用できる染料もセットで提供しています。

 興味のある方は気軽にお問い合わせください。

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