学校でのたのしいものづくりの様子から!

 前回〈1日平均1000アクセス突破〉の報告とお礼をしたところ『おめでとう』の声がたくさん届いています、喜んでくれてありがとうございます。今も着々とアクセス数を伸ばしています。ある日突然大量のアクセスがあって平均記録が伸びたのではなく、日々着実に記録を伸ばしています。

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 今回は、学校からの要請で実施する「たのしいものづくり教室」や「たのしい読み語り」の様子をご覧ください、数日前の授業の様子です。

 これまで十万人近くにたのしい教育を実施してきた蓄積は、他の団体・組織では真似できないものがあって、どの学校でも圧倒的な満足度です。

 まず子どもたちを、たのしい教育の世界に入ってきてもらう工夫もたっぷりです、これは人気の〈フクロウのふくちゃん〉が、こどもたちに語りかけている様子。

  たのしい島言葉や、読み語りのあと、その学校の子どもたち向けにセットした『ものづくりセット』を開いて目を輝かせている子どもたちの様子です。

 講座などで忙しくしている時は難しいのですけど、そうでなければ調整をしてお受けしています。
 特別支援のクラス、不登校の子どもたちへ、地域の子どもたちへなど、いろいろな要望にもお応えしています、気軽にご相談ください⇨こちら
 受講費用がかかるのですけど、それらは全て、教材費や保険、いろいろな方達へのたのしい教育の普及、一人親家庭への支援などに利用されます。

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楽しい語源探究:島言葉〈ユーヌク〉のなぞ-楽しい国語・島くとぅば・騙されない人になるために

 楽しい島言葉(しまくとぅば)の教材づくりをみんなでたのしんでいる話を以前、紹介しました。一つのプログラムはすでにいろいろな方たちが子どもたちへ紹介して、その評価を受けているところです。
 すでに次のテーマについてもいろいろなアイディアが出ています。

 次回は今までと違うパターンで、新しい楽しさを伝える〈島言葉プログラム〉になります、ご期待ください。

 その中に利用する島言葉の候補が「ユーヌク」です。

 webで調べると『ユーヌク・ゆーぬくはハッタイ粉(大麦の粉)のこと』という説明がたくさん出てきます。

 たとえば《日本の食べ物用語辞典》には「沖縄の言葉で、はったい粉を指す言葉」

 私がよく利用するwikipediaも「はったい粉を沖縄では〈ゆーぬく〉という」と説明があります。⇨https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84%E7%B2%89

沖縄タイムスの電子記事にも「ユーヌクとは、はったい粉のこと」とあります。
https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/gourmet/detail/1681

 これだけ並べると《ユーヌク=はったい粉》で間違いない気がしてきます。
 けれどそれは「テレビでいっていたから正しい」という発想に似ています、それではフェイクニュースに騙される可能性も高いのです。
〈騙されない〉というテーマでも、自分が腑に落ちる様に、納得していくことが大切です。

 私は以前から『沖縄の言葉:琉球語の多くは大和言葉から来ている』という仮説をもっていて、〈ユーヌク〉は『湯(ユ)の(ヌゥ)粉(ク)』あるいは『湯の子』ではないかと強く予想しています。

 沖縄では、鰹節をお湯でといた汁ものを《カチュー ユー》、熱いお湯を《アチ ユー》といいます。《湯》は《ユー》です。

〈ヌ〉は《~の》です。

 もし〈ユーヌク〉が大麦の粉だとしたら、その単語の中に〈大麦〉という島言葉が入っていて良さそうですけど、ところが麦は島言葉でも《ムギ》とか《ムジ》と発音しています※読谷村しまくとぅば単語帳から

 ということで私の予想は〈ユーヌク 麦の粉〉です。
 ウィキペディアなどの巨頭たちが並んでそれを否定しても、簡単にあきらめる気はしません。

予想を立てたら必ず賢くなれます、たとえそれが間違っていても、です。

 ということでワクワクしながらそれをいろいろ調べているのですけど、こういう説明が見つかりました。

《ウチャヌクというのは、元々は「お茶菓子」や「軽食」》⇨ https://www.marukiyo.jp/blog/sweets/2209/

「ウチャヌク⇨ウチャ(お茶)ヌクゥ(の菓子)」だと、私の予想に少し近づいてきます。
 ヌクが〈~の菓子〉だとすると「ユーヌク」がはったい粉だというのは怪しくなります、もちろん私は怪しいと思っているわけです。

 上であげたwikipediaには〈沖縄のお菓子〉として天妃前饅頭が紹介されています。その製法に『餡(ユーヌク)』という表記があります、湯でとかして作るモチの様なお菓子を〈ユーヌク〉というかもしれません。⇨https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%A6%83%E5%89%8D%E9%A5%85%E9%A0%AD

 ミステリー小説好きの私にとって、こうやって調べていくことはベッドディテクティブ(ベッドや安楽椅子の上で説いていくこと)の様で、実にたのしい作業です。

 どなたか詳しい方がいたら、教えていただけると嬉しいです。

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たのしい国語・たのしい英語-「分かるから分けられる」ということ-〈科〉という言葉②

 さて前の記事で触れた牧野富太郎の《植物記》の、ある言葉に目が止まったと書いたその部分を書き抜きましょう、いつもの様に読みやすく手をいれました。

   

 

 植物学上でもまた動物学上でも科の字は今日普通に使用し誰れでもよくこれを知っている。

 すなわち植物学では、以前には、例えば Order Magnoliaceae という様な場合の Order に適用したが、今日では一般にそれと同位の Family が用いられている。

牧野富太郎「植物記」青空文庫より

 

 〈科〉はもともと〈Family:ファミリー〉を訳したものだったんです。
 ファミリー:family の方がずっとイメージしやすいな。

 もちろん私は植物学の本や資料をいろいろ読んでいますから、その単語も目にしているはずなのに、頭には入ってなかったわけです。

〈バラ科〉は「バラ・ファミリー」です!

 当然、庭に咲くバラは〈バラ・ファミリー〉

wikipediaに感謝して参照

「実は〈さくら〉も「バラ・ファミリー!」


「え~?」

私いっきゅうもそうだったのですけど、「桜はバラ科なんだよ」といわれると「学者たちは〈科〉という特別な分け方をしているんだろう」という様に、煙(けむ)に巻かれた様な、ぼやけたイメージをもつ人も少なくないでしょう。

「桜はバラ・ファミリーなんだよ」といわれたら
「え、一族なの? DNAがかなり近いわけ?」と理解が深まると思うのですけど、どうでしょうか。

 牧野さんの文章を読むと、〈 明治期、中国語をそのまま採用して、門とか科という分類用語になった〉ことがわかります。

 同じ漢字文化とはいえ、私にとっても多くの人にとっても科よりファミリーが身近な感覚として理解できるでしょう。

 私は今後、積極的に〈科〉から《ファミリー》に移行しようと思います、学術用語的にも完全に正しい利用の仕方です。表記的には「サクラ・ファミリー(科)」でいきましょう。

追記
 牧野さんは中国語をそのまま分類用語に利用したことに反対していて、やまと言葉で〈科〉を表記しようと提案しています。

 どういう提案だったか・・・、少し考えてみますか?

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 世が移ってもしも科の字を日本語にしなければならない場合に立ち到ったなら、私はこれをナカマ(仲間)としたいと考えている。

 そしてこの語は縁を有つ者の集りを表している科の意味と合致するものだと信ずる。

 タグイ(類)ではその限界が余り厳格に感じなく、またこの語は余り通俗に用い過ぎていてどうも特用してある科の名としては適しない感があるので私は採らない。

 そしてもしもこれをローマ字で書く場合には Kiku-no-Nakama, Tade-no-Nakama, Yanagi-no-Nakama, Mame-no-Nakama, Yuri-no-Nakama などと書けばよいのである。あるいは no を省いて端的に Kiku-Nakama, Yanagi-Nakama という様にしてもそう悪くは無いと思う。

牧野富太郎「植物記」青空文庫より

 

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マンガから学んだこと

 マンガ好きの子どもたちの多くが「マンガばかり読んでいないで宿題しなさい・本を読みなさい」といわれてきたと思います。何度か書いた記憶があるのですけど、私の頃はPTAの全国的な組織がマンガバッシングをしていました➡︎こちら

 十数年前は子どもたちがスマホやタブレットに夢中になりはじめた頃です、同時に学校や保護者の中に禁止しようという動きが起こりました。もうそういうことはなくなり、小学校一年生からタブレット端末を授業で使う様になりましたね。

 いつの時代も子ども達はたのしさに敏感です。大人達はそれを規制しようとするのですけど、子どもたちはそういう規制に負けず、新しいものを吸収していきます、それは法則的だといってよいようです。

  マンガの話にもどりましょう。

 マンガ自体は古くからあったメディアなのですけど、私の頃はそれがブラッシュアップされてカッコイイ作品がたくさん出て、付録も満載だったので、たくさんのこどもたちがそれに夢中になりました。

 情報が生死に決定的に影響をあたえた古い頃から、私たち人間のDNAには魅力的な情報ツールに敏感なのでしょう。特に子どもは感情を隠したり誤魔化したりする率が低いので、すぐに飛びついてしまうのでしょう。

 今、スマホやタブレットに夢中になっている子どもたちも、時がたつと「おじいちゃんたちは、あんな古いメディアに夢中になってたんだね」と言われる、つまりその頃の子どもたちはさらに進んだメディアに夢中になっているのでしょう。

 それは、マンガとかスマホとか新しい◯◯というツールだとかいう違いではなく「たのしいものに夢中になる」といういつの時代も変わらない子どもの姿なのでしょう。

 マンガからたくさんのことを学んだ中の一つを紹介したくて書き出したのですけど、前書きが本文くらい長くなってしまいました。

 バガボンドというマンガがあります、スラムダンク と同じ作者、井上雄彦(たけひこ)の作品です。
 私が早期退職する前、教師をしていた頃から読んでいて、まだ連載が続いている、息の長い作品です。

 そこには心動かされるシーンがいくつもあります、その一つを紹介させてください。

「過去は過去 今日のお前は 今日作るんだよ」

 いい言葉です。

 私のPEALカウンセリングでも、時々、似た様な話をすることがあります。子どもたちにも伝えておきたいことの一つです。

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