とっても小さくてひょうきんな虫を観察-楽しい昆虫学
アウトドアでアイディエーション (アイディア会議)をしている時、A先生が「何、これなに? 動いてるんだけど・・・」と声をあげました。
紙皿に向かってワタみたいなものが動いているんだけど、風で動いているわけではないみたいとのこと、これです。
どれどれとみんな寄ってきて眺めると、確かに紙皿を歩いて登っています、大きさは、前の方が〈炊いてよくふくらんだご飯粒〉くらいです。
なんだろう・・・
私もみたことがありません。
しっかりした足取りで歩いていきます。
シッポがとってもおもしろい、釣りの〈毛ばり〉、あるいはホコリ落としの〈ハタキ〉の様な形をしています。
バンザイとかしてくれて、ひょうきんな感じの虫です。
足は6本です、昆虫ですね。
これはおもしろいね~、あとで調べてみようねと話しみんなで観察しました。
※
〈たの研〉に戻って調べてみると〈ベッコウ ハゴロモ 〉の幼虫でした、これは成虫、顔をみると〈セミ〉の様に見えます、羽をみるとガの様に見えます。けれど〈ハゴロモ ファミリー(科)〉という一つのグループを構成しています。
何しろ〈昆虫〉の種類は膨大です。今までみたことのない昆虫に出会う確率もたくさんあります、みなさんもこの夏、公園などでたくさん観察してみてください、たのしいですよ。
昆虫の種類の多さについてはこの記事を⇨ https://tanokyo.com/archives/154453
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楽しく島言葉(琉球言葉)-「相手と仲良くなるきっかけになる嬉しい島言葉」完成しました これからいろいろな先生たちに試してもらいます-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上
お待たせしました、楽しい教育研究所の〈たのしく島言葉〉の2023年度の教材一本目がほぼ完成しています。これから、いろいろな学校の先生たちが子どもたちに試してくれて、改善の必要があれば、それをおりこんでバージョンアップし、大量印刷します。
さっそく何人かの先生たちから「これはいいですね!」という、嬉しい便りが届いています。
今回もなかなかいいコンテンツになったと思います。
⭕️いわれて嬉しい島言葉
⭕️周りの人と仲良くなるきっかけになる島言葉
というフレームでシンプルな島言葉を選び出そうとアイディアを重ね、あの言葉はどうかな、この言葉もいいね、と勝ち抜き戦で残っ言葉たちが詰まっています。
子ども同士で嬉しくなる、大人から言われて嬉しくなる、子どもから言われて大人が嬉しくなる、そういう島言葉です。
また今回はQRコードをつけて動画を見ながら利用できます、この動画のアイディアも、可愛い、聞きやすいとかなり好評です。
完成版の前に利用してみたいという方がいたら連絡ください、使ってみた評価・感想をメールなどで送っていただける方に郵送させていただきます⇨こちら
島言葉の普及も〈たのしさ〉がカギを握ります、みなさんと一緒にすすめていけたら嬉しいです。
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たのしい国語・たのしい英語-「分かるから分けられる」ということ-〈科〉という言葉②
さて前の記事で触れた牧野富太郎の《植物記》の、ある言葉に目が止まったと書いたその部分を書き抜きましょう、いつもの様に読みやすく手をいれました。
科
植物学上でもまた動物学上でも科の字は今日普通に使用し誰れでもよくこれを知っている。
すなわち植物学では、以前には、例えば Order Magnoliaceae という様な場合の Order に適用したが、今日では一般にそれと同位の Family が用いられている。
牧野富太郎「植物記」青空文庫より
〈科〉はもともと〈Family:ファミリー〉を訳したものだったんです。
ファミリー:family の方がずっとイメージしやすいな。
もちろん私は植物学の本や資料をいろいろ読んでいますから、その単語も目にしているはずなのに、頭には入ってなかったわけです。
〈バラ科〉は「バラ・ファミリー」です!
当然、庭に咲くバラは〈バラ・ファミリー〉
「実は〈さくら〉も「バラ・ファミリー!」
「え~?」
私いっきゅうもそうだったのですけど、「桜はバラ科なんだよ」といわれると「学者たちは〈科〉という特別な分け方をしているんだろう」という様に、煙(けむ)に巻かれた様な、ぼやけたイメージをもつ人も少なくないでしょう。
「桜はバラ・ファミリーなんだよ」といわれたら
「え、一族なの? DNAがかなり近いわけ?」と理解が深まると思うのですけど、どうでしょうか。
牧野さんの文章を読むと、〈 明治期、中国語をそのまま採用して、門とか科という分類用語になった〉ことがわかります。
同じ漢字文化とはいえ、私にとっても多くの人にとっても科よりファミリーが身近な感覚として理解できるでしょう。
私は今後、積極的に〈科〉から《ファミリー》に移行しようと思います、学術用語的にも完全に正しい利用の仕方です。表記的には「サクラ・ファミリー(科)」でいきましょう。
追記
牧野さんは中国語をそのまま分類用語に利用したことに反対していて、やまと言葉で〈科〉を表記しようと提案しています。
どういう提案だったか・・・、少し考えてみますか?
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世が移ってもしも科の字を日本語にしなければならない場合に立ち到ったなら、私はこれをナカマ(仲間)としたいと考えている。
そしてこの語は縁を有つ者の集りを表している科の意味と合致するものだと信ずる。
タグイ(類)ではその限界が余り厳格に感じなく、またこの語は余り通俗に用い過ぎていてどうも特用してある科の名としては適しない感があるので私は採らない。
そしてもしもこれをローマ字で書く場合には Kiku-no-Nakama, Tade-no-Nakama, Yanagi-no-Nakama, Mame-no-Nakama, Yuri-no-Nakama などと書けばよいのである。あるいは no を省いて端的に Kiku-Nakama, Yanagi-Nakama という様にしてもそう悪くは無いと思う。
牧野富太郎「植物記」青空文庫より
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